3年前にも召喚された聖女ですが、仕事を終えたので早く帰らせてもらえますか?

せいめ

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2度目

結界を張って、王都へ

 目覚めた、次の日。

 すっかり元気になったので、すぐに旅立つことにした。ここの結界は張り終わったけど、他の国境沿いの結界を張らなければならないし、この付近の町や村の住人達も、増えた魔物によって怪我をしている人がいると聞いたから、早く駆けつけてあげたい。

 ここで戦ってきた騎士達に、再度、保護魔法や治癒魔法などをかける。キラキラと光が舞い落ちるのを見て喜ぶ騎士達。多分、大丈夫だね。その姿を見て安心した私達は、すぐに旅立つのだった。

 村や町に寄って怪我人や病人を治療しながら、結界を張る旅は、2度目だからかスムーズに進んだ。しかし、国を一周する旅でもあり、移動距離はとても長く、途中の村や町で住民達と触れ合っていたら、結局、この世界に来てから半年近くなってしまった。小さな村にも寄ったりしたから、時間がかかっちゃったな。でも、こんな田舎の小さな村にまで来てくれたと、住民達は喜んでくれたからいいよね。

 騎士達は年単位でかかると思っていたらしい。だから、これは早い方だって言ってくれたから良かった。

 そして、数ヶ月ぶりに王都に戻る私達。騎士達は、家族に会えるのを楽しみにしている。
 家に帰るって、いいよねぇ。私も早く日本に帰りたい。あー、温泉にでもゆっくり浸かりたい。

 王宮に着くと、先触れで知らせていたようで、国王陛下や側近、城に仕える貴族達が沢山待っていてくれたようだ。何だか恥ずかしいな…。

 騎士達と馬を降りて、陛下の元へ行く。陛下の御前だからフードは取るか。

「リーナ!ありがとう。君のおかげで、この国は守られた。……無事に帰って来てくれて良かった。ずっと君に会いたかった。」

「陛下、ただいま帰り……うっ!」

 陛下は、ぐいっと私を抱きしめている。げー、皆んな見てる前でやめてよー。恥ずかしいんだけど!

 貴族や使用人達がざわっとしているし、うん?陛下の身内の人?陛下と同じ色の美形が私達を見て、目を見開いて固まっている。
 陛下が人前でこんな小娘を抱きしめていることに、衝撃を受けたのだろうね。陛下には早く離れてもらって、執務に戻ってもらおう。

「陛下!皆んな見てますから、そろそろ離して頂いても?」

「…あっ、すまない!今日は疲れもあるだろうから、早く休むように。騎士達も、大義であった!」

 騎士達は、早く家族に会いたいようで、すぐに帰って行った。

 そして私は、メイド達に拉致られて、念入りに湯浴みされ、旅で疲れた髪やお肌を綺麗に磨かれるのであった。


 

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