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2度目
多分私だわ
150年前の聖女の肖像画があって、その聖女が私にそっくりだと言う陛下。
その肖像画、ぜひ見てみたいわ。
「今までは、その150年前に召喚されてやって来た、聖女リーナの結界でこの国は守られてきたのだが、その結界も消えてしまい、この国はまた他国からの侵略と、増えてきた魔物によって、困難な状況になってきている。すでに国境付近では、隣国が攻めて来ており、騎士団を派遣して何度も戦闘を繰り返している状態なのだ。君には新しい結界を張ってもらい、国境付近で戦っている騎士達を助けてもらいたい。」
その150年前の聖女リーナって、私か?日本では3年しか経ってないのに、こっちでは150年なの?
この国の歴史を学べば、すぐに分かるだろうね。でも今は、国境で戦っている騎士達はすぐに助けたい。
「国王陛下。私に出来る事があれば、何でもやらせて下さいませ。それと…、その150年前の聖女様の肖像画を見せて頂きたいのですが。」
「引き受けてくれることに感謝する。肖像画を見たいか!ならば、今なら時間が取れるから、私が案内しよう。」
ということで、国王陛下が直接エスコートしながら、肖像画の所に案内してくれた。
その肖像画は、歴代の国王や王族の肖像画が飾ってある、美術館のような部屋の中にあった。
うん!間違いない。肖像画の聖女は私だ。あのドレスに見覚えあるし。
そういえば結界を張り終えて王宮に戻ってすぐに、絵師が来て肖像画を描くって言ってたなぁ。出来上がりを見る前に帰ったから見てなかったけど、こんな風に仕上がっていたのね。そして、なぜが私と一緒に描かれているのは、
「…アンドリュー殿下。」
思わず口にしてしまった。あの殿下と一緒に描かなくてもねぇ。喧嘩別れみたいな感じで、最後はサヨナラも言わなかったのにさー。
「どうして、その名前を知ってるんだ?確かに聖女リーナと描かれているのは、彼女と一緒に行動を共にした、当時の王太子のアンドリューだ。君はもしかして…?」
うっ。余計なことを口にしてしまったわ!どうしよう?さすがに150年前の聖女は私ですなんて言っても、信用してもらえないよね。
「君は聖女リーナの生まれ変わりか?」
陛下が真顔で私に尋ねている。生まれ変わりという考えはアリなんだね…。
陛下の側近や護衛、私のメイド達はこの部屋の外で待機していて、近くには誰もいない。ならば、
「…このことは、陛下の心の奥にしまっておいて欲しいと思います。」
「分かった。誰にも言わないと誓う。」
良かった!陛下、ありがとう。
「陛下はアンドリュー殿下の子孫になるのでしょうか?」
殿下はあの後どう過ごしたのか、今更、何となく気になった私。
「私は、アンドリューの直系の子孫ではないな。」
「えっ?直系ではない?アンドリュー殿下に何かあったのですか?」
「アンドリューは誰とも結婚しなかったようだ。今の王族はアンドリューの弟の子孫になる。」
「アンドリュー殿下の弟?…フィリップ王子?かわいい天使のような王子様の。」
「そうだ。…君は間違いなく、聖女リーナの生まれ変わりのようだな。」
「……偶々です。」
ついでに、2人きりだから陛下の背中に見える黒いモノのことも聞きたくなってきたぞ。
その肖像画、ぜひ見てみたいわ。
「今までは、その150年前に召喚されてやって来た、聖女リーナの結界でこの国は守られてきたのだが、その結界も消えてしまい、この国はまた他国からの侵略と、増えてきた魔物によって、困難な状況になってきている。すでに国境付近では、隣国が攻めて来ており、騎士団を派遣して何度も戦闘を繰り返している状態なのだ。君には新しい結界を張ってもらい、国境付近で戦っている騎士達を助けてもらいたい。」
その150年前の聖女リーナって、私か?日本では3年しか経ってないのに、こっちでは150年なの?
この国の歴史を学べば、すぐに分かるだろうね。でも今は、国境で戦っている騎士達はすぐに助けたい。
「国王陛下。私に出来る事があれば、何でもやらせて下さいませ。それと…、その150年前の聖女様の肖像画を見せて頂きたいのですが。」
「引き受けてくれることに感謝する。肖像画を見たいか!ならば、今なら時間が取れるから、私が案内しよう。」
ということで、国王陛下が直接エスコートしながら、肖像画の所に案内してくれた。
その肖像画は、歴代の国王や王族の肖像画が飾ってある、美術館のような部屋の中にあった。
うん!間違いない。肖像画の聖女は私だ。あのドレスに見覚えあるし。
そういえば結界を張り終えて王宮に戻ってすぐに、絵師が来て肖像画を描くって言ってたなぁ。出来上がりを見る前に帰ったから見てなかったけど、こんな風に仕上がっていたのね。そして、なぜが私と一緒に描かれているのは、
「…アンドリュー殿下。」
思わず口にしてしまった。あの殿下と一緒に描かなくてもねぇ。喧嘩別れみたいな感じで、最後はサヨナラも言わなかったのにさー。
「どうして、その名前を知ってるんだ?確かに聖女リーナと描かれているのは、彼女と一緒に行動を共にした、当時の王太子のアンドリューだ。君はもしかして…?」
うっ。余計なことを口にしてしまったわ!どうしよう?さすがに150年前の聖女は私ですなんて言っても、信用してもらえないよね。
「君は聖女リーナの生まれ変わりか?」
陛下が真顔で私に尋ねている。生まれ変わりという考えはアリなんだね…。
陛下の側近や護衛、私のメイド達はこの部屋の外で待機していて、近くには誰もいない。ならば、
「…このことは、陛下の心の奥にしまっておいて欲しいと思います。」
「分かった。誰にも言わないと誓う。」
良かった!陛下、ありがとう。
「陛下はアンドリュー殿下の子孫になるのでしょうか?」
殿下はあの後どう過ごしたのか、今更、何となく気になった私。
「私は、アンドリューの直系の子孫ではないな。」
「えっ?直系ではない?アンドリュー殿下に何かあったのですか?」
「アンドリューは誰とも結婚しなかったようだ。今の王族はアンドリューの弟の子孫になる。」
「アンドリュー殿下の弟?…フィリップ王子?かわいい天使のような王子様の。」
「そうだ。…君は間違いなく、聖女リーナの生まれ変わりのようだな。」
「……偶々です。」
ついでに、2人きりだから陛下の背中に見える黒いモノのことも聞きたくなってきたぞ。
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