もう、こんな世界なんてうんざりだ

休日

カスターハーバーー10

　教えてもらった住所をカタカナで書き、行員に手渡す。
「確かに受け取りました」
「それで、こちらが通帳と小切手帳になります」
「ありがとうございます。それで、振り込みをしたいんですが…」
「かしこまりました。それでおいくら…？」
「えっと、これだけ…」
　と言って、さっき受け取ったお金を全てマジックバックから出して渡す。
「少々お待ちください」
　と言っても相当重たかったのだろう。
台車に乗せて下がっていった。
「あれ、袋を開けたら絶対に驚くわよ。特別金貨をあんなに持ってくる人なんていないから…」
「そりゃそうだよね。あんな額持ってきたら、びっくりするよね」
　しばらくすると、行員が帰ってきて
「一兆ジェムでよろしかったですか？」
「はい」
「ありがとうございます。あの、先ほどの通帳を…」
「あ～はい」
　という事で、通帳を渡し、書いてもらい、銀行を後にした。