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第1章 バルトロメオ
第30話※
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「あ……!」
「…………」
「バルト、僕……」
相手の胸の鼓動を感じ、素肌で触れ合うことが気持ちいい。
神さまが見ている、頭の隅でそう思っても、触れ合いたい衝動を止められなかった。
筋肉に覆われた肩に顔をすりつけていると、バルトロメオはユァンの腰を強くつかむ。
それから硬いものが、脚の間に触れてきた。
「……っ!」
その瞬間が怖くなり、ユァンは彼の胸に顔を埋めた。
「そのまま目を閉じていればいい」
低くかすれた声が囁く。
バルトロメオが片手でユァンの頭を抱き……。
「……あ、ああああっ!」
引き裂くような痛みが、ユァンの下半身を襲った。
息を乱しながら脚の間を見ると、太い楔が自分に突き刺さっている。
「見えるか?」
「ふあっ!」
バルトロメオが腰を揺すってみせた。
「もう、体は繋がってる」
呼吸と鼓動が乱れて心臓が苦しい。
「……はぁっ、バルト」
「ああ」
「僕たち、繋がってる」
「そうだな」
不安も吹き飛ばすような明るい声で、バルトロメオが笑った。
苦しい、けれど、嬉しい。
こんなにも嬉しいことを、どうして神は禁じるのか。
痛みを恐れていたのに、その何倍もの喜びに満たされ、今は痛みすら快感だった。
バルトロメオの大きな猛りが、ずるずると擦り上げるようにして感じやすい入り口を行き来する。
「んっ、んっ、はぁっ、いい!」
「いいのか、ならもっと深いところで繋がってみよう」
一旦引き抜き、それからぐいぐいと奥へ侵入する。
「やあんっ! はあっ、バルト」
衝撃と異物感に背中がしなった。
けど気持ちいい。この快感を手放したくない。
目尻に涙が浮かぶ中、ユァンは体の内側にすべての意識を向けようとした。
「あ、あ、あ!」
「……痛いか?」
首を左右に振って否定する。
「きもちい……っ」
甘えるように内側に擦りつけられる、亀頭の弾力をはっきりと感じた。
それがずるりと移動して、別のポイントを擦り始める。
「ここ、ユァンのいいところ」
「……ふあっ、ああんっ」
「そんなにいいのか、可愛いな」
いつの間にか目尻に溜まっていた涙を、バルトロメオの唇が拭った。
「俺もいい。アンタの中は敏感で、たくさん反応を返してくれる」
「本当に?」
自分ではよく分からない。
ただひたすら感じてしまって、ユァンの体はびくびくと震えるばかりだ。
「アンタ、本当に初めてなのか?」
腰を使いながら、バルトロメオが冗談めかして言ってきた。
「だとしたら本当に……人を堕落へ導く悪魔だな」
意地悪な物言いが、恍惚となっていたユァンの意識を浮上させる。
「……っ、それはあなただ。僕は……はあっ……こんなっ」
こんな気持ちいいこと知らなかったのに。
そう続けたいけれど、次々と押し寄せる快感の波に、言葉は押し流されていった。
「ユァン、アンタが可愛いよ」
バルトロメオが更に深い場所へと、己を進めてくる。
「こんな気持ちになるなんて思わなかった。一緒に地獄へ落ちよう、アンタとなら地獄で千年でも抱き合っていられる」
「ああっ――……」
地獄の業火に焼かれながら抱き合う幸せを思い描いた瞬間。
彼の楔がドクリと脈打って、体の中で膨れあがった。
「バルトっ、バルトおっ!」
彼だけでなくユァンの中にも、熱い血潮が駆け巡る。
下半身が焼かれるように痛かった。
「怖がらなくていい、そのまま自然に身を任せろ」
(自然!? これが自然なの?)
わけが分からないまま、大きな背中にしがみつく。
バルトロメオの抽挿のペースが速くなった。
粘膜を一気に擦り上げ、脈打つ楔で押し広げて――。
「ふあああああっ!」
その激しさに思わず悲鳴をあげた時。
中でも外でも、生暖かい飛沫が一気に弾けた。
(え、嘘……本当に……?)
手も触れていないはずの自分のペニスが、彼の吐精に触発されて白濁を吐き出していた。
「……ユァン」
呼吸も千々に乱れたまま、バルトロメオがユァンの体を掻き抱く。
行為が終わったというのに、彼はユァンの体を手放そうとしなかった。
「バルト、服……汚れちゃう……」
「その方が嬉しい」
彼のものがまだ中で、ドクドクと脈打っている。
(僕は、愛されてるのかな……?)
体を駆け巡る多幸感と、これからどうなってしまうんだろうという不安と。
それを感じながら、ユァンは逞しい腕の中で目を閉じた。
「…………」
「バルト、僕……」
相手の胸の鼓動を感じ、素肌で触れ合うことが気持ちいい。
神さまが見ている、頭の隅でそう思っても、触れ合いたい衝動を止められなかった。
筋肉に覆われた肩に顔をすりつけていると、バルトロメオはユァンの腰を強くつかむ。
それから硬いものが、脚の間に触れてきた。
「……っ!」
その瞬間が怖くなり、ユァンは彼の胸に顔を埋めた。
「そのまま目を閉じていればいい」
低くかすれた声が囁く。
バルトロメオが片手でユァンの頭を抱き……。
「……あ、ああああっ!」
引き裂くような痛みが、ユァンの下半身を襲った。
息を乱しながら脚の間を見ると、太い楔が自分に突き刺さっている。
「見えるか?」
「ふあっ!」
バルトロメオが腰を揺すってみせた。
「もう、体は繋がってる」
呼吸と鼓動が乱れて心臓が苦しい。
「……はぁっ、バルト」
「ああ」
「僕たち、繋がってる」
「そうだな」
不安も吹き飛ばすような明るい声で、バルトロメオが笑った。
苦しい、けれど、嬉しい。
こんなにも嬉しいことを、どうして神は禁じるのか。
痛みを恐れていたのに、その何倍もの喜びに満たされ、今は痛みすら快感だった。
バルトロメオの大きな猛りが、ずるずると擦り上げるようにして感じやすい入り口を行き来する。
「んっ、んっ、はぁっ、いい!」
「いいのか、ならもっと深いところで繋がってみよう」
一旦引き抜き、それからぐいぐいと奥へ侵入する。
「やあんっ! はあっ、バルト」
衝撃と異物感に背中がしなった。
けど気持ちいい。この快感を手放したくない。
目尻に涙が浮かぶ中、ユァンは体の内側にすべての意識を向けようとした。
「あ、あ、あ!」
「……痛いか?」
首を左右に振って否定する。
「きもちい……っ」
甘えるように内側に擦りつけられる、亀頭の弾力をはっきりと感じた。
それがずるりと移動して、別のポイントを擦り始める。
「ここ、ユァンのいいところ」
「……ふあっ、ああんっ」
「そんなにいいのか、可愛いな」
いつの間にか目尻に溜まっていた涙を、バルトロメオの唇が拭った。
「俺もいい。アンタの中は敏感で、たくさん反応を返してくれる」
「本当に?」
自分ではよく分からない。
ただひたすら感じてしまって、ユァンの体はびくびくと震えるばかりだ。
「アンタ、本当に初めてなのか?」
腰を使いながら、バルトロメオが冗談めかして言ってきた。
「だとしたら本当に……人を堕落へ導く悪魔だな」
意地悪な物言いが、恍惚となっていたユァンの意識を浮上させる。
「……っ、それはあなただ。僕は……はあっ……こんなっ」
こんな気持ちいいこと知らなかったのに。
そう続けたいけれど、次々と押し寄せる快感の波に、言葉は押し流されていった。
「ユァン、アンタが可愛いよ」
バルトロメオが更に深い場所へと、己を進めてくる。
「こんな気持ちになるなんて思わなかった。一緒に地獄へ落ちよう、アンタとなら地獄で千年でも抱き合っていられる」
「ああっ――……」
地獄の業火に焼かれながら抱き合う幸せを思い描いた瞬間。
彼の楔がドクリと脈打って、体の中で膨れあがった。
「バルトっ、バルトおっ!」
彼だけでなくユァンの中にも、熱い血潮が駆け巡る。
下半身が焼かれるように痛かった。
「怖がらなくていい、そのまま自然に身を任せろ」
(自然!? これが自然なの?)
わけが分からないまま、大きな背中にしがみつく。
バルトロメオの抽挿のペースが速くなった。
粘膜を一気に擦り上げ、脈打つ楔で押し広げて――。
「ふあああああっ!」
その激しさに思わず悲鳴をあげた時。
中でも外でも、生暖かい飛沫が一気に弾けた。
(え、嘘……本当に……?)
手も触れていないはずの自分のペニスが、彼の吐精に触発されて白濁を吐き出していた。
「……ユァン」
呼吸も千々に乱れたまま、バルトロメオがユァンの体を掻き抱く。
行為が終わったというのに、彼はユァンの体を手放そうとしなかった。
「バルト、服……汚れちゃう……」
「その方が嬉しい」
彼のものがまだ中で、ドクドクと脈打っている。
(僕は、愛されてるのかな……?)
体を駆け巡る多幸感と、これからどうなってしまうんだろうという不安と。
それを感じながら、ユァンは逞しい腕の中で目を閉じた。
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