悪い魔女

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第3章 期末テスト好きな人いる?

テスト返し好きな人いる?

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期末テストから3日が経った。

今日は先生達の採点も終わり
成績優秀者への表彰式が行われる。

「お前テストどうだった?」

「いやー、ヒントを見付けるまではできたけど中々そこから先が難しかったよ」

「俺も全然、、コミューンの操獣も難しかったな」

クラスのみんなも
テストの話題で盛り上がっている。

ガラガラガラ タッタッタッ

「はーい、みなさんおはようございます。朝のホームルームを始めます」

「マース!マース!」

先生の頭の上にいるチックも
表彰式用にスーツを着ている。

「今日はみなさんお待ちかね、期末テストの結果報告があります。良かった人も悪かった人も、良く復習し次回のテストに活かしましょう」

「ショー!ショー!」

「では順番に名前を呼ぶので、前に来てください。まずブルスス君、前へ」

次々と名前が呼ばれ
採点が書かれた紙を渡されていく。

「やった!アタイ80点!マイちゃんどうだった?」

「私、70点、、仲間探し出来なかった」

みんな高得点を取っているみたいだ。

「おい!ネコの得点みろよ!」

「えー、どれどれ?さ、305点!!?」

「まあ僕は最後まで行けたからね、でもコミューン操獣とかが少し甘かったな」

さすがネコ、学年トップレベルだ
というか100点満点じゃないのか。

「えーみなさんお静かに、これから優秀クラス、優秀者の表彰式に移ります。みなさん式場に向かうように」

「せ、先生!私結果まだなんですけど」

「あーニナさんはクラストップですのでそこで採点公表を行います。ニナさんは舞台袖へ移動してください」

「サーイ!サーイ!」

「ええ!ニナっちネコより得点高いの!?」

「マジかよニナ!やっぱ特待生は違うな!」

う、まぶしい視線が痛い、、
本当は特待生じゃないのに、、

「ニナ、、本当に、、」

「はいはい!みなさんどんどん移動しちゃって下さいね!」

ハーイ マタステイタス マタステイタス

私も行こう。

『マタステイタス』!!

入学式と同じ場所
スロテミスの間に転移した。

~~~~~期末テスト総評~~~~~

ザワザワザワザワ ザワザワザワザワザワザワ

「静"粛"に"ー!!」

シーーン

「えーこれより、期末テストの総評を行います。まずはクラス合計の順位から発表します」

校長先生が壇上に上り生徒を見る。

怖そうな女の先生、マドンナ校長だ。
昔はモテたんだろう。今は…

「まず第4位、アイアネス。まあ今回は戦いは少なかったから得点が伸び悩みましたね」

クラス、アイアネス
まあ勉強は苦手だったかもしれない。

「次に第3位、トリノオス。ヒントの探しや解き方は良かったのですが、操獣に欠いてしまいましたね」

クラス、トリノオス
魔道具の使用が上手く
機械に特化しているが
獣の扱いが苦手なのは共感できる。

「次に第2位!ラ・スーメル。全体的に良く良くできていた。しかも最後まで行けたグループもありました!今後もこの調子で頑張りましょう」

お!私たちのクラスだ!
最後まで行くのって
そんなに難しかったのか。

「最後に第1位!モナーヒル!操獣がとても上手く今回のテストでとても良い点をとりました。またモナーヒルも、最後まで行けたグループがいます。今回の結果を誇りに思いつつ、また今後とも精進してください」

どうやら今回最後まで行けたのは
私たちとサン達だけだったらしい。

「各クラスの総合得点は以下の通りです」

トントン シュルルル バン!

~~~クラス合計得点~~~

アイアネス 1120点

トリノオス 1355点

ラ・スーメル 1650点

モナーヒル 2000点

~~~~~~~~~~~~~

モナーヒル2000点!!
完敗だ。。。

「えー次に各クラスの優秀者の発表です。クラス、アイアネス、ベガさん!前へ」

ワァーー イイゾー ベガ

「良く頑張りました。仲間との協調性もとても良かったです。おめでとう」

ベガさんに表彰状が送られる。
ベガさんほぼ見た目、熊だな…
ん?女、、の子?なんだ。

「次、トリノオス優秀者、カブト君!前へ」

ウェーーイ キャーカワイイ カブトクーン

「大変素晴らしかったです。最後はとても惜しかったですね。また次回も頑張った下さい」

カブト君にも表彰状が送られる。
カブト君はぽっちゃりさん。
手がまん丸だけど器用なんだろうなあ

「次、ラ・スーメル優秀者、ニナさん!前へ」

ザワザワ アノコッテ ニュウガクシキデ…

うう、やはり悪目立ちしている。
帰りたい…

「良く最後まで到達できました。操獣に少し難がありましたが、発想などは素晴らしかったです。まあ、、色々とファイト!」

バシバシ

先生は慰めの目で私の肩を叩く。
べ、別に落ち込んでないし!

「最後に、モナーヒル優秀者、サン君!前へ」

ワァーー! ヒューヒュー サスガサンダ!!

「仲間やヒント探し、操獣、全て素晴らしかったです。これからも今の現状に甘んじることなく学んでいってください」 

最後はサン。
色々とあったが無事に終わって良かった。

「各優秀者の得点はこちらです」

~~~各クラス優秀者得点~~~

アイアネス ベガ  260点
 
トリノオス カブト 285点

ラ・スーメル ニナ 315点

モナーヒル サン  400点

~~~~~~~~~~~~~~

学年1位とまではいかなかったけど
やっぱり表彰されるのは嬉しい。

ワァーー ヒュゥーフゥイ ザワザワザワザワ

「えーみなさん静粛に、静"粛"に"!」

コホン 

「一応今ので期末テストの総評は終わりですが、今回の学年1位、サン君から一言あります」

一言、、締めの挨拶か。

「えー、この度学年1位とらせて頂き、大変栄誉感じると共にまだまだ未熟な部分がありますので、そこを直していきたい所存です」

さすがにおおやけの場なので
言葉遣いはとても丁寧だ。

「しかし、今回の学年1位は私ではございません!」

エーーー! ザワザワザワザワ ナンダナンダ

「最後、俺はとても高いところから杖を落としてしまい、一度は諦めかけました。しかしそちらにいるニナさんのおかけで無事に回収することができました」

ニナ? ソウナノ? アア、トビオリタラシイゼ

「また、最後まで行けたのもニナさんや他のメンバーが居たからです。なので杖のお礼として、ニナさんに僕の半分の得点をあげたいと思います!校長先生よろしいでしょうか?」

クルッ サンは校長先生の方へ向きなおす。

「はい、私もその現場を見ていました。大変勇気のいる行動だったと思います。よってこれを認め、得点を変動させます!!」

スッ ヒョイ バサッ クルリン バーーン!

~~~各クラス優秀者得点~~~

アイアネス ベガ  260点
 
トリノオス カブト 285点

ラ・スーメル ニナ ☆515点☆

モナーヒル サン  ☆200点☆

~~~~~~~~~~~~~~

「そして当然クラス合計点も変わります!それっ!」

ヒョイ ヒョイ バサッ クルリン バーーン!

~~~クラス合計得点~~~

アイアネス 1120点

トリノオス 1355点

ラ・スーメル ☆1850点☆

モナーヒル ☆1800点☆

~~~~~~~~~~~~~

「よって!学年1位はニナ!クラストップもラ・スーメルとなります!!おめでとうございます!!」

ウォーーーー!!!!! ィャタッアアア!! ヒューーヒューヒュー!!

わ、私が学年1位、、
嬉しいけど、ちょっと複雑。

「サンホントにいいの?」

「俺は貸し借りしない主義なんだ。それに、勝負もお前の勝ちだ。文句はない」

ヘヘッ ツエ アリガトナ ニナ 

サンは ニカッ と笑い嬉しそうだった。

「えー、なお最優秀者のニナさんには特別に2000APを与えます!」

オォォォォオ!! スゲーー!! ニセンダッテ!

「また、他人を思いやる気持を見せてくれたサン君にも特別に、1000APを与えます!!」

ィェエーーーイ!! サーン! サーン! サーン!

「以上!解散!!!」

大歓声の中、期末テストの総評は
終わったのだった。



その後、私は寮に戻り
表彰状を自分の部屋に飾った。

あとでエミオンに自慢しよう。

期末テストも終わり
いよいよ夏休みも近づいてきた。

「あとー何日か、ねーるーとー、夏ー休みー♪…あれ?」

私は予定表を見直す。

ん?まだ2ヶ月以上あるって?
えーー!!そんなぁー! ショボン

予定表にはこう書いてあった。

【ヴァイナー杯開催】

一体何をやるのだろうか。

学園に入ってから初めての事ばかり
早く休みたいなあと思う私であった。
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