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アンネマリー編〜転生に気付いたのでやり直します
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シリル様に嘘や誤魔化しは無理だろうと判断し、私は打ち明けることにした。
婚約者の彼にはここ数年、蔑ろにされ続け、関係改善を目指して来たが、疲れて気持ちが離れてしまったこと。両親に打ち明けたら、実は仮婚約なので、いつでも白紙に戻しても良いと言われたので近々、そのつもりでいたこと。さっきは彼が、子供の頃からの政略結婚の婚約者に、今更、何も思わないし、気にならないと話していたことを聞いてしまって、冷たく言い返して逃げてきたことなどを話した。
「最近のアンネマリー嬢は、以前と変わったと思っていたが、そう言う事だったのか。まぁでも、彼の君への態度は、同じ男から見ても、思うところはあったからな。ケール嬢や彼の取り巻きの令嬢達の君への態度の悪さだって、君の婚約者が何も対応せずに野放しにしてしまったことが原因だろうし。」
さすが、シリル様。よく見ていらっしゃいます。
「でも、彼の言葉を聞いて、涙が出てくるなんて、まだ気持ちが残っているんじゃないのか?そんな気持ちで、婚約を白紙にして大丈夫なのか?」
「昔は普通に好きでしたわ。親が決めた相手とはいえ、優しくてカッコよくて、自慢の婚約者でしたし。でも最近は、本当に疲れてしまって。彼と無理に結婚しても幸せになれない自信がありますし。両親のように愛のある結婚に憧れているので。って、貴族の結婚に愛を求めるのは非常識なことは知ってますからね。」
「それに、さっきは悲しいと言うより、悔しくて涙が出たのかもしれません。今まで、我慢して耐えてきた時間が勿体無くて。」
自分でも信じられないくらい、本音を話していたと思う。
「結婚に金を求める人がいるんだから、愛を求めてもいいと思うが。」
このお方から、愛という言葉が出てくるとは!
「そこまで考えが決まっていて、両親が味方になっているようだから、この先は大丈夫そうだな。もし、彼を見返したいと思うなら、毎日、幸せそうに微笑んでいればいいと思う。」
「幸せそうにですか?」
「人は不幸そうにしてれば、嘲笑ってつけ込みたくなる。何を言われても、自信を持って堂々として、幸せそうに微笑んでいるのを周りに印象付けるんだ。仲間もいるし、君なら大丈夫だろう。」
腹黒のイケメン眼鏡がフッと笑う。この人、こんな風に笑えるのね。グレーの瞳が優しげで綺麗だな。思わずじっと見つめてしまった。
「どうかしたか?」
「シリル様のグレーの瞳が優しげで綺麗だなぁと思いまして。」
「瞳が優しいか?いつも怖いと言われるが、新鮮だな。」
「優しいと思います。瞳だけではなく、性格も。ケール男爵令嬢の時に助けてもらっただけでなく、今日もこんな風に話を聴いてくれて、心が軽くなりましたし、前向きになれました。」
本当にそう思った。この人はただの腹黒ではなく、実はいい人だと。
「私のせいで時間を潰してしまって、申し訳ありませんでした。流石に2人でいるところを、誰かに見られたら、何を噂されるか分からないですし、シリル様の婚約者の方に迷惑をお掛けしてしまうので、そろそろ失礼させていただきますわ。」
「前向きになれたなら、よかった。それと、私には婚約者はいないから、細かい事は気にしなくていい。婚約の白紙が決まったら、教えて欲しい。ここまで話を聴いてしまったら、後が気になるから。」
「はい。その時はもちろん報告いたしますので、お祝いしてくださいませ。それでは失礼いたします。」
そう言って、私は空き教室を後にした。婚約者に会わないように、注意深く周りを見廻しながら、馬車まで急いだ。
軽く息切れしてやってきた私を見たアルが、何かを察し、何があったか聞いてきたので、婚約者の彼との出来事とシリル様に助けられたことを話した。アルは特別何も言わなかったが、怒っていたね。あれは。
家に帰ったら、両親に婚約を白紙にしてもらえるよう頼んでみよう。
婚約者の彼にはここ数年、蔑ろにされ続け、関係改善を目指して来たが、疲れて気持ちが離れてしまったこと。両親に打ち明けたら、実は仮婚約なので、いつでも白紙に戻しても良いと言われたので近々、そのつもりでいたこと。さっきは彼が、子供の頃からの政略結婚の婚約者に、今更、何も思わないし、気にならないと話していたことを聞いてしまって、冷たく言い返して逃げてきたことなどを話した。
「最近のアンネマリー嬢は、以前と変わったと思っていたが、そう言う事だったのか。まぁでも、彼の君への態度は、同じ男から見ても、思うところはあったからな。ケール嬢や彼の取り巻きの令嬢達の君への態度の悪さだって、君の婚約者が何も対応せずに野放しにしてしまったことが原因だろうし。」
さすが、シリル様。よく見ていらっしゃいます。
「でも、彼の言葉を聞いて、涙が出てくるなんて、まだ気持ちが残っているんじゃないのか?そんな気持ちで、婚約を白紙にして大丈夫なのか?」
「昔は普通に好きでしたわ。親が決めた相手とはいえ、優しくてカッコよくて、自慢の婚約者でしたし。でも最近は、本当に疲れてしまって。彼と無理に結婚しても幸せになれない自信がありますし。両親のように愛のある結婚に憧れているので。って、貴族の結婚に愛を求めるのは非常識なことは知ってますからね。」
「それに、さっきは悲しいと言うより、悔しくて涙が出たのかもしれません。今まで、我慢して耐えてきた時間が勿体無くて。」
自分でも信じられないくらい、本音を話していたと思う。
「結婚に金を求める人がいるんだから、愛を求めてもいいと思うが。」
このお方から、愛という言葉が出てくるとは!
「そこまで考えが決まっていて、両親が味方になっているようだから、この先は大丈夫そうだな。もし、彼を見返したいと思うなら、毎日、幸せそうに微笑んでいればいいと思う。」
「幸せそうにですか?」
「人は不幸そうにしてれば、嘲笑ってつけ込みたくなる。何を言われても、自信を持って堂々として、幸せそうに微笑んでいるのを周りに印象付けるんだ。仲間もいるし、君なら大丈夫だろう。」
腹黒のイケメン眼鏡がフッと笑う。この人、こんな風に笑えるのね。グレーの瞳が優しげで綺麗だな。思わずじっと見つめてしまった。
「どうかしたか?」
「シリル様のグレーの瞳が優しげで綺麗だなぁと思いまして。」
「瞳が優しいか?いつも怖いと言われるが、新鮮だな。」
「優しいと思います。瞳だけではなく、性格も。ケール男爵令嬢の時に助けてもらっただけでなく、今日もこんな風に話を聴いてくれて、心が軽くなりましたし、前向きになれました。」
本当にそう思った。この人はただの腹黒ではなく、実はいい人だと。
「私のせいで時間を潰してしまって、申し訳ありませんでした。流石に2人でいるところを、誰かに見られたら、何を噂されるか分からないですし、シリル様の婚約者の方に迷惑をお掛けしてしまうので、そろそろ失礼させていただきますわ。」
「前向きになれたなら、よかった。それと、私には婚約者はいないから、細かい事は気にしなくていい。婚約の白紙が決まったら、教えて欲しい。ここまで話を聴いてしまったら、後が気になるから。」
「はい。その時はもちろん報告いたしますので、お祝いしてくださいませ。それでは失礼いたします。」
そう言って、私は空き教室を後にした。婚約者に会わないように、注意深く周りを見廻しながら、馬車まで急いだ。
軽く息切れしてやってきた私を見たアルが、何かを察し、何があったか聞いてきたので、婚約者の彼との出来事とシリル様に助けられたことを話した。アルは特別何も言わなかったが、怒っていたね。あれは。
家に帰ったら、両親に婚約を白紙にしてもらえるよう頼んでみよう。
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