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19章 終わらない時間の始まり
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~屋敷 玄関ホール~
玄関の扉が開き屋敷内にエトアルとリーベリアが入ってくるがその場にハロスの姿は無く二人は階段に座っているフシールと対峙していた
フシール「おかしいなぁ…フィロ兄は確かにもう一人いるって言ってたはずなんだけど…迷子になっちゃった?」
リーベリア「彼ならフィロさんの気配を辿って行ったよ」
エトアル「屋敷内がフシールちゃんの殺気に包まれてて判断出来ないんだけど…ラルカちゃんはどこ?」
フシール「…アハハッ!そっかぁ…貴方達はそう動くんだね!それじゃあ教えてあげる…ラルカちゃんなら地下の部屋に居る。まぁ…他の場所と違って入り口が隠されてるけどさ」
突如として興奮したように笑った直後虚空を見つめフシールはまた無表情になった
リーベリア「…何か企んでるの…?そう簡単に教えるなんておかしな事もあるんだね」
フシール「酷いなぁ…フィロ兄からの指示だよ。各々好きに演じろってさwただまぁ…私がいる場所を越えて屋敷内を動くなら気を付けてね?」
エトアル「はぁ?それって…まさかもう…!?」
リーベリア「俺等が敷地内に入って全然経ってないんだけどなぁ…ラルカちゃんのトラップ仕掛けるスピードどうなってるの…」
フシール「普段から仕掛けてるよ?私達に発動しないように少し弄ってるだけで」
リーベリア「エトアル…隠し部屋の行き方は?」
エトアル「わからない…けど細かい動きが必要な人形達は側に配置してるだろうから辿ってみる…」
リーベリア「早めにフシールちゃんをどうにか出来れば屋敷を包んでる殺気が消えるんだけどね…」
バン!
フシール「そろそろ始めても良い?」
痺れを切らしたのかリーベリアの耳元を掠るようにフシールが銃を撃ち放つ
リーベリア「もう少し待ってくれないかなぁ」
フシール「悪役が待つのなんて物語の中だけのフィクションでしょう?w」
エトアル「リーベリア…私は行くからね」
フシールの横を走り抜けてエトアルはカラクリだらけの屋敷へと入っていった
リーベリア「普通に見逃すんだね」
フシール「貴方達は戦う相手を決めて来たんでしょ?なら私が邪魔すること無いじゃんwそれじゃあ壱の舞台の開幕…だよ?」
リーベリア「お手柔らかにねぇ?w魂の呪い《ロギアパラディクシィ》具現…氷河、霧」
フシール「っ!…部屋を凍らされたら無闇に動けないし霧で姿を隠す…だけどさw霧でも殺気は隠せないよね?」
バン!ガラガラ…
リーベリア「なんか細工した…?バレるとは思ったけどさぁ…これは流石に可笑しいでしょ」
崩れた柱の裏からリーベリアが歩いてくる。後ろの壁も貫通し銃痕だけが残っている
フシール「改良ならしたよ。良いねぇ…wさぁ!次はどんな魔法を見してくれるの!?」
リーベリア「はぁ…具現…氷柱」
フシール「氷が多いなぁ…でもさ?…氷なんて全部脆すぎるよ…」
リーベリア「そう言わずに数は多いから全部防いでみなよw」
フシール「ご希望通り…に!」
霧と硝煙が充満し二人が居る空間は徐々に視覚を奪って行った
~屋敷 道場~
フィロ「土足で道場内に足を踏み入れるなんて…常識がなってないな」
ハロス「殺人鬼に常識なんて説かれたくないね」
フィロ「カッカしてんなぁw…御託は無しに始めようか」
ハロス「そうしようか…そんなに時間は取らせたくないんだ」
戦闘態勢に入ったハロスは大鎌を構えて一気に距離を詰めた
ガキンッ!
フィロ「そんな馬鹿でかいもん振り回すなよ…w」
ハロス「お前を殺せるなら何だっていいんだ…!」
キン!ザッ…
距離を詰めて攻撃しては離れ…お互いに相手を警戒し不用意に近付こうとはしなかった
フィロ「面白くなりそうだなw」
ハロス「戦いを楽しむなんてイカれてるな」
フィロ「楽しんでなんぼだろ…命を削る殺し合いなら尚更な…!」
ハロス「俺は勘弁だな…もうお喋りは終わりでいいか?」
フィロ「あぁ弐の舞台…開幕の時間だ。妹を…仲間を…誰かを迎えに行きたいなら目の前の相手を殺せ」
一進一退…互角か…或いはどちらかがより高みへと登ったのか分からないまま二人は刃を交えた
~屋敷 地下室~
ラルカ「…ん…?誰か入ってきた…一人かな…屋敷内を走ってる…」
屋敷内にエトアルの気配を感じたラルカは静かに起きて両手を上げた
ラルカ「…エトアルさんかw…やってみるか…上手く操れるといいなぁ…」
魔法石を通して屋敷内を監視しながらラルカは指に巻き付けられた無数の糸を動かし始めた
ラルカ「それじゃあ…静かながらに参の舞台の開幕だね…カラクリだらけの屋敷へようこそ」
各々の戦場で殺し合いが始まった。今宵は殺人鬼が屋敷に集う。どのみち殺さなければ前へは進めない。もう戻る事は許されないのだから
玄関の扉が開き屋敷内にエトアルとリーベリアが入ってくるがその場にハロスの姿は無く二人は階段に座っているフシールと対峙していた
フシール「おかしいなぁ…フィロ兄は確かにもう一人いるって言ってたはずなんだけど…迷子になっちゃった?」
リーベリア「彼ならフィロさんの気配を辿って行ったよ」
エトアル「屋敷内がフシールちゃんの殺気に包まれてて判断出来ないんだけど…ラルカちゃんはどこ?」
フシール「…アハハッ!そっかぁ…貴方達はそう動くんだね!それじゃあ教えてあげる…ラルカちゃんなら地下の部屋に居る。まぁ…他の場所と違って入り口が隠されてるけどさ」
突如として興奮したように笑った直後虚空を見つめフシールはまた無表情になった
リーベリア「…何か企んでるの…?そう簡単に教えるなんておかしな事もあるんだね」
フシール「酷いなぁ…フィロ兄からの指示だよ。各々好きに演じろってさwただまぁ…私がいる場所を越えて屋敷内を動くなら気を付けてね?」
エトアル「はぁ?それって…まさかもう…!?」
リーベリア「俺等が敷地内に入って全然経ってないんだけどなぁ…ラルカちゃんのトラップ仕掛けるスピードどうなってるの…」
フシール「普段から仕掛けてるよ?私達に発動しないように少し弄ってるだけで」
リーベリア「エトアル…隠し部屋の行き方は?」
エトアル「わからない…けど細かい動きが必要な人形達は側に配置してるだろうから辿ってみる…」
リーベリア「早めにフシールちゃんをどうにか出来れば屋敷を包んでる殺気が消えるんだけどね…」
バン!
フシール「そろそろ始めても良い?」
痺れを切らしたのかリーベリアの耳元を掠るようにフシールが銃を撃ち放つ
リーベリア「もう少し待ってくれないかなぁ」
フシール「悪役が待つのなんて物語の中だけのフィクションでしょう?w」
エトアル「リーベリア…私は行くからね」
フシールの横を走り抜けてエトアルはカラクリだらけの屋敷へと入っていった
リーベリア「普通に見逃すんだね」
フシール「貴方達は戦う相手を決めて来たんでしょ?なら私が邪魔すること無いじゃんwそれじゃあ壱の舞台の開幕…だよ?」
リーベリア「お手柔らかにねぇ?w魂の呪い《ロギアパラディクシィ》具現…氷河、霧」
フシール「っ!…部屋を凍らされたら無闇に動けないし霧で姿を隠す…だけどさw霧でも殺気は隠せないよね?」
バン!ガラガラ…
リーベリア「なんか細工した…?バレるとは思ったけどさぁ…これは流石に可笑しいでしょ」
崩れた柱の裏からリーベリアが歩いてくる。後ろの壁も貫通し銃痕だけが残っている
フシール「改良ならしたよ。良いねぇ…wさぁ!次はどんな魔法を見してくれるの!?」
リーベリア「はぁ…具現…氷柱」
フシール「氷が多いなぁ…でもさ?…氷なんて全部脆すぎるよ…」
リーベリア「そう言わずに数は多いから全部防いでみなよw」
フシール「ご希望通り…に!」
霧と硝煙が充満し二人が居る空間は徐々に視覚を奪って行った
~屋敷 道場~
フィロ「土足で道場内に足を踏み入れるなんて…常識がなってないな」
ハロス「殺人鬼に常識なんて説かれたくないね」
フィロ「カッカしてんなぁw…御託は無しに始めようか」
ハロス「そうしようか…そんなに時間は取らせたくないんだ」
戦闘態勢に入ったハロスは大鎌を構えて一気に距離を詰めた
ガキンッ!
フィロ「そんな馬鹿でかいもん振り回すなよ…w」
ハロス「お前を殺せるなら何だっていいんだ…!」
キン!ザッ…
距離を詰めて攻撃しては離れ…お互いに相手を警戒し不用意に近付こうとはしなかった
フィロ「面白くなりそうだなw」
ハロス「戦いを楽しむなんてイカれてるな」
フィロ「楽しんでなんぼだろ…命を削る殺し合いなら尚更な…!」
ハロス「俺は勘弁だな…もうお喋りは終わりでいいか?」
フィロ「あぁ弐の舞台…開幕の時間だ。妹を…仲間を…誰かを迎えに行きたいなら目の前の相手を殺せ」
一進一退…互角か…或いはどちらかがより高みへと登ったのか分からないまま二人は刃を交えた
~屋敷 地下室~
ラルカ「…ん…?誰か入ってきた…一人かな…屋敷内を走ってる…」
屋敷内にエトアルの気配を感じたラルカは静かに起きて両手を上げた
ラルカ「…エトアルさんかw…やってみるか…上手く操れるといいなぁ…」
魔法石を通して屋敷内を監視しながらラルカは指に巻き付けられた無数の糸を動かし始めた
ラルカ「それじゃあ…静かながらに参の舞台の開幕だね…カラクリだらけの屋敷へようこそ」
各々の戦場で殺し合いが始まった。今宵は殺人鬼が屋敷に集う。どのみち殺さなければ前へは進めない。もう戻る事は許されないのだから
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