3 / 7
第1章
1話 不思議な女性
しおりを挟む
もう梅雨は過ぎたのかな…そんなことを考えてみるけど暑くて頭がうまく回らない。今日の夕食はソーメンにしよう。そんな事を考えながらスーパーに入る。だけど、あんまり涼しくない。
それだけでイライラしてしまう。
小さくため息をついて買い物をすませる。会計を終えて外へ出ると俺と同じぐらいの女が倒れている。
ん?俺は頭がおかしくなったのか…。
そんなことを考えてみるが、やっぱり倒れている。軽い熱中症かな…とりあえずそのままにも出来ないので、おんぶして家へ連れてく。
涼しいところに連れてかなきゃだしな。連れて行って額に冷えたタオルをのせた。そして読みかけの小説を読み始める。
夕日が沈みかけた時、彼女が目を開けた。
「ここ…は?」
彼女は、キョロキョロして少しすると俺を見つけたのか立って急にお礼を言った。
「あの…あなたが助けてくれたのですよね?
ありがとうございます。」
「いいえ。少しゆっくりしてきなよ。急に動くとあまり良くない。
お茶出すから待ってて。」
俺はそれだけを言うとキッチンへ向かった。
「はい。お茶沢山あるから、おかわりほしかったら言って。」
「うん。ありがとう。ねぇ、今読んでる小説って雪野さんの小説?」
「そうだけど知ってるの?」
雪野とは俺が好きな小説家だ。有名な訳では無いが、俺はこの作品がとても好きだ。
家族系の話だったり恋愛小説だったり…
とにかくこの小説家は好きだ。
「知ってるっていうか…」
「知ってるっていうか?」
「ううん!何でもない。私もその小説家さん好きなの」
「そうなんだ」
正直自分でも適当な答え方だったと思う。俺は他人にほとんど興味が無い。
面倒なことは嫌いなんだ。だから自分がこうやって他人を助けているのがすごく珍しい。
「少し変な話してもいい?」
「どうぞ」
まぁ、多分聞いてないけど。
「あのね、私小さい頃から小説が好きなんだけどね、本の小説は勝手に話が出来上がってて勝手にイベントが発生するでしょ?
だけど、私は人生の小説を楽しくするには自分でイベントを作らないといけないと思うの。」
「つまり、君は何が言いたいの?」
気がついたら彼女の話に夢中になっていた。
「人生を楽しくするなら楽しむイベントを発生させないとダメだと思うの」
答えになってるようであまり答えになってない。
だけど、この話…いや彼女の話には人を引き込んでしまう様なそんな力がある気がした。
「よく分からないが時間大丈夫か?」
時計を見ると7時を回っていた。外はまだ明るいが、すぐに暗くなるだろう。
「そうだった!えっと、助けてくれて本当にありがとう。」
それだけ言って去っていった。
「騒がしいやつだな」
そう呟くと
「あー!そうだ!」
と言って彼女は戻ってきた。
「ここで会ったのも何かの縁だわ!良かったらこれ貰って!」
そう言うとノートの切れ端を置いて帰ってしまった。
そこには数字が…いや恐らくは彼女の連絡先だろう。
今どきのナンパなのか…いや、絶対と言ってもいいほどそれはないだろう。多分彼女はそこまで器用じゃない。
もしかしたらナンパという言葉は彼女の辞書には無いかもしれない。
そんなことを考えて1人で笑ってしまった。
お風呂から出てきてふと携帯を見る。電話…は迷惑だよな。メールでもしておくか。
『どうも。夜遅いからメールにした。また何かあればメールなり電話なり好きな時にしてくれ。』
1度変な所は無いか確認してから送る。今日の俺は絶対におかしい。いつもなら適当にしかメールなんてしないのに。きっと暑さにやられたのだろう。
5分ぐらいしてから返信が来た。
『メールありがとう。後助けてくれたことも…!
まさか連絡を本当にくれるなんて嬉しいよ!
何かあったら多分メールするよ。
じゃあ疲れたので寝ます!
あなたも何かあったら電話とかメールしてね』
なんというか彼女らしいメールだと思った。俺も眠たかったから最後に一言入れてから寝た。本当に今日の俺はどうかしてる。
『おやすみ』
きっと俺も軽い熱中症だ。
それだけでイライラしてしまう。
小さくため息をついて買い物をすませる。会計を終えて外へ出ると俺と同じぐらいの女が倒れている。
ん?俺は頭がおかしくなったのか…。
そんなことを考えてみるが、やっぱり倒れている。軽い熱中症かな…とりあえずそのままにも出来ないので、おんぶして家へ連れてく。
涼しいところに連れてかなきゃだしな。連れて行って額に冷えたタオルをのせた。そして読みかけの小説を読み始める。
夕日が沈みかけた時、彼女が目を開けた。
「ここ…は?」
彼女は、キョロキョロして少しすると俺を見つけたのか立って急にお礼を言った。
「あの…あなたが助けてくれたのですよね?
ありがとうございます。」
「いいえ。少しゆっくりしてきなよ。急に動くとあまり良くない。
お茶出すから待ってて。」
俺はそれだけを言うとキッチンへ向かった。
「はい。お茶沢山あるから、おかわりほしかったら言って。」
「うん。ありがとう。ねぇ、今読んでる小説って雪野さんの小説?」
「そうだけど知ってるの?」
雪野とは俺が好きな小説家だ。有名な訳では無いが、俺はこの作品がとても好きだ。
家族系の話だったり恋愛小説だったり…
とにかくこの小説家は好きだ。
「知ってるっていうか…」
「知ってるっていうか?」
「ううん!何でもない。私もその小説家さん好きなの」
「そうなんだ」
正直自分でも適当な答え方だったと思う。俺は他人にほとんど興味が無い。
面倒なことは嫌いなんだ。だから自分がこうやって他人を助けているのがすごく珍しい。
「少し変な話してもいい?」
「どうぞ」
まぁ、多分聞いてないけど。
「あのね、私小さい頃から小説が好きなんだけどね、本の小説は勝手に話が出来上がってて勝手にイベントが発生するでしょ?
だけど、私は人生の小説を楽しくするには自分でイベントを作らないといけないと思うの。」
「つまり、君は何が言いたいの?」
気がついたら彼女の話に夢中になっていた。
「人生を楽しくするなら楽しむイベントを発生させないとダメだと思うの」
答えになってるようであまり答えになってない。
だけど、この話…いや彼女の話には人を引き込んでしまう様なそんな力がある気がした。
「よく分からないが時間大丈夫か?」
時計を見ると7時を回っていた。外はまだ明るいが、すぐに暗くなるだろう。
「そうだった!えっと、助けてくれて本当にありがとう。」
それだけ言って去っていった。
「騒がしいやつだな」
そう呟くと
「あー!そうだ!」
と言って彼女は戻ってきた。
「ここで会ったのも何かの縁だわ!良かったらこれ貰って!」
そう言うとノートの切れ端を置いて帰ってしまった。
そこには数字が…いや恐らくは彼女の連絡先だろう。
今どきのナンパなのか…いや、絶対と言ってもいいほどそれはないだろう。多分彼女はそこまで器用じゃない。
もしかしたらナンパという言葉は彼女の辞書には無いかもしれない。
そんなことを考えて1人で笑ってしまった。
お風呂から出てきてふと携帯を見る。電話…は迷惑だよな。メールでもしておくか。
『どうも。夜遅いからメールにした。また何かあればメールなり電話なり好きな時にしてくれ。』
1度変な所は無いか確認してから送る。今日の俺は絶対におかしい。いつもなら適当にしかメールなんてしないのに。きっと暑さにやられたのだろう。
5分ぐらいしてから返信が来た。
『メールありがとう。後助けてくれたことも…!
まさか連絡を本当にくれるなんて嬉しいよ!
何かあったら多分メールするよ。
じゃあ疲れたので寝ます!
あなたも何かあったら電話とかメールしてね』
なんというか彼女らしいメールだと思った。俺も眠たかったから最後に一言入れてから寝た。本当に今日の俺はどうかしてる。
『おやすみ』
きっと俺も軽い熱中症だ。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる