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新しい生活
閑話 ブライアン・バーネット
バーネット伯爵家でメイドをしていたローラと名乗る不審な女が、私達は愛し合った仲なのだと言う。
この女は、私と愛し合ったと言ったのか…?
「………っ!」
急に頭がズキズキと痛み出してきた。
「…痛い。」
その瞬間、頭の中に失われていたモノが戻ってきたのが分かった。
これは……、私の記憶……。
「バーネット卿?具合が悪そうです!大丈夫ですか?」
「ああ…。大丈夫だ。この女を見て、すべて思い出したよ。」
「えっ…?」
私は頭痛に苦しみながらも、ローラを睨みつけていた。
「ローラ、久しぶりだな…。
確かお前は、うちの伯爵家をクビになった時に私の両親から言われていたよな?
私に近づいたら殺すと…。」
「……ひっ。」
「何が愛し合っただ?私の記憶がないからと、何を言っても大丈夫だとでも思ったか?
あの時、お前に唆されたことで、私は愛する人の心を未だに手に入れられずにいるぞ。お前なんかに唆された私が馬鹿だっただけの話だがな…。
憎らしいお前を今すぐに斬ってやりたいくらいだが、お前のお陰で記憶が戻ったから、今日は見逃してやる。
今後、私の前に現れたら分かっているな?
さっさと消えろ!!」
「……っ。」
顔面蒼白になったローラは逃げて行った。
「…記憶が戻ったのですか?」
仲間の騎士達が私を心配そうに見ている。
「ああ…。実家でメイドをしていた女を見たら、記憶が戻ったようだ。
記憶が戻るくらいのショックを受ける程、私はさっきの女を嫌っていたようだな。」
「団長!良かったです。」
私の記憶喪失が治ったことを知り、喜ぶ仲間たち。
そんな彼らを見ながら、私はリアを迎えに行くことだけを考えていた。
私がリアに始めて会ったのは、両親が私の婚約者に決まったからと、リアをうちの屋敷に招待した時であった。
当時のリアはまだ10歳の可愛らしい少女だった。
輝くようなプラチナブロンドの髪に、大きな紫色の瞳を持つ少女は、誰が見ても美少女だと思うことだろう。
しかし、その時の私は18歳。リアのことは可愛いとは思っても、恋人や結婚相手としてではなく、妹を見て可愛いと思うような感覚だったと思う。
私よりも弟のアドルフの方が、年齢的にリアに釣り合っているような気がする。
アドルフ自身は何も言わないが、リアを見る目が何となく熱を帯びているような気もするのだ。
しかし、伯爵家の跡継ぎである私との婚約をリアの両親は望んでいるのだろうから、それは無理なのだろう。
妹のようなリアだけど、彼女の態度は私のことを心から慕ってくれているのがよく伝わるもので、気がつくと可愛くて仕方のない存在になっていた。
私の見た目と財力のある伯爵家の嫡男という肩書きに惹かれ、媚びる令嬢が多くてうんざりしていたのに、リアは純粋な気持ちで私を慕ってくれている。今は妹のような存在でも、あと数年したらまた違った感情が生まれるかもしれない。
そんな私は、学園を卒業した後に騎士団に入団することになった。
騎士団は定期的に遠征に行くことになっているのだが、遠征先では羽目を外して女を買う者や、遠征先に妻とは別に恋人を持つ者も珍しくない。
上官に誘われて娼館に付き合わされたりと、色々なことがある。
こんな話はリアには出来ないし、もし知ってしまったら悲しませてしまう。
自分でも気分が悪くなるが、新人の騎士という立場では従うしかない。騎士達の中では、遠征先での女遊びは暗黙の了解になっているのだ。
騎士団に入って2年目を迎えた私は、多忙な毎日を送っていた。
休日は部屋でのんびり過ごすのが当たり前になっていたある日、私の部屋のドアをノックする音が聞こえてくる。
返事をすると、入って来たのはメイドのローラだった。
ローラはやたら私の世話を焼きたがる、平民出身の馴れ馴れしいメイドという認識だった。
「何のようだ?」
「ブライアン様がお疲れのようですので、私がお慰めしようと思い参りました。」
「どう言う意味だ?」
ローラは急に服を脱ぎ始める…
「おい!やめないか!」
「ブライアン様の婚約者様はまだお若いので、慰めることは出来ないでしょう。
代わりに私が慰めるようにと言われて来ました。」
この女、私の両親に言われて来たってことか?
あり得ない。こんな女に欲情なんてしないのに。
「お前の慰めなど必要ない。さっさと服を着て出て行け!」
「ブライアン様、お願いします。命令されて来ましたので、このまま戻れません。」
あの両親がそんな命令をするようには思えないが…
その時にすぐ両親の所に行けば良かったのだ。
考え込んでしまった私は、ローラに一瞬の隙を与えてしまった。
裸で私の所に駆け寄って来たローラは、サッと屈み、カチャカチャと私のベルトを外し……
まだ20歳の私の体は、快楽に負けてしまった……
そして。
「イアン様!ご機嫌よう!
…えっ?……え?
………キャーー!!」
リアの叫び声でハッとした時には全て遅かった。
この女は、私と愛し合ったと言ったのか…?
「………っ!」
急に頭がズキズキと痛み出してきた。
「…痛い。」
その瞬間、頭の中に失われていたモノが戻ってきたのが分かった。
これは……、私の記憶……。
「バーネット卿?具合が悪そうです!大丈夫ですか?」
「ああ…。大丈夫だ。この女を見て、すべて思い出したよ。」
「えっ…?」
私は頭痛に苦しみながらも、ローラを睨みつけていた。
「ローラ、久しぶりだな…。
確かお前は、うちの伯爵家をクビになった時に私の両親から言われていたよな?
私に近づいたら殺すと…。」
「……ひっ。」
「何が愛し合っただ?私の記憶がないからと、何を言っても大丈夫だとでも思ったか?
あの時、お前に唆されたことで、私は愛する人の心を未だに手に入れられずにいるぞ。お前なんかに唆された私が馬鹿だっただけの話だがな…。
憎らしいお前を今すぐに斬ってやりたいくらいだが、お前のお陰で記憶が戻ったから、今日は見逃してやる。
今後、私の前に現れたら分かっているな?
さっさと消えろ!!」
「……っ。」
顔面蒼白になったローラは逃げて行った。
「…記憶が戻ったのですか?」
仲間の騎士達が私を心配そうに見ている。
「ああ…。実家でメイドをしていた女を見たら、記憶が戻ったようだ。
記憶が戻るくらいのショックを受ける程、私はさっきの女を嫌っていたようだな。」
「団長!良かったです。」
私の記憶喪失が治ったことを知り、喜ぶ仲間たち。
そんな彼らを見ながら、私はリアを迎えに行くことだけを考えていた。
私がリアに始めて会ったのは、両親が私の婚約者に決まったからと、リアをうちの屋敷に招待した時であった。
当時のリアはまだ10歳の可愛らしい少女だった。
輝くようなプラチナブロンドの髪に、大きな紫色の瞳を持つ少女は、誰が見ても美少女だと思うことだろう。
しかし、その時の私は18歳。リアのことは可愛いとは思っても、恋人や結婚相手としてではなく、妹を見て可愛いと思うような感覚だったと思う。
私よりも弟のアドルフの方が、年齢的にリアに釣り合っているような気がする。
アドルフ自身は何も言わないが、リアを見る目が何となく熱を帯びているような気もするのだ。
しかし、伯爵家の跡継ぎである私との婚約をリアの両親は望んでいるのだろうから、それは無理なのだろう。
妹のようなリアだけど、彼女の態度は私のことを心から慕ってくれているのがよく伝わるもので、気がつくと可愛くて仕方のない存在になっていた。
私の見た目と財力のある伯爵家の嫡男という肩書きに惹かれ、媚びる令嬢が多くてうんざりしていたのに、リアは純粋な気持ちで私を慕ってくれている。今は妹のような存在でも、あと数年したらまた違った感情が生まれるかもしれない。
そんな私は、学園を卒業した後に騎士団に入団することになった。
騎士団は定期的に遠征に行くことになっているのだが、遠征先では羽目を外して女を買う者や、遠征先に妻とは別に恋人を持つ者も珍しくない。
上官に誘われて娼館に付き合わされたりと、色々なことがある。
こんな話はリアには出来ないし、もし知ってしまったら悲しませてしまう。
自分でも気分が悪くなるが、新人の騎士という立場では従うしかない。騎士達の中では、遠征先での女遊びは暗黙の了解になっているのだ。
騎士団に入って2年目を迎えた私は、多忙な毎日を送っていた。
休日は部屋でのんびり過ごすのが当たり前になっていたある日、私の部屋のドアをノックする音が聞こえてくる。
返事をすると、入って来たのはメイドのローラだった。
ローラはやたら私の世話を焼きたがる、平民出身の馴れ馴れしいメイドという認識だった。
「何のようだ?」
「ブライアン様がお疲れのようですので、私がお慰めしようと思い参りました。」
「どう言う意味だ?」
ローラは急に服を脱ぎ始める…
「おい!やめないか!」
「ブライアン様の婚約者様はまだお若いので、慰めることは出来ないでしょう。
代わりに私が慰めるようにと言われて来ました。」
この女、私の両親に言われて来たってことか?
あり得ない。こんな女に欲情なんてしないのに。
「お前の慰めなど必要ない。さっさと服を着て出て行け!」
「ブライアン様、お願いします。命令されて来ましたので、このまま戻れません。」
あの両親がそんな命令をするようには思えないが…
その時にすぐ両親の所に行けば良かったのだ。
考え込んでしまった私は、ローラに一瞬の隙を与えてしまった。
裸で私の所に駆け寄って来たローラは、サッと屈み、カチャカチャと私のベルトを外し……
まだ20歳の私の体は、快楽に負けてしまった……
そして。
「イアン様!ご機嫌よう!
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………キャーー!!」
リアの叫び声でハッとした時には全て遅かった。
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