糸目ってだけで悪の黒幕と勘違いされるんだがどうしたらいい?

捨て犬

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2.これはこれで楽しい

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ひねくれたって言ったけど、本当はそんなにひねくれてない。
女の子にそっぽむかれたー、って非行に走りたくてもおれ、まだ年端も行かないガキ。
うじうじして腹いせに何かに八つ当たりして、悪戯しても大したことが出来ない年だ。

で、どうせ子供がいちゃいちゃしても限界があるしー。
大人になって本当の俺(糸目)でもいいっていう可愛い子が現れるまでは
恋愛はとりあえず置いておくことにした。
女なんかまだいいさー。


そんで別のことに全力を注ぐことにした。
この世界には憧れの魔法がある。騎士が身近にいる。男なら滾るだろう?
厨二心をそそる世界に生まれたなら男なら一度は夢見る
一番強い男の称号!はい、前世、格闘漫画大好きでした。
くー、男くさい台詞に拳で語る男のロマン。前世もやしでしたが何か?

父親がかなりの魔力保持者だったため、俺にも遺伝でかなりの魔力があった。
普通なら数年かかる初級魔法の取得もセンスのあった俺は数ヶ月。
毎日の剣の素振りの鍛錬で目に見えて付いていく筋肉。
正直かなりテンション上がりましたよ!
おれつえー、強い男になってる。
そんな訳でだっさい三下不良のヤンキーみたいにタバコすったり
お酒飲んだりなんて飛行には走る暇がなかった。

ホントはそれも考えたけど、ロリな実母のママに
「悪いことしたら悲しくなるからやっちゃだめ。め、だよ」

って叱られて挫折したんだけれどそれは内緒だ。
じつぼだけどままたんかわいぃー!

そんなこんなで熱心に鍛錬に打ち込む子供時代の生活になったんだけど。
成長するにつれてその他の事も色々と視野が広がったり交友が進んだり
変化があったんだけど
一番の劇的変化は、7歳の時にママが妹を生んだこと。

外見幼女が赤ん坊を抱いてあやす姿は、犯罪臭がして天使で最高でした。
ってそこ、警察呼ぶなよ。
俺はちょっとマザコンだけど両親思いの良い息子だからな?

前世が平凡で荒事とは無縁だった俺は結局、グレきれずに
また庶民感覚も抜けないで生まれた家が貴族だったけど
選民意識の高い排他的な貴族至上主義も理解できなくて
わりかし使用人さんともフレンドリーに
貴族の御曹司だけど、付き添いの護衛を巻いて
自領の村に遊びに行ったり、王都の下町で面子をはやらして遊んだり
なんだかんだでわんぱくな子供時代をすごした。

まあ、友達の男子にはさすがに慣れてもらったけど
相変わらず初対面の幼児や女子にはたまに顔が怖いと泣かれたけどな。

なんとか笑っても泣かれない愛想笑いを作れるようになった頃、
俺は家を離れて全寮制の寄宿学校に入る年齢になっていた。





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