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第4章 ヴァイナー杯って何なんだ!?
練習獣って何なんだ!?
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そんなことで私は
アルヒコの森に来た。
生い茂る木々 差し込む木漏れ日
期末テストの森みたいなところだ。
辺りを見渡すと
ピョンピョン コロコロ ピョン! ムシャムシャ
「あ、カラフルボージュ!」
カラフルなボールの形をした獣
入学式で行く時に使った以来だ。
「練習獣ってこれのことだったのか。確かに私の魔法も通じたけど、、あの時も動き出してからは止まらなかったしな」
でもあの時の私とは違う。
今は杖もあるし、ある程度魔力もあがったはずだ。
とりあえずやってみよう コホン
『キャリー』!!
ヨイショット ポヨン ポヨン
「お、意外と安定感がある」
とりあえず川沿いを移動してみる。
ポヨン ポヨーーン ポヨンポヨン
「…なんか悲しくなってきた」
私はカラフルボージュから降りた。
とりあえず基本的な魔法は効くらしい。
さすがにこれができなかったら私も萎える。
さて、次は使役獣にするための
服従の魔法の練習だ。
地面に魔方陣を書き
持ち主の1/3の魔力を使い
中心にいる獣に
魔法を唱えると出来る。
「よし!早速やってみよう!」
『オビディエント』!!
しかし唱えた瞬間に何かが入った。
ヒューーン ピカッ! ボーーーーン!! モクモクモク
「あれ…こんな感じになるんだっけ」
ジィー ………………
カラフルボージュは黙って私を見ている。
「せ、成功したかな、、さあカラフルボージュ!その場で3回跳ねなさい!」
「いやだ」
えっ… えっ?
「あ、あのー、跳ねてもらっても」
「2度も言わせるな、嫌だと言っているんだ小娘」
「しゃべった!?」
「ん?…ほんとだ!喋ってる!」
ギャーー! ワーー! ポヨンポヨン グルグル
驚きのあまり
お互いその場を回ってしまう。
いずれバターになりそうだ。
そんなことより。
「なんであなたも驚いてるのよ!」
「オイラも分からないよ!なんで喋れているんだ」
「とりあえず落ち着きましょう。あなたは私の練習台として使役獣になってもらったの、だから私の言うこと聞いて」
「嫌だよ!なんでそんなことしないといけないんだ!」
「えっ、あーっと、そういうもの、だから?」
「逆の立場で考えてみてよ、いきなり知らない人から魔法をかけられて、言うこと聞けって。そんなの出来っこないよ」
「でもみんなやってるし…」
「みんなやってたら何やってもいいの!?しかもこんな、か弱い生物のオイラをイジメて、、悪魔だ!お前は悪魔だ!」
「ううっ、そんなつもりじゃ…」
「悪気が無かったら何やってもいいと思うなよ!これだから人は信用できないんだ!」
相当不満が溜まっていたらしい。
その場でピョンピョン跳ねて
怒っている。
「あ、あのーじゃあ違うカラフルボージュで練習するので、私はこれで…」
「ぁあん!?オイラこんな変な生物にさせて、あとは知らんぷりってか!このド外道!クズ!マヌケ!」
プチン 私の中で何かが切れた。
「はぁーー?こっちが下手に出てたらいい気になって!こちとら人間様だぞ!あんたなんか炎で焼こうが岩をぶつけようが何でも出きるんだぞ!魔法ナメんな!」
私は杖を構える。
「ほぅら、今から3秒以内にあなたを焼きまーす。焼いてマシュマロみたいに食べちゃいまーす。いーち、にー、s」
「わー!!待った待った!悪かった悪かった!そんなことしたら死んじゃう!」
「じゃあその場で3回飛んで」
「うう」
ピョン ピョン ピョン
「もっと高くぅ!!」
「は、はいぃ!!」
ピョーン ピョーン ピョーーーン!!
「よし、今日はこの辺にしといてやろう。明日も来るからこの場所にいるように」
「で、でも…」
「な・に・か?」
「…はい」
よしよし、だいぶ服従の魔法が使えるようになった。
この調子なら来週までに間に合うな。
私はそれ以来、放課後はここに来て
ひたすらカラフルボージュを鍛えた。
そして使役獣締め切り日の前日
「そういえばあなたの名前を聞いていなかったわ」
「いや、オイラは別に名前なんかないし、、そもそも喋れるのはオイラだけだし」
「うーん、、ポヨンポヨンと跳ねて、コロコロ転がるから、、そう!あなたの名前はポコ!うん!可愛い!」
「えーー、ダサぃ」
「あら残念だわ。今日の晩御飯はカラフルボージュのフルコースになりそう」
「オイラ、ポコ!凄い気に入った!」
ここまで喜んでもらえると
1週間みっちり鍛えただけある。
私達には使役と主人の間とはまた別の
信頼関係が築けていると思う。
「まあでも、明日には違う使役獣になるから、、ポコとは今日でお別れね。寂しくなるわ」
「やっと、、嬉し…いや寂しいですね」
「でも安心して、ちょくちょくここには来てまた遊んであげるから!」
ニコッ ポヨンポヨンポヨンポヨン
ポコは嬉しすぎて小刻みに震えている。
明日はいよいよ操獣学での
使役獣の決定締め切り日。
「イヌマちゃんにしようかな♪」
軽いスキップをしながら
私は寮へと戻ったのであった。
アルヒコの森に来た。
生い茂る木々 差し込む木漏れ日
期末テストの森みたいなところだ。
辺りを見渡すと
ピョンピョン コロコロ ピョン! ムシャムシャ
「あ、カラフルボージュ!」
カラフルなボールの形をした獣
入学式で行く時に使った以来だ。
「練習獣ってこれのことだったのか。確かに私の魔法も通じたけど、、あの時も動き出してからは止まらなかったしな」
でもあの時の私とは違う。
今は杖もあるし、ある程度魔力もあがったはずだ。
とりあえずやってみよう コホン
『キャリー』!!
ヨイショット ポヨン ポヨン
「お、意外と安定感がある」
とりあえず川沿いを移動してみる。
ポヨン ポヨーーン ポヨンポヨン
「…なんか悲しくなってきた」
私はカラフルボージュから降りた。
とりあえず基本的な魔法は効くらしい。
さすがにこれができなかったら私も萎える。
さて、次は使役獣にするための
服従の魔法の練習だ。
地面に魔方陣を書き
持ち主の1/3の魔力を使い
中心にいる獣に
魔法を唱えると出来る。
「よし!早速やってみよう!」
『オビディエント』!!
しかし唱えた瞬間に何かが入った。
ヒューーン ピカッ! ボーーーーン!! モクモクモク
「あれ…こんな感じになるんだっけ」
ジィー ………………
カラフルボージュは黙って私を見ている。
「せ、成功したかな、、さあカラフルボージュ!その場で3回跳ねなさい!」
「いやだ」
えっ… えっ?
「あ、あのー、跳ねてもらっても」
「2度も言わせるな、嫌だと言っているんだ小娘」
「しゃべった!?」
「ん?…ほんとだ!喋ってる!」
ギャーー! ワーー! ポヨンポヨン グルグル
驚きのあまり
お互いその場を回ってしまう。
いずれバターになりそうだ。
そんなことより。
「なんであなたも驚いてるのよ!」
「オイラも分からないよ!なんで喋れているんだ」
「とりあえず落ち着きましょう。あなたは私の練習台として使役獣になってもらったの、だから私の言うこと聞いて」
「嫌だよ!なんでそんなことしないといけないんだ!」
「えっ、あーっと、そういうもの、だから?」
「逆の立場で考えてみてよ、いきなり知らない人から魔法をかけられて、言うこと聞けって。そんなの出来っこないよ」
「でもみんなやってるし…」
「みんなやってたら何やってもいいの!?しかもこんな、か弱い生物のオイラをイジメて、、悪魔だ!お前は悪魔だ!」
「ううっ、そんなつもりじゃ…」
「悪気が無かったら何やってもいいと思うなよ!これだから人は信用できないんだ!」
相当不満が溜まっていたらしい。
その場でピョンピョン跳ねて
怒っている。
「あ、あのーじゃあ違うカラフルボージュで練習するので、私はこれで…」
「ぁあん!?オイラこんな変な生物にさせて、あとは知らんぷりってか!このド外道!クズ!マヌケ!」
プチン 私の中で何かが切れた。
「はぁーー?こっちが下手に出てたらいい気になって!こちとら人間様だぞ!あんたなんか炎で焼こうが岩をぶつけようが何でも出きるんだぞ!魔法ナメんな!」
私は杖を構える。
「ほぅら、今から3秒以内にあなたを焼きまーす。焼いてマシュマロみたいに食べちゃいまーす。いーち、にー、s」
「わー!!待った待った!悪かった悪かった!そんなことしたら死んじゃう!」
「じゃあその場で3回飛んで」
「うう」
ピョン ピョン ピョン
「もっと高くぅ!!」
「は、はいぃ!!」
ピョーン ピョーン ピョーーーン!!
「よし、今日はこの辺にしといてやろう。明日も来るからこの場所にいるように」
「で、でも…」
「な・に・か?」
「…はい」
よしよし、だいぶ服従の魔法が使えるようになった。
この調子なら来週までに間に合うな。
私はそれ以来、放課後はここに来て
ひたすらカラフルボージュを鍛えた。
そして使役獣締め切り日の前日
「そういえばあなたの名前を聞いていなかったわ」
「いや、オイラは別に名前なんかないし、、そもそも喋れるのはオイラだけだし」
「うーん、、ポヨンポヨンと跳ねて、コロコロ転がるから、、そう!あなたの名前はポコ!うん!可愛い!」
「えーー、ダサぃ」
「あら残念だわ。今日の晩御飯はカラフルボージュのフルコースになりそう」
「オイラ、ポコ!凄い気に入った!」
ここまで喜んでもらえると
1週間みっちり鍛えただけある。
私達には使役と主人の間とはまた別の
信頼関係が築けていると思う。
「まあでも、明日には違う使役獣になるから、、ポコとは今日でお別れね。寂しくなるわ」
「やっと、、嬉し…いや寂しいですね」
「でも安心して、ちょくちょくここには来てまた遊んであげるから!」
ニコッ ポヨンポヨンポヨンポヨン
ポコは嬉しすぎて小刻みに震えている。
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使役獣の決定締め切り日。
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軽いスキップをしながら
私は寮へと戻ったのであった。
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