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第4章 ヴァイナー杯って何なんだ!?
秘密の作戦って何なんだ!?
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カッ カッ カッ カッ カッ
ダメだ、もう来ちゃう!
「ミツケタ」
「ギャー!見つかったー!もういっそここから飛び降りて…」
「待った待った。鉢巻き、見て」
ガバキは赤い鉢巻きを巻いていた。
「あ、あなたもじゃあ隠れる側?」
「うん、一度探す側の動きを知りたくて、一番高い遺跡に来たら君がいたの」
「ふーーー、よかった」
「あーでもまだ安心できないよ。すぐ下に探す側いっぱいいたから」
「えーー!!」
「しーー、声が大きいよ」
「あ、ごめんなさい」
「ふふ、可愛いお嬢さんだね、ボクの名前はベガ。よろしく」
「私はニナ、それでこの使役獣が」
「オイラはペコ、よろしく!」
「へぇーホントに練習獣で参加する人いたんだ。よく見つからなかったね」
「たまたま最初に隠れた場所が良かったかも」
「まあこんな一番目立つ遺跡に普通は隠れないもんね、相手も探す対象から外していると思うよ」
「な、なるほど」
「それで、何か考えがあるの?」
「うーん、それが全く。でもずっとはここに居れないし」
「そうだね、残りまだ30分もある。こっちはあと5人。探す側がどういう手を使って大勢の人を見つけたか分からないが、しかしボクには、絶対にこちら側が勝つ方法が1つだけある」
「え!そんな方法があるの?」
「ああ、だからボクは協力者を探していた。協力してくれるね?」
「もちろん!それで作戦は?」
私はベガから作戦を聞かされる。
それはとても初歩的なもので、
なおかつ大胆なものだった。
そして時は少し遡る
試合開始のその時まで。
「ではでは!第1試合スタートです!!」
開始の宣言がされる。探す側には10分の作戦会議の時間が設けられた。
サンが立ち上がり、みんなの前に立つ。
「よし!知っているとは思うが俺の名前はサン。時間がないので自己紹介はしない。俺達は探す側になった。そして作戦会議に与えられた時間は10分。俺がリーダーとしてこの場を進行する。いいかな?」
みんな無言でうなずく。
サンが期末テストで実質的に
1位だった実績があるからだ。
「おっけー、では作戦会議を始める。何か作戦があるやつ、挙手を頼む」
「はい」
「どうぞ」
「会場は広大で入り組んでいるから、取りこぼしがないように、東西南北を1つずつみんなで探すのはどうかな」
「うーん、悪くないが、別の場所に移動したとき、敵にも移動したらまた同じところを探さないといけなくなる。他にはある?」
「はい」
「はいどうぞ」
「外側から探していくのはどうかしら。みんなで囲みながら進んだら逃げ道はないと思うわ」
「確かに一理あるが、ここは遺跡が多くあり、中がどれくらい広いかもわからない。そこを1人で探すのは効率的でない。また一番外側に行くのに時間がかかりすぎる」
次々と意見がでては却下される。
実況が時刻を知らせる。
「さあさあ!残り5分となりました!探す側はそろそろ準備をお願いします!」
残り5分、探す側のみんなはそわそわし始め、立ち上がり、準備をする人も現れた。
「おいおい!みんな待ってくれよ!まだ作戦は全然固まってないぞ!」
「でもサン、意見を言っても全て却下されるじゃないか」
「いやそれは、、仕方ない最低限の情報共有をやりつつ、各々勝手にやるか」
サンやみんなが諦めかけたそのとき
「ちょっといいですか?」
ネコが手を上げる。
「どうしたんだネコ」
「今までの話を聞いていて、思ったことがあります。みなさんはどれも【カクレンボ】で有利に進めていくような話をされていました。」
「それがなんだ。当たり前じゃないか」
「はい、そうです。それが作戦会議です。しかし今回は会場も複雑でタイムリミットも少ない。おまけに獣は小さくまた霧により隠れやすくなっている」
「だからもう自分達で勝手にやろうってなったじゃないか」
「いいえ、僕がこれから言うのは【カクレンボ】ではなく【操獣カクレンボ】で有利に進められる方法です」
「なに?」
「ガバキは破壊力、ナシコは視界、イヌマは嗅覚、魔法によりこれらを僕達は強化することができます。しかしガバキの破壊をやたらめったにしても見つからず、ナシコの視界を悪くするのは味方も見えなくなります。そして、イヌマの嗅覚もお互いが散らばっていたら、相手と味方の区別がつきにくくなる。」
「特性が活かしきれてないってことか」
「そういうこと。このままでは確実に全員を見つけることは不可能だと思う。そこで3人で1つのチームを作る。それぞれ違った使役獣を持った同士でね」
「それでどうするんだ?」
「まず、イヌマにより周辺の獣の匂いを嗅ぐ。この時、トランシーバーによりお互いの位置や見つけた方向を行う」
「はいはい」
「遺跡の中に隠れていた場合はガバキにより遺跡を破壊、驚いてでてきた隠れる側をナシコが視界を奪い逃げ道を防ぐ。そしてそのうちに再びイヌマでこちらだけ場所を特定し相手を見つける。ということなんた」
「なるほど、、3人1チーム制度、いいかもしれない!」
こうして探す側を更に細分化し
チームに分け順調に作戦通りに進んでいけていたのであった。
また、捕まった後の人は試合に関係なくなるので、ルール上魔法をかけていいことになる。
サンが洗脳の魔法をかけ、どこに隠れているかを聞き出し、それの更なる情報共有で隠れる側を追い詰めていったのであった。
この完璧な作戦、ニナ達は隠れきることができるのだろうか。
時は重なり、ネコ達もタイムリミットが残り30分までに進むのだった。
ダメだ、もう来ちゃう!
「ミツケタ」
「ギャー!見つかったー!もういっそここから飛び降りて…」
「待った待った。鉢巻き、見て」
ガバキは赤い鉢巻きを巻いていた。
「あ、あなたもじゃあ隠れる側?」
「うん、一度探す側の動きを知りたくて、一番高い遺跡に来たら君がいたの」
「ふーーー、よかった」
「あーでもまだ安心できないよ。すぐ下に探す側いっぱいいたから」
「えーー!!」
「しーー、声が大きいよ」
「あ、ごめんなさい」
「ふふ、可愛いお嬢さんだね、ボクの名前はベガ。よろしく」
「私はニナ、それでこの使役獣が」
「オイラはペコ、よろしく!」
「へぇーホントに練習獣で参加する人いたんだ。よく見つからなかったね」
「たまたま最初に隠れた場所が良かったかも」
「まあこんな一番目立つ遺跡に普通は隠れないもんね、相手も探す対象から外していると思うよ」
「な、なるほど」
「それで、何か考えがあるの?」
「うーん、それが全く。でもずっとはここに居れないし」
「そうだね、残りまだ30分もある。こっちはあと5人。探す側がどういう手を使って大勢の人を見つけたか分からないが、しかしボクには、絶対にこちら側が勝つ方法が1つだけある」
「え!そんな方法があるの?」
「ああ、だからボクは協力者を探していた。協力してくれるね?」
「もちろん!それで作戦は?」
私はベガから作戦を聞かされる。
それはとても初歩的なもので、
なおかつ大胆なものだった。
そして時は少し遡る
試合開始のその時まで。
「ではでは!第1試合スタートです!!」
開始の宣言がされる。探す側には10分の作戦会議の時間が設けられた。
サンが立ち上がり、みんなの前に立つ。
「よし!知っているとは思うが俺の名前はサン。時間がないので自己紹介はしない。俺達は探す側になった。そして作戦会議に与えられた時間は10分。俺がリーダーとしてこの場を進行する。いいかな?」
みんな無言でうなずく。
サンが期末テストで実質的に
1位だった実績があるからだ。
「おっけー、では作戦会議を始める。何か作戦があるやつ、挙手を頼む」
「はい」
「どうぞ」
「会場は広大で入り組んでいるから、取りこぼしがないように、東西南北を1つずつみんなで探すのはどうかな」
「うーん、悪くないが、別の場所に移動したとき、敵にも移動したらまた同じところを探さないといけなくなる。他にはある?」
「はい」
「はいどうぞ」
「外側から探していくのはどうかしら。みんなで囲みながら進んだら逃げ道はないと思うわ」
「確かに一理あるが、ここは遺跡が多くあり、中がどれくらい広いかもわからない。そこを1人で探すのは効率的でない。また一番外側に行くのに時間がかかりすぎる」
次々と意見がでては却下される。
実況が時刻を知らせる。
「さあさあ!残り5分となりました!探す側はそろそろ準備をお願いします!」
残り5分、探す側のみんなはそわそわし始め、立ち上がり、準備をする人も現れた。
「おいおい!みんな待ってくれよ!まだ作戦は全然固まってないぞ!」
「でもサン、意見を言っても全て却下されるじゃないか」
「いやそれは、、仕方ない最低限の情報共有をやりつつ、各々勝手にやるか」
サンやみんなが諦めかけたそのとき
「ちょっといいですか?」
ネコが手を上げる。
「どうしたんだネコ」
「今までの話を聞いていて、思ったことがあります。みなさんはどれも【カクレンボ】で有利に進めていくような話をされていました。」
「それがなんだ。当たり前じゃないか」
「はい、そうです。それが作戦会議です。しかし今回は会場も複雑でタイムリミットも少ない。おまけに獣は小さくまた霧により隠れやすくなっている」
「だからもう自分達で勝手にやろうってなったじゃないか」
「いいえ、僕がこれから言うのは【カクレンボ】ではなく【操獣カクレンボ】で有利に進められる方法です」
「なに?」
「ガバキは破壊力、ナシコは視界、イヌマは嗅覚、魔法によりこれらを僕達は強化することができます。しかしガバキの破壊をやたらめったにしても見つからず、ナシコの視界を悪くするのは味方も見えなくなります。そして、イヌマの嗅覚もお互いが散らばっていたら、相手と味方の区別がつきにくくなる。」
「特性が活かしきれてないってことか」
「そういうこと。このままでは確実に全員を見つけることは不可能だと思う。そこで3人で1つのチームを作る。それぞれ違った使役獣を持った同士でね」
「それでどうするんだ?」
「まず、イヌマにより周辺の獣の匂いを嗅ぐ。この時、トランシーバーによりお互いの位置や見つけた方向を行う」
「はいはい」
「遺跡の中に隠れていた場合はガバキにより遺跡を破壊、驚いてでてきた隠れる側をナシコが視界を奪い逃げ道を防ぐ。そしてそのうちに再びイヌマでこちらだけ場所を特定し相手を見つける。ということなんた」
「なるほど、、3人1チーム制度、いいかもしれない!」
こうして探す側を更に細分化し
チームに分け順調に作戦通りに進んでいけていたのであった。
また、捕まった後の人は試合に関係なくなるので、ルール上魔法をかけていいことになる。
サンが洗脳の魔法をかけ、どこに隠れているかを聞き出し、それの更なる情報共有で隠れる側を追い詰めていったのであった。
この完璧な作戦、ニナ達は隠れきることができるのだろうか。
時は重なり、ネコ達もタイムリミットが残り30分までに進むのだった。
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