悪い魔女

第4章 ヴァイナー杯って何なんだ！？

第2試合は何なんだ！？

「波乱を呼んだ第１試合！結果はまさかの隠れる側の勝利！！隠れる側のメンバーは第2試合の会場へと移動してください」

実況のドーズの指示のもと
みんなは移動を開始する。

「ネコ、また後でね」

「うん、ニナ、、絶対勝ち進んでね」

勝負の世界は残酷だ。
どれだけ勝ちに近づいたとしても
最終的に勝たないと負けになる。

話したい気持ちを抑え
私も移動を開始した。

「さてさて、第1試合を勝ち進んだみなさん。全員第2試合の会場に到着したようですね！それでは第2試合の内容を…」

「あ、あの！少しよろしいですか？」

「はい、何でしょうニナさん」

「第1試合負けたメンバーはもうヴァイナー杯は参加できないのでしょうか？あまりにも運要素が強いような…」

「運もありますが、やはり実力も伴わ無ければなりません。勝負の世界なので、そこは仕方ありません」

ドーズは続ける。

「ですが、勿論敗者復活はあります！それは第1試合、第2試合より過酷なものとなりますが、救いはあるので安心してください」

「あ、そうなのですね、ありがとうございます」

「最後に残ったメンバーにより、２日目に最終試合を行い優勝者を決めます。ですので勝ち進んでいても、有利になるとは限らないのでお気をつけくださいねー」

なるほど、、ということは
ここで負けてもまだ敗者復活があるから、大丈夫ということか。なるべく勝ちたいけど…

「はいはい！気を取りなおして！第2試合の試合内容はこちらです！」

ﾋｮｲ　ﾋｮｲｯ　ｷﾗｷﾗｷﾗｷﾗ　ﾊﾞｰｰｰﾝ

モニターに文字が浮き出る。

【操獣バスケットボール】

「さあ！今年もやって参りました！操獣バスケットボール！！今からルールを説明します」

モニターにさらに文字が書き加えられていく。

1.6名、1チームによるチーム戦。3チームのうち、1つが最終試合に進められます。

2.お互いの使役獣及び人に対し、武力行使となるような事は禁止。例えば霧による視界の妨害は良いが、直接目潰しのようなことは禁止です。

3.通常のバスケットボールと違い、ボールの入るリングは、各チームのリーダーの使役獣の首にぶら下がっています。またボールも会場に複数個あり、それをリングにいれたら1ポイントです。

4.最後にポイントが一番多いチームが勝利！

「ルール説明は以上です！チーム分けは第1試合の結果を元に決めました。それではみなさん、まずはチームごとに分かれ、作成会議をしてください。会議時間は10分です！それでは始め！」

誰とチームになるんだろう。
それにどうやればいいのか全然検討もつかない。

第1試合の疲労もあるが
私は新たなチームメンバーに
会いに行くのだった。