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新しい生活
閑話 ブライアン・バーネット
リアとその家族、そして私の両親にローラとまぐわう姿を見られてしまった。
やってしまった……
ローラはすぐに避妊薬を飲まされ、厳しく尋問された後に邸を追い出された。
両親はリアを裏切った私を許せないと激しく怒り、伯爵家は弟のアドルフに継がせて、リアの婚約者もアドルフに変更したいと言い出す。
それだけは絶対に嫌だった。私はリアを失いたくなかったのだ。
私は、怒る両親に必死に謝罪し、騎士団で結果を出し彼女に相応しい人間になることや、リアに償いをしたいということを伝えた。
怒り狂う両親に何度も何度も……
折れなかった私に両親は、リアが学園を卒業するまでに私が結果を出せなかったら、すぐに婚約を解消して、跡継ぎもアドルフにすると冷たく言い放つのであった。
そんな私と両親のやり取りを、アドルフは冷淡な目でみていた。
リアの実家のシャノン伯爵家からは、すぐに婚約解消の話がきた。そこでも私は必死に謝罪した。
リアを溺愛していた私の両親も一緒に謝ってくれた。
婚約解消を認めないのは卑怯なのは知っている。
でも、リアは絶対に手放せない…
この私の気持ちが愛なのか恋なのか、所有欲なのかは分からない。
でも、誰にも渡したくなかった。アドルフにも……
リアに会って謝罪がしたいと、シャノン伯爵家に何度も頼み込むが、聞き入れてくれることはなかった。
謝罪の手紙も何度送ったか分からないが、返事が来ることはなかった。
会いたいと何度願っても会うことは許されず、再会出来たのはリアのデビュタントの日。
あの日から4年程経っていた。
その時の私は、騎士団での実力が認められ、次期団長候補とまで言われるようになっていた。
騎士団で忙しい日々を送る私にも、デビュタントを迎える前のリアのことは噂で聞いていた。
学年首席で、伯爵令嬢でありながら生徒会に所属している才女。優しく美しい彼女に好意を寄せる令息が沢山いるなど。
胸の中に、黒くドロドロしたようなモノが溜まる気がする。
そして迎えたデビュタントの日。
美少女だったリアは、更に美しい令嬢へと成長していた。
王族に挨拶をしに出てきたリアを、皆んながため息をついて見ている。
我慢の限界を迎えた私は、挨拶を終えたリアに偶然を装って声をかけていた。
「リアだよな?」
皆が見ている前で、わざと相性で呼んだ。誰が見ても私達が特別な関係なのだと分かるように…
リアは私に気づいて、フワッと微笑んだ。
ドクンと心臓が高鳴る。
数年ぶりに会った婚約者に、私が恋を自覚した瞬間だった……。
しかし、私は気付いてしまった。
リアは微笑んでいるように見えて、目が全く笑っていないということに。
私を純粋に慕ってくれてイアン様と呼んでくれていたリアが、今はバーネット様と家名の呼び方に変わってしまっていたことに。
あの時に私がリアを裏切ったからだ…
何とかダンスに誘いだし、謝罪をさせて欲しいと話すが、謝罪するくらい悪いと考えているならば、すぐに婚約解消して欲しいと言われてしまった。
私は、それは出来ないとしか言えなかった。
デビュタントを終えて、本格的に社交が出来るようになったリアを積極的にパーティーに誘った。
友人や騎士団の仲間に先輩、上司にも愛する婚約者だと紹介した。
休みの日は2人で色々な所へ出掛けた。
私にとっての特別はリアだけなのだと、リアだけでなく周りにも認識してもらえるように振る舞った。
でも、リアの目は笑っていなかった。
「ブライアン。シャノン伯爵令嬢はお前の正式な婚約者でいいんだよな?」
同じ騎士団の友人に突然、そのようなことを聞かれたことがあった。
「大切な婚約者だ。何でそんなことを聞くんだ?」
「いや…。シャノン伯爵令嬢と同じクラスに従兄弟がいて、その従兄弟から聞いたのだが…。怒るなよ。」
嫌な予感がした。
私が嫌いだからと、学園で秘密の恋人でもいるのか?
「怒らないから教えてくれ。」
「学園の1年生に王太子殿下がいるだろう?その殿下が、シャノン伯爵令嬢にだけはよく話しかけているみたいだ。
学園のパーティーでもシャノン伯爵令嬢だけをダンスに誘うらしい。
だから従兄弟は、正式に発表していないだけで、実はシャノン伯爵令嬢は殿下の婚約者なのかと思っていたらしい。
従兄弟にはブライアンの婚約者だと言っておいたから安心しろよ。」
「確か…、生徒会の先輩と後輩の関係だと聞いているな。」
「そうか!」
嫉妬で狂いそうになる…
私はリアに、卒業したらすぐに結婚したいと伝えることにした。
リアは微笑んでいたが、諦めたような目をしていた。
そんな目で私を見ていても、はっきり拒絶されたとしても、私はリアを離すつもりはなかった。
そして、リアの卒業と同時に私達は結婚した。
やってしまった……
ローラはすぐに避妊薬を飲まされ、厳しく尋問された後に邸を追い出された。
両親はリアを裏切った私を許せないと激しく怒り、伯爵家は弟のアドルフに継がせて、リアの婚約者もアドルフに変更したいと言い出す。
それだけは絶対に嫌だった。私はリアを失いたくなかったのだ。
私は、怒る両親に必死に謝罪し、騎士団で結果を出し彼女に相応しい人間になることや、リアに償いをしたいということを伝えた。
怒り狂う両親に何度も何度も……
折れなかった私に両親は、リアが学園を卒業するまでに私が結果を出せなかったら、すぐに婚約を解消して、跡継ぎもアドルフにすると冷たく言い放つのであった。
そんな私と両親のやり取りを、アドルフは冷淡な目でみていた。
リアの実家のシャノン伯爵家からは、すぐに婚約解消の話がきた。そこでも私は必死に謝罪した。
リアを溺愛していた私の両親も一緒に謝ってくれた。
婚約解消を認めないのは卑怯なのは知っている。
でも、リアは絶対に手放せない…
この私の気持ちが愛なのか恋なのか、所有欲なのかは分からない。
でも、誰にも渡したくなかった。アドルフにも……
リアに会って謝罪がしたいと、シャノン伯爵家に何度も頼み込むが、聞き入れてくれることはなかった。
謝罪の手紙も何度送ったか分からないが、返事が来ることはなかった。
会いたいと何度願っても会うことは許されず、再会出来たのはリアのデビュタントの日。
あの日から4年程経っていた。
その時の私は、騎士団での実力が認められ、次期団長候補とまで言われるようになっていた。
騎士団で忙しい日々を送る私にも、デビュタントを迎える前のリアのことは噂で聞いていた。
学年首席で、伯爵令嬢でありながら生徒会に所属している才女。優しく美しい彼女に好意を寄せる令息が沢山いるなど。
胸の中に、黒くドロドロしたようなモノが溜まる気がする。
そして迎えたデビュタントの日。
美少女だったリアは、更に美しい令嬢へと成長していた。
王族に挨拶をしに出てきたリアを、皆んながため息をついて見ている。
我慢の限界を迎えた私は、挨拶を終えたリアに偶然を装って声をかけていた。
「リアだよな?」
皆が見ている前で、わざと相性で呼んだ。誰が見ても私達が特別な関係なのだと分かるように…
リアは私に気づいて、フワッと微笑んだ。
ドクンと心臓が高鳴る。
数年ぶりに会った婚約者に、私が恋を自覚した瞬間だった……。
しかし、私は気付いてしまった。
リアは微笑んでいるように見えて、目が全く笑っていないということに。
私を純粋に慕ってくれてイアン様と呼んでくれていたリアが、今はバーネット様と家名の呼び方に変わってしまっていたことに。
あの時に私がリアを裏切ったからだ…
何とかダンスに誘いだし、謝罪をさせて欲しいと話すが、謝罪するくらい悪いと考えているならば、すぐに婚約解消して欲しいと言われてしまった。
私は、それは出来ないとしか言えなかった。
デビュタントを終えて、本格的に社交が出来るようになったリアを積極的にパーティーに誘った。
友人や騎士団の仲間に先輩、上司にも愛する婚約者だと紹介した。
休みの日は2人で色々な所へ出掛けた。
私にとっての特別はリアだけなのだと、リアだけでなく周りにも認識してもらえるように振る舞った。
でも、リアの目は笑っていなかった。
「ブライアン。シャノン伯爵令嬢はお前の正式な婚約者でいいんだよな?」
同じ騎士団の友人に突然、そのようなことを聞かれたことがあった。
「大切な婚約者だ。何でそんなことを聞くんだ?」
「いや…。シャノン伯爵令嬢と同じクラスに従兄弟がいて、その従兄弟から聞いたのだが…。怒るなよ。」
嫌な予感がした。
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「怒らないから教えてくれ。」
「学園の1年生に王太子殿下がいるだろう?その殿下が、シャノン伯爵令嬢にだけはよく話しかけているみたいだ。
学園のパーティーでもシャノン伯爵令嬢だけをダンスに誘うらしい。
だから従兄弟は、正式に発表していないだけで、実はシャノン伯爵令嬢は殿下の婚約者なのかと思っていたらしい。
従兄弟にはブライアンの婚約者だと言っておいたから安心しろよ。」
「確か…、生徒会の先輩と後輩の関係だと聞いているな。」
「そうか!」
嫉妬で狂いそうになる…
私はリアに、卒業したらすぐに結婚したいと伝えることにした。
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そして、リアの卒業と同時に私達は結婚した。
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