まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?

せいめ

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未亡人になるまで

旦那様の話 1

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 私はアメリア・バーネット19歳。バーネット伯爵夫人だ。
 8つ年上の旦那様、騎士団長を勤めるブライアン・バーネット伯爵と結婚して1年程経った時に、旦那様は部下を庇って亡くなられた。
 世間では、部下を庇って殉職した騎士団長と、残された若い妻のなんと不憫なことだと噂になっているようだった。
 
 好き勝手に噂しているようだけど、私にとっては都合の良い噂話だから放っておくことにした。
 愛し合う夫婦に見えたから、そのような噂が流れるのだろう。
 しかし、私は全く愛してなかった。夫の方はどうだったのか分からない。だけど、あの男は信用出来なかったし、もしかしたら、私に内緒で愛人を囲っていたのかもしれない。
 夫が亡くなった後に子供を連れた愛人が、あの方の子供です、なんて言って来るかとも思っていたが、そのようなことはまだない。でも、いつ現れるか分からないから、心の準備はしているつもりだ。


 私が夫をここまで嫌う理由とは…。



 私達は私が10歳、旦那様が18歳の時に婚約した。なぜ婚約するに至ったのかは分からない。ただ、旦那様の父である前伯爵様が強く望んだと聞いた。
 私の両親とは知り合いだったようだし、実家も同じ伯爵家だと言うことで、何の問題もなく婚約に至ったようだ。表面上はの話。

 しかし当時18歳だった旦那様には、別に好きな人がいたのかもしれない。愛だとか恋だとかに憧れる時期だと思うし、もしかしたら身分違いの人を好きになってしまい、そのことを前伯爵様にバレて、友人の娘である私と強引に婚約させられたのかもしれない。

 しかし当時10歳の私は、そんなことを疑うはずもなく、考えることもなく…、カッコいいお兄様が私の婚約者?なんてステキなのと喜んでいた。
 物語に出てくるような、カッコいい騎士様と結婚できるなんて…と。

 旦那様はダークブロンドの綺麗な髪に、グレー寄りの水色の瞳を持つ、王子様のような美形だった。今だから思うのだが、御令嬢たちに人気があったのだと思う。
 当時18歳の旦那様は、10歳のまだ子供だった私を妹のように可愛がってくれた。まだお子様の私をバカにすることなく、いつも優しくしてくれた旦那様。当時の私は、そんな旦那様が大好きだったのだ。
 休日に遊びに行くと、旦那様の両親である伯爵夫妻も私を可愛がってくれて、旦那様の家族と過ごす時間は私の大切な時間だった。


 しかし、そのような時間は長くは続かなかった。


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