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2、僕は異世界で暮らし始める

4、僕の匂いが彼を興奮させる

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待ちきれないように、一気にプラグが引き抜かれた。

「ああっ!うっ!ふぅっ」

まるで卵を産んだあとのように、開放感に力が抜ける。
肛門は、彼を誘うように口を開け、ヒクヒクと痙攣していた。
ダナファンが太い指を差し込むと、ビクンと身体が跳ね上がる。

それは、キキの身体で感じたことのない、直の感触。
バッと両手で口を塞ぐ。
塗り込まれていた媚薬が、激しい快感を敏感に更に増幅する。

「うぐうっ!うぐっ!んっ!んっ!」

彼が指で激しくかき回し、ゴシゴシと摩擦する。

「ふふっ、いい具合に広がってる」

「やだ、恥ずかしい」

「恥ずかしいこと、いっぱいしちゃおうかな?」

「やっ!あっ!んあっ!んうっハアッ!ハアッ!ああっ!」

あっという間に指を増やし、激しくこすって2本の指で左右にグイと広げる。
僕は知らぬ間に両足を思い切り広げ、早く早くと、せがむように尻を突き出す。

ああああ!!ううっ!!やだあああ!!
そ、そんなにこすっちゃやあああ!!!んひいっ!

僕は初めて直に彼に触れられたアナルの快感に、その強い快感に、ビクビク身体が震える。
内股が、引きつるようにブルブル震え、両手の拳を口に当て、必死に声をこらえた。

「ああ、可愛いよ、リツ。君のアナリスを見せておくれ」

「やっ!やだぁっ!やだ見ないで!」

閉じようとする足を押さえて、彼は股間に顔を埋めるとまるで中をのぞき込むように、両手の指で更に肛門を広げた。

「やだやだ!!変態!」

「ククク、なんていやらしい穴だ。ほら、ランプに照らして中までもっと見よう。
こんなに潤滑剤がヌルヌル光ってる」

「いやっ!やめて、恥ずかしい!」

「ほら、ヒクヒクしてるよ、中を広げるとこんなに待ちわびてる」

「いやぁっ!!」

彼は恥ずかしがる僕を、言葉でいじめていつも楽しそうだ。
ふうっと息を吹きかける。
直腸に、ぬるい刺激が走ってビクビクする。
そしてベロリと穴に舌を入れた。

「むぐうっーー」

ビクンと身体が跳ね上がり、僕は必死で手を噛んでこらえる。

「むぐうっ!やめて!やめてえぇ!」

それでも彼は僕の穴を舐め尽くし、そしてベッドサイドの入れ物から、また媚薬入りの潤滑剤を手に一杯取って穴に塗り込む。

「あひっ!あっあっあーーー!!」

「塗り込むだけで、こんなに感じてどうするんだい?
クククッ、困った人だ、君は感じすぎる」

「ん、ん、だって、もう、もう、僕、こんなに気持ちいいなんて」

彼はグリグリと潤滑剤の滑りを楽しむように、僕の肛門に指を何本も入れてくる。
それほど、僕の肛門の拡張は済んでいた。

「ああ、入れるよ、もう、もう、ガマンできない。
ああ、もう限界だ。君の身体に早く突き入れたい。
グチャグチャになるまで打ち付けたい」

僕は大きく足を広げ、そして彼が膝裏を押して押さえつけるがままにさせる。
ふうっと息を吐く。
早く、早く。

彼のペニスが視界に現れた。

大きい、その大きさが、彼の僕への愛情の大きさ。
でも大丈夫、その大きさなら入る。

ぴとっと彼のペニスの先が僕の肛門に据えられた。

「ああっ!」

グッと、いつもよりもリアルな圧力が加わり、僕の肛門を押し広げる。

「あっあっあっ!」

うああっ!!

プラグとは全然違う、その圧迫感!

「いっ!ひっ!」

あっ!また、アナルが痙攣した??えっ!うそ!ああああ!!ダメ!硬くて広がらない!
痛い!痛い!待って!待って!もっとゆっくり!ああああああああ!!!!

「いたっ!ひっ!ひっ!ひいい!!待って!待っっっ!!」

うぐああああああ!!!

ドッと僕は涙を流しながら、左右に激しく首を振る。
激しい圧迫感が、僕のお尻をメリメリと押し広げる。

「いあああああ!!ひいいいいいいいいいい!!」

彼に、余裕がない。
僕にも余裕がない!
彼の性急な挿入に、僕の身体が追いつかない。
あ、あんなに準備して、拡張してたのにっ!

裂ける!裂ける!!待って!待ってえええ!!

グググッと彼のペニスが僕の穴を無理矢理メキメキと広げて行く。
死ぬ!死ぬ!アアアアアア!!死ぬうううううううう!!!

「ま、待って!待って!待ってえええええっ!!」

グチャグチャの顔で、身体中を硬直させて握ったシーツを引き裂いた。

バリッ!ビイイイーーーーー

はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、
はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、

その音に、ダナファンが動きを止め、ガクリとリツの身体から力が抜けた。
彼がハッと我に返って目を見開く。

「リツ、リツ!」

ガクガクと揺り動かされ、リツが彼に視線を向ける。

「待って、今日は初めてなんだ…………また痙攣して……ごめん、僕の、身体……追いつかない。
もっと、ゆっくり入れて。味わうように」

「ああ……す、すまない。初めてだとわかっていたのに、君の匂いに興奮してしまった」

「ごめんね」

「いや、私はまだ性急すぎるな、本当に。君が謝る必要はないよ。私が悪い。
夜は長いんだ。ミナレスを楽しもう」

彼が身を乗り出してキスすると、フッと力が抜けてヌルリと入ってくる。

「ンンッ!ンッ!ンッ!あっ!そう、そうだよ、ゆ、ゆっくり、あっ!あっ!」

「ああ……君の身体の甘い香りは、僕をひどく興奮させる。
噛みついてしまいそうだ」

そう言って、僕にキスをすると、首筋にカプリと噛みつきよだれを流しながら肩から耳までを執拗に舐める。

「なんていい匂いだ。ああ……これが異界人か」

「美味しそうなの?」

「食べてしまいたいくらいにね。
君の精を舐めたら、ひどく興奮してしまったよ」

「そう、うっ、ああ……嫌いな匂いじゃ、無っ……!んあっ!あ、あ、良かった。
い、今どのくらい入った?」

「まだ、先っぽだよ」

ふうと、息を付いてうんとうなずく。

「来て。ゆっくりね」

「君には待たされっぱなしだ」

「フフッ」

彼が身を起こし、僕の両足を腕にかけて腰を持つ。
グッと、圧迫感が僕の肛門を押し開いて行った。
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