悪い魔女

底に

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第3章 期末テスト好きな人いる?

洞窟の中好きな人いる?①

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コミューンを出せた私達。しかし問題はまだまだあった。

「コミューンを出したのはいいが、幻の果実の匂いが分からなければ、匂いの跡を探せないのではないのか?」

「まあ確かに…」

「きっとでもあの歌がヒントになっているってことなんでしょう」

~♪~
美味しい美味しいブドウさん♪

お菓子の家に置いてきた♪

太った生け贄差し出せば♪

ヘビがきっと丸飲みだ♪

最後に噛りつけるのは♪

たった1人の愚か者♪
~♪~

「どこかで太った生け贄を差し出さないといけないのかもね」

「うーんどうやらそうらしい」

コミューンは1匹につき1人乗れる。

みんなそれぞれ変化の魔法を使い
人数分を出す。

「とりあえず、みんな乗ってみる?」

ソニアの提案で乗ってみることにした。

みんな次々と乗っていく。
さすがはモナーヒルのクラスだ。

私もやってみる

えーっと確か敬意を払って、、
(蛇さん蛇さん、ちょっと汚いうろこが逆に魅力的です!)

『キャリー』!!

ピシャァァァア コミューンが暴れだす。

「なんでいつもいつも…」

「おい!こんなの失敗する奴みたことないぞ!」

「ニナは授業中一回もできなかったんだ!」

「わー!ヘビさん怒ってるー!」

「リンリン離れないと!」

みんなコミューンにまたがって
すごい勢いで距離をとる。

「は、薄情者~」

えーと、えーっとー!

確か先生が何か言ってたはず。

コミューンが大きな口を開けて
襲いかかろうとする。

シィャァァアア ニナ!ニゲロ!

ええい!確かこんな感じだった!

『パロビオ』!!

シァァアアア … シュルル クルッ スーー

「た、助かった」

「みんな!跡を追うのよ!授業の時も先生がやったらどこかへ行ってしまったの。もしかしたら、、」

「よし行こう!!」

「あー!置いてかないでよー!」

サン達は夢中になり逃げたコミューンを追いかけた。勿論ネコも。

「お、置いてかれた…」

どうやら洞窟の中に
行ってしまったらしい。

「この中歩いていくの、、しかも1人で」

でも行くしかない
私は覚悟を決めて洞窟に入っていく。

洞窟の中は薄暗く
どこまで続いているのか分からない。

上からポタポタと
冷たい水も落ちてくる。

「うう、みんなどこー!」

5分程歩くと広い空間に出た。

「ここは、、どこなんだろう。でも意外と答えに近づいているのかも。」

しかし洞窟は広すぎた。

道も何本もある。

「一体どこに進んだらいいんだろう」

途方にくれる私であった。

~一方サン達とネコは~

「このコミューン結構奥まで行くな。本当にこれが正解ルートなのか?」

「知らないよ。ニナも、もしかしたらって言ってたし。あれ、そういえばニナは?」

「洞窟の最初からいなかったよー!」

「ええ!!じゃあ今1人でこっちに来ているのかな」

「どうするサン、戻る?」

「いや、あいつはあれでも俺と同じ特待生らしいし、なんとかなるっしょ」

「どうしてニナの事を?というか特待生制度本当にあったんだ」

「ま、他クラスの情報は嫌でも入ってくるよ。特待生は入学前にそれぞれの分野でトップの人が選ばれるんだ。」

ラ・スーメル  西
頭脳明晰 学力が高い 

トリノオス 東
魔道具量に優れている 器用

アイアネス 北
戦いに優れている 力が強い

モナーヒル 南
獣の扱いに優れている 操獣性○

「特待生には特別な杖が渡される。俺の場合、洗脳系の杖の完全上位互換の杖を渡された。だから各クラスのトップが前回の試験もトップだった」

「なるほどそんな秘密が、、ん?でもニナは特待生じゃないよ。あの時緊張して適当なことを言っていったんだ」

「ネコは騙せても俺の目は誤魔化せない。さっきの変化の魔法の時、ニナの杖をみたがあれは紛れもなく特別な杖だ。通常の生徒は絶体に買えない」

「演技してたかもってこと?」

「ま、学力トップのやつが特待生になったんだ。それくらいの演技は大したことはないだろ」

「ニナ、、もしかして本当に」

「ふっ、だからまあ心配するなって。お、どうやら着いたみたいだ。ん?なんだあれは!!?」

思えばヘビが帰るところはただ1つ
しかしそれでも数が桁違いだ。

側面や天井に張り付いた
大量のコミューン

その光景にはまさに
絶句するしかないだろう。

お菓子の家とは真逆のところに
来てしまったのだった。
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