熱中症

優李菜

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第2章

遊園地デート!?

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暑い…遅い…待ち合わせから約30分経過。
なのに何故来ない。寝坊か?もしくは忘れているか……流石にそれはないよな。
「ごめんね!遅くなっちゃって!待ったよね?大丈夫? 」 
「本当、暑いし」
「ごめんって!許して」 
手を合わせておねだりをする姿に少し可愛いと思ってしまったのが悔しい。
「仕方が無いから許してあげるよ」
「良かった!じゃあ行こうか!
今からいったらバス間に合うよ!」
「はいはい」
正直ここまでで結構疲れてるのに遊園地を雪野のノリで行くのだと思うと気が重い。
なんで誘いに乗ってしまったのだろう、と今更後悔している。
「あっ、丁度バス来てるよ! 早く!」
「分かったって、元気だな」
「当たり前でしょ?せっかく行くなら楽しまなくちゃ!」
そんな事を話しながら俺達はバスに乗り込んだ。ここから遊園地までは15分ぐらい。歩くと少し遠く感じるが、車やバスだと結構近い。
彼女が何か静かだと思ったら一生懸命ノートに何かを書いていた。おそらく小説のネタ帳かなにかだろう。少し除くと、そこにはびっしりと文字が書き込まれていた。何が書いてあるか気になるがここからでは不可能なので諦めた。



「着いた~!なんか座ってるだけでも疲れるね!」
「じゃあ帰ろ」
「何で?絶対に帰らないよ
バス代が勿体ない」
あ、そこなんだ。まぁなんでもいいけど。
「早く行くよ」
「待ってよ~」
本当に騒がしいやつだな。フリーパスの券を買って中に入る。
土曜日だから人が多い。日曜日に来てたらと思うとゾッとする。
「うわー人多いね
さて、どこから行く?」
「君の好きなところに行けば?」
「えー!じゃあ、コーヒーカップのろ」
「はいはい」



つ、疲れた……まだ30分しか経ってないのに一気に疲れた。きっと外に出ていなかった報いだろう……
これがあと何時間も……帰りたい……。
「あれ?勇斗?」
「しょう?」
そこには俺の数少ない友達のしょうがいた。その横にはしょうの彼女と思われる女がいた。 
「何?一人でここにいるの?」
「いや、俺は…」
まて、あいつは友達でいいのか?なんて説明したら…。
「ねえねぇ!勇人くん!次あれのろって……お友達?」
「お前、彼女いたのかよ!
初耳なんだけど」
「ち、違うよっ、ただの友達だよ!」
あー…友達でよかったのか…。
というか、何で俺は落ち込んでるんだ?
「えっ!なに?
このこ、この前熱中症で倒れてた所を勇斗が助けたって人?
結構美人じゃん!」
「え!そんなことは…」
あいつら…勝手に色々話すなよ…めんどくさい。
「ってことで決定!
んじゃ行くか!」
「まて!何の話だよ!」
「この4人のメンバーで遊ぶことになったんだよ!」
まじで何の話だよ……。
溜息をつきながらあいつらの後ろを歩く。
「どこで食べる?」
「なんでもいいよ~」
「いいところ知ってるからそこ行こっか!」
どうやら昼ごはんの話になったらしい。
はぁ…なんかめんどくさいな…帰りたい。
そんな願いは誰に届くことなく消えていってしまった。
その後、俺達は遊園地内のファミレスみたいな所に入った。中はすごくメルヘンで男だけでは入りにくい場所だった。今でも中に入るのには抵抗がある。

「美味しかったね~!」
「そーだな。」
「デザート美味しかった。」
などと3人は話しながら店を出た。俺はと言うと量が意外と多くて気持ち悪かった。
俺以外は元気なため俺はジェットコースターなどに乗せられた。腹の中から何かが飛び出そうだった。
「俺、ベンチで休んどく。」
さすがに疲れた………これ以上は歩けない。
「はーい!じゃあ、あれ乗ってくるね。」
何であいつらはあんなに元気なんだよ…。
「あ、私も疲れたから一緒に休んどくね!」
そう言ってきたのは雪野だった。まだまだ元気そうだったのに意外だと思った。
「行かなくて良かったのか?」
「良いの、疲れてたし。」
「ふーん。」
正直、今日はほとんど2人きりにならなかったから何話せばいいか全くわからない。
「観覧車……」 
「が、どうしたの?」
「乗りたい!カップルで乗るといいって聞くし小説の参考になりそう!」
まぁ、観覧車ぐらいならいいか。酔う心配も無さそうだ。

「並んでなくて良かったね」
「そーだね」
「相変わらず素っ気ないな…もう慣れちゃったけどね」
「そりゃどうも」
というか、そうゆうこと口に出すか?まぁ、どうでもいいけどな。こんな事を考えてる間彼女は、やはり真剣にノートと向き合っていた。中がどうしても気になってしまうが彼女の邪魔になるような事をするほどでもない。今度彼女に頼んでみよう。


「あー!楽しかったー!けど……みんなと離れちゃったね…どうしようかな?」
「あー…大丈夫。
連絡来てたよ。先に帰るって。」
「良かった。じゃあ私たちも帰ろっか!」
「そーだね」
何だかんだ楽しかった…かもしれない…。まぁたまにはこうゆうのもいいかもしれないな。
それから俺達はバスに乗り自分たちの家に向かった。


「今日は楽しかった?」
「まぁまぁかな」
「素直じゃないなぁ」
そう言いながら財布などが入ったバックとは別の少し大きめのバックを足の下に下ろした。
「なぁ、その大きいバックの中身ってなんなの?」
「気になる?」
「気にならなかったら聞かないよ」
「それもそーだね。これは、お弁当だよ!結局必要なかったけどね!」
「その…気づかなくて…悪かった…?」
「なんで謝るの?一応作ってきただけだったから気にしないで!」
そう明るく言ってるけど作るのに時間もお金もかかっまはずだ。しかも良く見ると指を怪我してる…。
何で俺はこうゆう時に優しい言葉がかけられないのだろうか…。
「それじゃあ、次のバス停だから!
次で降りるね!」
「わかった……」
本当に自分は馬鹿だ…。そんな事を考えてるうちに彼女の降りるバス停についてしまった。
「じゃあね!今日は付き合ってくれてありがとう!」
「いいえ」
「貴方の好きな小説家さん…私と同じ名前なのに気づかなかった?」
「え…………」
彼女がそういったすぐにバスの扉は閉まってしまった。そして俺は何も聞くことが出来なかった。


家についてベットの上に寝転びながら小説を読む。そう。雪野の小説だ。名前を聞いた時に気づくべきだった…。というか、ペンネームだと思ってたから深く考えなかったし…。
小説を読んでいるといつの間にか深い眠りについていた。


きっと月曜日の学校は…いや…これからの学校生活はとても騒がしくなる。でも、嫌な気分じゃなかった。
むしろ……楽しみだった。
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感想 3

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みんなの感想(3件)

白夢王
2017.09.01 白夢王

更新待ってましたヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

解除
白夢王
2017.08.29 白夢王

更新楽しみ(*・ω・*)wkwk

解除
白夢王
2017.08.28 白夢王

かなり好きな作品です!!これからも頑張ってください!!ファンになりましたm(_ _)m

2017.08.28 優李菜

ありがとうございます!ファン一号ですね?
まだまだ下手くそですが暖かい目で見守っていただけると嬉しいです♪

解除

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