悪い魔女

底に

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第4章 ヴァイナー杯って何なんだ!?

操獣バスケって何なんだ!?

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「お、来た来た」

第2試合、操獣バスケ。
私はチームの待機場に向かう。
もうすでに何人かるのようだ。

「ニナさんお久しぶりです。期末テスト以来ですかね?」

「あ、あなたはソニアさん!」

ソニアさんは期末テストを共にした
モナーヒルの茶髪の女の子だ。

「ニナっち、うぇーい!ヨロヨロロロロ~!!」

「ンー!ンーンンンー!」

私と同じクラスのクライ、ノノノ君も一緒だ。

「良かった。知ってる人が多くて」

ホッ 私は少し安心感がでてきた。

「おやおや、ここが僕のチームでヤスね」

「あらあら、みなさんご機嫌よう。どうやら私が最後のようですね」

眼鏡をかけた男の子と
銀髪ロングの女の子が最後にきた。

「よろしく!アタイ、クライって言うんだ!」

「とりあえず、みんな自己紹介しましょ。クライからお願い」

「ハイハーイ!アタイはね、人を泣かせる事が得意だよー!」

「ンー!ンンー!ン!」

「この子はノノノ君。ジェスチャーで会話するよ!相手の心を読むのが得意なんだ!」

「そう、で私はニナ。得意な事は特に無いかも、杖の能力もあんまりわかってない、、」

「なるほどでヤスね。ラ・スーメルの人が固まっているでヤスね。僕はダニエル。魔法はあんまりだけど、手先は器用でヤスよ。接着が得意でヤスね」

「あらあら、みなさん個性的な人ばかりですわね。私はシロナ。得意な事は鞭を使う事ですかね。よろしくお願いしますわ」

一通り自己紹介が終わり
いよいよ作戦会議をする。

「とりあえず誰をリーダーにするかが重要だよね」

「はいはーい!ニナっちでいいんじゃない?さっきもニナっちのお陰で勝ったし」

「僕もそう思うでヤスね」

「いや、今回はリーダーの使役獣にリングが着いているから、ある程度素早い獣の方がいいんじゃない?ガバキとか」

私の使役獣はポコ
あんまり役に立たない練習獣だ。

クライとノノノはナシコ(梨)
ダニエルとソニアはイヌマ(犬)
シロナはガバキ(膃肭臍オットセイ)だ。

「ということは、、シロナがリーダーかな?」

「あらあら、私は別に攻撃的な事はしたくありませんので、リーダーとしてリングを守っておりますわ」

「これでリーダーが決まったね!」

「あとは攻め方、守り方等の作戦でヤスね」

6対6対6、、
通常のバスケとは違い、敵は2チーム
しかもゴールであるリングも
動こうと思えば動ける。

一体どうすればいいのだろう。

「ンンン!ンンー!ンー!」

「え、ノノノ君なになに?リーダーは定位置に居て、それを守る人が2人、攻める人を2人に分ければいいんじゃないかって?」

「よ、良くわかりますわね」

「まあ伊達にクラスメイトやってないからね」

「でも確かにいい案だよね!アタイは賛成!」

「僕もでヤスね」

「じゃあとりあえずこれでやってみましょう」

話し合いの結果、
シロナを守るのをノノノ、クライ、ソニア
攻めるのを私、ダニエルになった。

パーーン パーーーン!

「作戦会議終了です!各チームのリーダーは使役獣を連れて会場中央に来てください!」

使役獣達の首にリングが取り付けられる。安全の為、その使役獣だけには顔などに保護の魔法がかけられる。

「なおボールはランダムに出現し、ゴールを決めたら消滅します。手で持って歩いても構いません。しかしボールの変形などは禁じます。時間は1時間です!それでは始め!」

ゴゴゴゴゴゴ バーン! バーン!

開始の合図と同時に
複数の壁が出現する。

会場全体が迷路のようになり
簡単には相手チームの元には行けないようになった。

「わわっ!壁が突然!」

「でもとにかく、やるしかない」

私とダニエルは早速
相手チームへと向かうのだった。

こうなるといつ相手と
出くわすかわからない。

ボールもランダム、相手の作戦も謎。

私は不安に足を取られながらも
勇気で体を進ませるしかなかった。
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