123 / 161
ヒロインがやって来た
ドナドナ?
しおりを挟む
「シナー公爵令嬢、もう止めろ!」
いつもこんな時に助けてくれるあの人が登場した。
「あら、シールド公爵様と、王都騎士団長様。ご機嫌よう。何か御用でしょうか?」
「フォーレス侯爵令嬢は、体調が悪そうだ。つまらない嫉妬で困らせるな。」
「ふふっ!今の私がフォーレス侯爵令嬢に何を話しても、貴方様方には、私が嫉妬で狂って、彼女をいじめているように見えるのでしょうね。」
ん?ただ絡んで来たのではなく、実は私を心配してくれていた?確かに、私のことをよく観察していたようだし。しかし、この方は悪役令嬢役がピッタリね。
「公爵様、騎士団長様、ご機嫌よう。シナー公爵令嬢は嫉妬なんてしていませんわ。色々と助言をくださったのです。ご心配をおかけしました。いつも色々と配慮していただき、ありがとうございます。それでは、失礼致します。」
いつも助けてくれる親切な公爵様も、攻略対象者だと分かった以上は、あまり近づかない方がいい。さっさと去るのが無難ね。
しかし、歩き出して少しすると、公爵様は私を追いかけて来たのであった。
「待ってくれ!君は何を抱えているんだ?体調が悪いだけではないだろう。」
久しぶりに話をした公爵様からも、心配されていたようだ。悪役令嬢といい、シールド公爵様といい、よく私を観察していたようだ。しかし、貴方も『溺愛とヤンデレの狭間で』の攻略対象者。どんなヤンデレになるのか分からない人とは、親しくできないの。
「体調は良くなって来ましたわ。本当に大丈夫なのです。思った以上に、ご心配をおかけしてしまったようですわね。本当に申し訳ありませんでした。今日は失礼させて頂きます。」
しかし、公爵様は実はしつこい人のようだ。帰ろうとする私の手首をがっちりと掴む。
「待ってくれと言っている!」
えー!この人も何だか怖いんだけど。後ろで空気のように存在感を消していたアリーも、驚いているようだ。
「私には何も話せないことなのか?…分かってはいるんだ。君は私とは、関わりたくないのだということを。君をそうさせてしまったのは私だし、全て私が悪かったのだから。でも、どうしても諦められないんだ。どうすれば君は私を許してくれる?どうすれば私に心を開いてくれるんだ?私は君と昔のように戻りたいし、君を守りたいと思う。ワガママを言っているのは分かっているが、この気持ちは止められない。お願いだ。どうか許して欲しい。」
シールド公爵様が悲しそうな表情で、私の手首を掴んだまま跪く。ひぃー、何が起こっているの?恐ろしいんだけど。自分でも、血の気が引いて行くのが分かる。
しかも、私が公爵様と関わりたくないのがバレていたとは。ヤバい、これはヤバいわ!
昔のように戻りたいって何を言ってるの?はっ!もしかして、アラサー杏奈の記憶が戻る前の子供の頃に、実は何かの関わりがあったとか?子供の喧嘩とかしたのかしら?分からなーい!怖ーい!
更にここは近衛騎士団だから、フィル兄様の知り合いと思われる、沢山の近衛騎士達に見られているし。これ絶対にフィル兄様にチクられるよね?ああ、フィル兄様に怒られる?殺される?その前に、国外逃亡しないと。顔面蒼白になりながら、混乱する私。公爵様は跪いたまま、悲痛な表情で私をじっと見つめている。
「こ、公爵様。どうかお立ちくださいませ。公爵様は何か勘違いをされているようですわ。謝罪されるような事は何もありませんでしたよね。私のような者が、公爵様のように高貴な方と容易く関わるのは、申し訳ないと思っていただけですわ。こちらこそ、誤解させてしまいました。ですから、どうか立ち上がって頂けますか?」
早く手を離してよー!立ち上がってよー!国内の騎士団のトップが小娘に跪かないで!泣きそうだし、死にそうになる私。
「シールド公爵閣下。発言を失礼致します。マリーベル嬢は、具合が悪そうなので、今日のところはもうよろしいのでは?」
あれ?近衛騎士団長の子息の、副会長じゃない。助け船を出してくれたのね!
「…そうだな。フォーレス侯爵令嬢、驚かせて申し訳ない。しかし、君がつらそうにしているのを黙って見ていられなかったことは分かった欲しい。…失礼するよ。」
シールド公爵様は、寂しそうな表情で去って行った。はあー。疲れたわ。
「イーサン様、ありがとうございました。」
「大丈夫か?顔色が悪い。」
「少し驚いて、疲れました。助けて頂いて助かりましたわ。」
「アランも言ってたけど、君は周りが放っておかないから、色々な意味で苦労するな。困っている時は、何でも頼って欲しい。」
今日もお優しい副会長だ。何でこの人まで、攻略対象者なんだろう。攻略対象者に絡まれたところを、違う攻略対象者に助けられた私。
「ありがとうございます。」
「君はシールド公爵閣下とは、昔から知り合いなのか?閣下の話す声が聞こえて、気になってしまったのだが。」
うっ!聞こえていたのね。
「それが、分からないのです。実は私は幼い頃は体が弱かったのですが、ある時に高熱を出してしまい、後遺症で記憶を失ってしまったことがありまして。もしかしたら、記憶を失う前に、何か関わりがあったのかもしれませんね。」
「…そんな事があったとは。君は苦労しているんだな。あっ、帰るところだったな。馬車まで送って行こう。」
副会長は私に手を差し伸べる。そして私を馬車までエスコートしてくれるのであった。
後日。
今日は1人で王宮の図書館に来て読書をしている。邸の図書室だと、義兄に会いそうで嫌なのだ。この王宮の図書館は、変な人には会わないし、静かで過ごしやすい。1人でのんびり読書ができて最高の環境なのだ。
私のお気に入りの、窓側の隅の席は人気が無くて、静かでいいのだ。私はそこで、夢中になって本を読み漁るのであった。
何冊か読み漁り、そろそろいい時間になるので、帰る為に、本を片付けに行く。他の人はもう帰ったようだ。
本棚に本を戻そうとした時であった。突然、後ろからハンカチで口を押さえられる。えっ!何よこれ?そう思ったあと、すぐに意識を失ってしまうのであった。
いつもこんな時に助けてくれるあの人が登場した。
「あら、シールド公爵様と、王都騎士団長様。ご機嫌よう。何か御用でしょうか?」
「フォーレス侯爵令嬢は、体調が悪そうだ。つまらない嫉妬で困らせるな。」
「ふふっ!今の私がフォーレス侯爵令嬢に何を話しても、貴方様方には、私が嫉妬で狂って、彼女をいじめているように見えるのでしょうね。」
ん?ただ絡んで来たのではなく、実は私を心配してくれていた?確かに、私のことをよく観察していたようだし。しかし、この方は悪役令嬢役がピッタリね。
「公爵様、騎士団長様、ご機嫌よう。シナー公爵令嬢は嫉妬なんてしていませんわ。色々と助言をくださったのです。ご心配をおかけしました。いつも色々と配慮していただき、ありがとうございます。それでは、失礼致します。」
いつも助けてくれる親切な公爵様も、攻略対象者だと分かった以上は、あまり近づかない方がいい。さっさと去るのが無難ね。
しかし、歩き出して少しすると、公爵様は私を追いかけて来たのであった。
「待ってくれ!君は何を抱えているんだ?体調が悪いだけではないだろう。」
久しぶりに話をした公爵様からも、心配されていたようだ。悪役令嬢といい、シールド公爵様といい、よく私を観察していたようだ。しかし、貴方も『溺愛とヤンデレの狭間で』の攻略対象者。どんなヤンデレになるのか分からない人とは、親しくできないの。
「体調は良くなって来ましたわ。本当に大丈夫なのです。思った以上に、ご心配をおかけしてしまったようですわね。本当に申し訳ありませんでした。今日は失礼させて頂きます。」
しかし、公爵様は実はしつこい人のようだ。帰ろうとする私の手首をがっちりと掴む。
「待ってくれと言っている!」
えー!この人も何だか怖いんだけど。後ろで空気のように存在感を消していたアリーも、驚いているようだ。
「私には何も話せないことなのか?…分かってはいるんだ。君は私とは、関わりたくないのだということを。君をそうさせてしまったのは私だし、全て私が悪かったのだから。でも、どうしても諦められないんだ。どうすれば君は私を許してくれる?どうすれば私に心を開いてくれるんだ?私は君と昔のように戻りたいし、君を守りたいと思う。ワガママを言っているのは分かっているが、この気持ちは止められない。お願いだ。どうか許して欲しい。」
シールド公爵様が悲しそうな表情で、私の手首を掴んだまま跪く。ひぃー、何が起こっているの?恐ろしいんだけど。自分でも、血の気が引いて行くのが分かる。
しかも、私が公爵様と関わりたくないのがバレていたとは。ヤバい、これはヤバいわ!
昔のように戻りたいって何を言ってるの?はっ!もしかして、アラサー杏奈の記憶が戻る前の子供の頃に、実は何かの関わりがあったとか?子供の喧嘩とかしたのかしら?分からなーい!怖ーい!
更にここは近衛騎士団だから、フィル兄様の知り合いと思われる、沢山の近衛騎士達に見られているし。これ絶対にフィル兄様にチクられるよね?ああ、フィル兄様に怒られる?殺される?その前に、国外逃亡しないと。顔面蒼白になりながら、混乱する私。公爵様は跪いたまま、悲痛な表情で私をじっと見つめている。
「こ、公爵様。どうかお立ちくださいませ。公爵様は何か勘違いをされているようですわ。謝罪されるような事は何もありませんでしたよね。私のような者が、公爵様のように高貴な方と容易く関わるのは、申し訳ないと思っていただけですわ。こちらこそ、誤解させてしまいました。ですから、どうか立ち上がって頂けますか?」
早く手を離してよー!立ち上がってよー!国内の騎士団のトップが小娘に跪かないで!泣きそうだし、死にそうになる私。
「シールド公爵閣下。発言を失礼致します。マリーベル嬢は、具合が悪そうなので、今日のところはもうよろしいのでは?」
あれ?近衛騎士団長の子息の、副会長じゃない。助け船を出してくれたのね!
「…そうだな。フォーレス侯爵令嬢、驚かせて申し訳ない。しかし、君がつらそうにしているのを黙って見ていられなかったことは分かった欲しい。…失礼するよ。」
シールド公爵様は、寂しそうな表情で去って行った。はあー。疲れたわ。
「イーサン様、ありがとうございました。」
「大丈夫か?顔色が悪い。」
「少し驚いて、疲れました。助けて頂いて助かりましたわ。」
「アランも言ってたけど、君は周りが放っておかないから、色々な意味で苦労するな。困っている時は、何でも頼って欲しい。」
今日もお優しい副会長だ。何でこの人まで、攻略対象者なんだろう。攻略対象者に絡まれたところを、違う攻略対象者に助けられた私。
「ありがとうございます。」
「君はシールド公爵閣下とは、昔から知り合いなのか?閣下の話す声が聞こえて、気になってしまったのだが。」
うっ!聞こえていたのね。
「それが、分からないのです。実は私は幼い頃は体が弱かったのですが、ある時に高熱を出してしまい、後遺症で記憶を失ってしまったことがありまして。もしかしたら、記憶を失う前に、何か関わりがあったのかもしれませんね。」
「…そんな事があったとは。君は苦労しているんだな。あっ、帰るところだったな。馬車まで送って行こう。」
副会長は私に手を差し伸べる。そして私を馬車までエスコートしてくれるのであった。
後日。
今日は1人で王宮の図書館に来て読書をしている。邸の図書室だと、義兄に会いそうで嫌なのだ。この王宮の図書館は、変な人には会わないし、静かで過ごしやすい。1人でのんびり読書ができて最高の環境なのだ。
私のお気に入りの、窓側の隅の席は人気が無くて、静かでいいのだ。私はそこで、夢中になって本を読み漁るのであった。
何冊か読み漁り、そろそろいい時間になるので、帰る為に、本を片付けに行く。他の人はもう帰ったようだ。
本棚に本を戻そうとした時であった。突然、後ろからハンカチで口を押さえられる。えっ!何よこれ?そう思ったあと、すぐに意識を失ってしまうのであった。
118
あなたにおすすめの小説
【完結】公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
【完結】記憶にありませんが、責任は取りましょう
楽歩
恋愛
階段から落ちて三日後、アイラは目を覚ました。そして、自分の人生から十年分の記憶が消えていることを知らされる。
目の前で知らない男が号泣し、知らない子どもが「お母様!」としがみついてくる。
「状況を確認いたします。あなたは伯爵、こちらは私たちの息子。なお、私たちはまだ正式な夫婦ではない、という理解でよろしいですね?」
さらに残されていたのは鍵付き箱いっぱいの十年分の日記帳。中身は、乙女ゲームに転生したと信じ、攻略対象を順位付けして暴走していた“過去のアイラ”の黒歴史だった。
アイラは一冊の日記を最後の一行まで読み終えると、無言で日記を暖炉へ投げ入れる。
「これは、焼却処分が妥当ですわね」
だいぶ騒がしい人生の再スタートが今、始まる。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
行動あるのみです!
棗
恋愛
※一部タイトル修正しました。
シェリ・オーンジュ公爵令嬢は、長年の婚約者レーヴが想いを寄せる名高い【聖女】と結ばれる為に身を引く決意をする。
自身の我儘のせいで好きでもない相手と婚約させられていたレーヴの為と思った行動。
これが実は勘違いだと、シェリは知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる