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南国へ国外逃亡できたよ
閑話 サミュエル 4
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翌日、早朝に旅立つ私達。殿下の護衛として一緒の馬車に乗っている。
「エル、すごい機嫌がいいけど…、仲直りしたのか?」
「…殿下達には、ご心配をお掛けしました。」
「…それだけか?」
「でも、きちんと仲直り出来たわけではないのです。」
「…さっきから、何だか腕をやたら見つめて、ニヤついているように見えるし、エルが珍しくブレスレットなんて着けているのが気になる。それって、もしかしてマリア嬢に貰ったのか?」
「…あまり言いたくはないのですが…。マリアが魔物討伐で手に入れた魔石に、治癒魔法と保護魔法の力を込めた物らしいです。お守りとして私にくれました。」
「………エル、恋人からもらったプレゼントを喜んでいるようにしか見えないぞ。もう、認めろ!義妹としてではなくて、異性としてマリア嬢が好きだよな?」
「………。」
否定出来なかった…。この感情はきっと、家族愛ではない。
「しかし、そんな貴重な魔石に治癒魔法と保護魔法が込められているなんて、ちょっとした家宝になるぞ。魔石を加工するのは難しくて、出来る職人が少ないから高額だって聞く。そんなすごい物をポンとくれるなんて、マリア嬢は何者なんだ?元々は男爵令嬢だったんだよな?あの容姿もすごいけど、魔力に学力、ダンスまで完璧で、外国語も堪能だって話だよな。男爵令嬢だったなんて信じられないぞ。どこかの姫君じゃないのか?」
「魔物討伐で手に入れた魔石だから、お金はかかってないとは言ってました。マリアは努力家なのですよ。ベイリー公爵令息もそう言っていましたし。」
「上質な魔石を持つ魔物は、上級の魔物だろう?マリア嬢がそんな手練れなら、文官じゃなくて、ベスの護衛と家庭教師をお願いしてもいいな。ベスはマリア嬢に会いたがっているし。」
「それはダメですよ。そんな事をしたら、王家に取り入りたい貴族がマリアに近づいて来そうで、危険ですからね。それに、陛下や王妃殿下にマリアを近付けたくないのですよ。変に気に入られてしまったら、それはそれで、僻まれたりして大変ですから。本当は、マリアには働かないで邸にずっといて欲しいのです。」
「…エル。好きすぎて誰にも渡しなくないからと、マリア嬢を邸に閉じ込めたりはするなよ。女嫌いを克服したのは嬉しいが、間違った愛情を持たないように注意しろ。嫌われるからな!」
確かに閉じ込めておきたいと思ったことはある。綺麗にドレスアップしたマリアは、他の令息に見せたくないと思ったくらいだし。でも、それをしたらマリアに嫌われるのは分かっているから、余程の事がない限りはしない。
「分かっていますよ。それをしたらマリアには嫌われてしまうので、余程の事がない限りはしません。」
「余程の事があれば、閉じ込めるのかよ?…エル!今後もし、そう思う事があれば、閉じ込める前に、必ず私に相談しろよ!親友が監禁とかしてたら、流石に引くからな!」
「分かってます!ご心配なく。」
約10日かかって隣国の王宮に着く。大国らしく、立派な城だ。
王位継承の即位式やパーティーまでは数日あり、その前に隣国の主要な貴族や、他の国の要人との茶会と懇談会が何度か予定に入っている。わが南国の次期国王である王太子殿下は、人脈作りの為に必ず出席しなければならない重要なものだった。
茶会には主要な貴族の令嬢も沢山来ている。それがとにかく面倒だった。
隣国の新国王は恐らく30代後半でお妃がいる。世継ぎの王子もいて、何の問題もない。そして高位令息も、新国王夫妻に年齢的に近い者ばかりらしく、みんな既婚らしいのだ。その為に、貴族令嬢が嫁げる子息の家が少ないらしく、茶会に参加している他国の貴族や王族に目を向けているらしい。その為、私達に纏わり付いて来るのだ。正直、迷惑だしストレスだった。殿下も、ベイリー公爵子息も顔が無表情になっていた。
ふと気付いたが、私達以外にも令嬢に囲まれている子息達がいる。1人は他国の騎士服を来た、銀髪の綺麗な美青年だった。…あれは、同性の私から見てもモテるのが分かる。しかし、無表情で全く令嬢とは関わる気は無さそうだ。その近くにいる黒い騎士服の黒髪の美丈夫も沢山の令嬢に囲まれているが、同じく無表情でいる。何となく見ていると、身分がとても高そうな美丈夫とその夫人らしき貴婦人、更にその側近らしき人物に呼ばれて行ってしまった。あの髪と瞳はマリアと一緒の色だな。マリアの母国の貴族達だろうか?みんな美しい容姿だったから、相当身分が高そうだ。
後日、令嬢は参加しない懇談会で、彼らを目にする。令嬢に纏わりつかれる事がないので、他国の要人達とも交流出来て、とても良い雰囲気だ。そんな時にマリアと同じ髪色の美丈夫が殿下に話しかけて来る。この言語は、大国の北東国か。やはりマリアの母国の人らしい。私達が南国から来たと知ると、流暢な南国語で話してくれる。恐らく王族だな。雰囲気が普通の貴族とは全く違う。
自己紹介をしてくれて知ったのだが北東国の王太子殿下らしい。隣国の新国王とは従兄弟になるらしく、後ろに控えていた銀髪の美青年も、同じく従兄弟になると言っていた。我が国の殿下は、流暢に南国語を話す北東国の王太子殿下に関心したらしい。
「北東国の方は、我が国の言葉をよく知ってくださっているようで、嬉しく思います。私の友人の令嬢が北東国出身らしいのですが、やはり外国語に堪能なのです。北東国の方はとても優秀なのですね。」
北東国のことを優秀だと褒めたつもりだったのだと思う。しかし、北東国の王太子殿下は側近らしき、水色の髪の美丈夫と顔を合わせて、不思議そうな顔をしているのだ。そして、
「失礼を申しますが、我が国で南国語を会話出来るのは、ごく一部の人間だけに限られてしまいます。直接の国交をまだ正式には結んでおりませんので、貴族学園で南国語の学習をしていないからです。もし喋れるとしたら、貿易か外交官の家門の令嬢でしょうね。それか高位貴族が家庭教師を付けて勉強する場合に限られております。どちらの家門のご令嬢か教えて頂いても?」
どういう事だろう?
「申し訳ありません。出身の家門までは、存じ上げておりません。彼女は、私の側近である彼の家に養女としてやって来たのです。」
「…養女ですか?南国語が喋れそうな家門から、養女として国外に出るという話は聞いたことは無かったと思うのですが。名前と、どんな容姿の令嬢か教えてもらえますか?」
「彼女はマリア嬢と言って、殿下のようなプラチナブロンドに水色の瞳の、とても美しいご令嬢です。」
我が国の殿下の言葉を聞いていた、北東国の殿下や側近達は、目を見開いて驚いた表情をしている。…どうして?
「…あの?マリア嬢が何か?彼の義理の妹なのですが、とても優秀で、今は文官として働いています。」
「優秀?文官をしているのですか?年齢はいくつでしょう?」
「貴族学園で2年生の年齢ですから、恐らく17歳くらいかと。優秀で早期で学園を卒業して、文官に採用されたのです。」
北東国の殿下と、側近達は顔を見合わせている。そして、内密の話をしたいと言って、私達を北東国の控室に案内するのであった。
「エル、すごい機嫌がいいけど…、仲直りしたのか?」
「…殿下達には、ご心配をお掛けしました。」
「…それだけか?」
「でも、きちんと仲直り出来たわけではないのです。」
「…さっきから、何だか腕をやたら見つめて、ニヤついているように見えるし、エルが珍しくブレスレットなんて着けているのが気になる。それって、もしかしてマリア嬢に貰ったのか?」
「…あまり言いたくはないのですが…。マリアが魔物討伐で手に入れた魔石に、治癒魔法と保護魔法の力を込めた物らしいです。お守りとして私にくれました。」
「………エル、恋人からもらったプレゼントを喜んでいるようにしか見えないぞ。もう、認めろ!義妹としてではなくて、異性としてマリア嬢が好きだよな?」
「………。」
否定出来なかった…。この感情はきっと、家族愛ではない。
「しかし、そんな貴重な魔石に治癒魔法と保護魔法が込められているなんて、ちょっとした家宝になるぞ。魔石を加工するのは難しくて、出来る職人が少ないから高額だって聞く。そんなすごい物をポンとくれるなんて、マリア嬢は何者なんだ?元々は男爵令嬢だったんだよな?あの容姿もすごいけど、魔力に学力、ダンスまで完璧で、外国語も堪能だって話だよな。男爵令嬢だったなんて信じられないぞ。どこかの姫君じゃないのか?」
「魔物討伐で手に入れた魔石だから、お金はかかってないとは言ってました。マリアは努力家なのですよ。ベイリー公爵令息もそう言っていましたし。」
「上質な魔石を持つ魔物は、上級の魔物だろう?マリア嬢がそんな手練れなら、文官じゃなくて、ベスの護衛と家庭教師をお願いしてもいいな。ベスはマリア嬢に会いたがっているし。」
「それはダメですよ。そんな事をしたら、王家に取り入りたい貴族がマリアに近づいて来そうで、危険ですからね。それに、陛下や王妃殿下にマリアを近付けたくないのですよ。変に気に入られてしまったら、それはそれで、僻まれたりして大変ですから。本当は、マリアには働かないで邸にずっといて欲しいのです。」
「…エル。好きすぎて誰にも渡しなくないからと、マリア嬢を邸に閉じ込めたりはするなよ。女嫌いを克服したのは嬉しいが、間違った愛情を持たないように注意しろ。嫌われるからな!」
確かに閉じ込めておきたいと思ったことはある。綺麗にドレスアップしたマリアは、他の令息に見せたくないと思ったくらいだし。でも、それをしたらマリアに嫌われるのは分かっているから、余程の事がない限りはしない。
「分かっていますよ。それをしたらマリアには嫌われてしまうので、余程の事がない限りはしません。」
「余程の事があれば、閉じ込めるのかよ?…エル!今後もし、そう思う事があれば、閉じ込める前に、必ず私に相談しろよ!親友が監禁とかしてたら、流石に引くからな!」
「分かってます!ご心配なく。」
約10日かかって隣国の王宮に着く。大国らしく、立派な城だ。
王位継承の即位式やパーティーまでは数日あり、その前に隣国の主要な貴族や、他の国の要人との茶会と懇談会が何度か予定に入っている。わが南国の次期国王である王太子殿下は、人脈作りの為に必ず出席しなければならない重要なものだった。
茶会には主要な貴族の令嬢も沢山来ている。それがとにかく面倒だった。
隣国の新国王は恐らく30代後半でお妃がいる。世継ぎの王子もいて、何の問題もない。そして高位令息も、新国王夫妻に年齢的に近い者ばかりらしく、みんな既婚らしいのだ。その為に、貴族令嬢が嫁げる子息の家が少ないらしく、茶会に参加している他国の貴族や王族に目を向けているらしい。その為、私達に纏わり付いて来るのだ。正直、迷惑だしストレスだった。殿下も、ベイリー公爵子息も顔が無表情になっていた。
ふと気付いたが、私達以外にも令嬢に囲まれている子息達がいる。1人は他国の騎士服を来た、銀髪の綺麗な美青年だった。…あれは、同性の私から見てもモテるのが分かる。しかし、無表情で全く令嬢とは関わる気は無さそうだ。その近くにいる黒い騎士服の黒髪の美丈夫も沢山の令嬢に囲まれているが、同じく無表情でいる。何となく見ていると、身分がとても高そうな美丈夫とその夫人らしき貴婦人、更にその側近らしき人物に呼ばれて行ってしまった。あの髪と瞳はマリアと一緒の色だな。マリアの母国の貴族達だろうか?みんな美しい容姿だったから、相当身分が高そうだ。
後日、令嬢は参加しない懇談会で、彼らを目にする。令嬢に纏わりつかれる事がないので、他国の要人達とも交流出来て、とても良い雰囲気だ。そんな時にマリアと同じ髪色の美丈夫が殿下に話しかけて来る。この言語は、大国の北東国か。やはりマリアの母国の人らしい。私達が南国から来たと知ると、流暢な南国語で話してくれる。恐らく王族だな。雰囲気が普通の貴族とは全く違う。
自己紹介をしてくれて知ったのだが北東国の王太子殿下らしい。隣国の新国王とは従兄弟になるらしく、後ろに控えていた銀髪の美青年も、同じく従兄弟になると言っていた。我が国の殿下は、流暢に南国語を話す北東国の王太子殿下に関心したらしい。
「北東国の方は、我が国の言葉をよく知ってくださっているようで、嬉しく思います。私の友人の令嬢が北東国出身らしいのですが、やはり外国語に堪能なのです。北東国の方はとても優秀なのですね。」
北東国のことを優秀だと褒めたつもりだったのだと思う。しかし、北東国の王太子殿下は側近らしき、水色の髪の美丈夫と顔を合わせて、不思議そうな顔をしているのだ。そして、
「失礼を申しますが、我が国で南国語を会話出来るのは、ごく一部の人間だけに限られてしまいます。直接の国交をまだ正式には結んでおりませんので、貴族学園で南国語の学習をしていないからです。もし喋れるとしたら、貿易か外交官の家門の令嬢でしょうね。それか高位貴族が家庭教師を付けて勉強する場合に限られております。どちらの家門のご令嬢か教えて頂いても?」
どういう事だろう?
「申し訳ありません。出身の家門までは、存じ上げておりません。彼女は、私の側近である彼の家に養女としてやって来たのです。」
「…養女ですか?南国語が喋れそうな家門から、養女として国外に出るという話は聞いたことは無かったと思うのですが。名前と、どんな容姿の令嬢か教えてもらえますか?」
「彼女はマリア嬢と言って、殿下のようなプラチナブロンドに水色の瞳の、とても美しいご令嬢です。」
我が国の殿下の言葉を聞いていた、北東国の殿下や側近達は、目を見開いて驚いた表情をしている。…どうして?
「…あの?マリア嬢が何か?彼の義理の妹なのですが、とても優秀で、今は文官として働いています。」
「優秀?文官をしているのですか?年齢はいくつでしょう?」
「貴族学園で2年生の年齢ですから、恐らく17歳くらいかと。優秀で早期で学園を卒業して、文官に採用されたのです。」
北東国の殿下と、側近達は顔を見合わせている。そして、内密の話をしたいと言って、私達を北東国の控室に案内するのであった。
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