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第4章 ヴァイナー杯って何なんだ!?
エンドルの呪いなのか!?
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「シロナっち、大丈夫かなあ」
次の部屋を決める選択時間
私達はロビーへと集まっていた。
「シロナは大丈夫そうだけど、使役獣はもう、、うっ」
今思い出しても吐き気がしてくる。
一体誰があんな事を。
「とにかく、あの部屋をみんなで調べて見るのはどうかしら?みんなで行けば危険も少ないと思うし」
「うん、僕もそう思うよ。シロナの使役獣がどうしてあんな風になったのかも気になるし」
因みに今ここにいるメンバーは私、クライ、ピリア、ベガ、ネコ、ソニア、ネコの6人だ。
「でもそんなに大人数で行くこともないと思うよ。ボクとピリアは違うところを探してみるよ」
ベガが提案した。
というわけで
ベガとピリアは他の部屋を
私達は″304号室″を調べることにした。
ガチャリ
「あ、あれ?綺麗になってる」
使役獣の残骸は掃除され
荒らされていた物も全て元の位置に戻っていた。
「どうやら選択時間になったら一度部屋の中がリセットされるらしい」
「そうみたいね。まあでもそっちの方が良かったかも…さっきのはあまりにも酷かったもの」
とりあえず、私、ネコ、ソニア、クライは部屋の中を分担して探索することにした。
「ソニアっち、ベッドの下とかに何かある?」
「うーん、何も無いかもしれません。クライさんはどうですか?」
「私もダメ、普通のバスルームだね。シャンプーにリンスー、歯みがき粉まであるよ」
「テーブルも何もなさそう。僕の嗅覚をしても、特に変わった匂いはないかな。ニナは?」
「うーん」
「どうしたの?机の引き出し何かじっと見て。何も入ってないじゃないか」
「そう、何も入っていないのよ。これだけ部屋の設備をしっかりしているのに。何か怪しくない?」
「そうかな?別に普通じゃない?」
「それにこの部屋、どこか普通の部屋と違うところがある気がする。どこかは分からないけど、違和感を感じるわ」
「違和感…」
私達は部屋全体を見渡す。
特に変わったところは無い。
「ニナの気のせいじゃない?」
「まあ、そうかも。とりあえず収穫は無しって感じね」
「もうそろそろ時間だし、一度ロビーに集まってみる?ベガ達が何か見つけているのかも知れないし」
「うん、そうしましょ」
私達はロビーへと戻る。
ベガ達はもうすでに待っていた。
「あー、ニナ来たよー。どうするー?眠らせるー?」
「眠らせたらダメだよ。今はとりあえず協力しないと」
「えー、残念」
ピリアは悲しそうだ。
「304号室は特に何も無かったわ。ベガは何か見つけた?」
「あ、それなんだけど、さっき敗者復活から上がってきた、トーヤ、からこれを渡されたんだ」
ベガが古いファイルを見せる。
‡ 業務日誌 ‡
表紙にはそう書かれていた。
「どうしてこれを…トーヤ君?が…」
「さあ、もう俺達には必要ないからやるよって」
「どこでこれを見つけたんだろう…」
「ニナそんなことより早く中を見ようよ。ヒントが書かれているかも」
「確かに、、ベガはもう読んだの?」
「うん、一通りは…」
気まずそうにファイルを渡す。
私達は中央にそれを置き、読んでいく。
###################################
7月3日 今日もいつも通りお客様に満足して頂けるサービスができた。部屋もほぼ満室で、スタッフの不満もない。トイレットペーパーが足りなくなってきたので補充をしなくてはならない。
7月4日 今日もいつも通りお客様に満足して頂けるサービスができた。仲良いカップルが泊まりに来た。しかしツインの部屋がうまっており、少し離れたシングルの部屋にそれぞれ泊まって頂くことになった。それでも快く了承して下さったので良かった。
7月5日 大変な事になった。昨日泊まりにきたカップルの女性が部屋で亡くなっていることがわかった。調査員が中に入り、詳しく調べているところだ。男性の方も凄い悲しそうな顔をしていた。
7月6日 カップルの女性が殺人された疑いがあるため、ホテルでの営業は暫く中止となった。お客様も事情聴取を受けているらしい。早く事件が解決し、ホテルを再開したいものだ。またトイレットペーパーが少なくなったので追加をとりあえずしておいた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
7月9日 事件の調査が終わったようだ。真相は話してはくれなかった。噂では調査員が何人か怪我をしたらしく、亡霊の仕業ではないかと言われていた。それで調査が打ちきりになったのかは分からないが、とりあえずホテルを再開できて何よりだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
8/3 またお客様が襲われた。亡霊の仕業と言っている。あの事件があってから全てがおかしくなった。許せない。許せない。許せない。許せない…
###################################
業務日誌はここで終わっていた。
これ以降のページは破られていたのだった。
「まさかこの亡くなった女性が、、エンドルなの?」
「恐らく。もしかしたらさっきシロナが襲われたのも、エンドルの亡霊のせいかも」
「や、やだなーベガっち。亡霊なんているわけないじゃん!きっと誰かに襲われたんだよ」
「でも誰もシロナ以外が304号室入ったところ見てないんだろ?しかも使役獣が襲われたその直後、ネコとニナが見に行っても誰も居なかった…」
「ま、まさかねー」
私達は黙ってしまった。
最終試合だし学園側もやりかねない。
でも本当の呪われたホテルを用意するなんて
「とりあえずもう時間がないし、今回もそれぞれ適当に部屋を選ぶしかなさそうだ」
「うん、そうね。なるべく304号室以外にしましょう」
「いや、そこはボクが入ってみるよ。ボクもこの部屋の中を一度見てみたいし」
「え!?ベガ入るの?大丈夫?」
「もしも亡霊とかだったらボクの身体能力でコテンパにやっつけあげるよ!」
「そう、、気をつけてね」
私達はまた別れ、それぞれの部屋へと向かった。
私とネコは前と同様304の両隣の部屋を選び、入った。
「ベガ、気を付けて」
「うん、任せて」
ガチャ キィィィィィ バタン
選択時間終了まで残り2分。
私はまたベッドに寝転がり考える。
あの業務日誌、何か気になることが書いてあったな。
エンドルの恋人はだれなんだろう
なぜエンドルは死んだんだろう
そして亡霊の正体は一体……
すると隣の部屋から突然
ウォォォォォオオオオオオ ナンデ!! ナンデ!!!
叫び声と共にドアが開く音がした。
「ベガ!?大丈夫なの!?ベガ!!」
しかしまたタイムリミットは残り1分を切っている。
私は部屋でベガの無事を
祈ることしか出来なかったのだった。
次の部屋を決める選択時間
私達はロビーへと集まっていた。
「シロナは大丈夫そうだけど、使役獣はもう、、うっ」
今思い出しても吐き気がしてくる。
一体誰があんな事を。
「とにかく、あの部屋をみんなで調べて見るのはどうかしら?みんなで行けば危険も少ないと思うし」
「うん、僕もそう思うよ。シロナの使役獣がどうしてあんな風になったのかも気になるし」
因みに今ここにいるメンバーは私、クライ、ピリア、ベガ、ネコ、ソニア、ネコの6人だ。
「でもそんなに大人数で行くこともないと思うよ。ボクとピリアは違うところを探してみるよ」
ベガが提案した。
というわけで
ベガとピリアは他の部屋を
私達は″304号室″を調べることにした。
ガチャリ
「あ、あれ?綺麗になってる」
使役獣の残骸は掃除され
荒らされていた物も全て元の位置に戻っていた。
「どうやら選択時間になったら一度部屋の中がリセットされるらしい」
「そうみたいね。まあでもそっちの方が良かったかも…さっきのはあまりにも酷かったもの」
とりあえず、私、ネコ、ソニア、クライは部屋の中を分担して探索することにした。
「ソニアっち、ベッドの下とかに何かある?」
「うーん、何も無いかもしれません。クライさんはどうですか?」
「私もダメ、普通のバスルームだね。シャンプーにリンスー、歯みがき粉まであるよ」
「テーブルも何もなさそう。僕の嗅覚をしても、特に変わった匂いはないかな。ニナは?」
「うーん」
「どうしたの?机の引き出し何かじっと見て。何も入ってないじゃないか」
「そう、何も入っていないのよ。これだけ部屋の設備をしっかりしているのに。何か怪しくない?」
「そうかな?別に普通じゃない?」
「それにこの部屋、どこか普通の部屋と違うところがある気がする。どこかは分からないけど、違和感を感じるわ」
「違和感…」
私達は部屋全体を見渡す。
特に変わったところは無い。
「ニナの気のせいじゃない?」
「まあ、そうかも。とりあえず収穫は無しって感じね」
「もうそろそろ時間だし、一度ロビーに集まってみる?ベガ達が何か見つけているのかも知れないし」
「うん、そうしましょ」
私達はロビーへと戻る。
ベガ達はもうすでに待っていた。
「あー、ニナ来たよー。どうするー?眠らせるー?」
「眠らせたらダメだよ。今はとりあえず協力しないと」
「えー、残念」
ピリアは悲しそうだ。
「304号室は特に何も無かったわ。ベガは何か見つけた?」
「あ、それなんだけど、さっき敗者復活から上がってきた、トーヤ、からこれを渡されたんだ」
ベガが古いファイルを見せる。
‡ 業務日誌 ‡
表紙にはそう書かれていた。
「どうしてこれを…トーヤ君?が…」
「さあ、もう俺達には必要ないからやるよって」
「どこでこれを見つけたんだろう…」
「ニナそんなことより早く中を見ようよ。ヒントが書かれているかも」
「確かに、、ベガはもう読んだの?」
「うん、一通りは…」
気まずそうにファイルを渡す。
私達は中央にそれを置き、読んでいく。
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7月3日 今日もいつも通りお客様に満足して頂けるサービスができた。部屋もほぼ満室で、スタッフの不満もない。トイレットペーパーが足りなくなってきたので補充をしなくてはならない。
7月4日 今日もいつも通りお客様に満足して頂けるサービスができた。仲良いカップルが泊まりに来た。しかしツインの部屋がうまっており、少し離れたシングルの部屋にそれぞれ泊まって頂くことになった。それでも快く了承して下さったので良かった。
7月5日 大変な事になった。昨日泊まりにきたカップルの女性が部屋で亡くなっていることがわかった。調査員が中に入り、詳しく調べているところだ。男性の方も凄い悲しそうな顔をしていた。
7月6日 カップルの女性が殺人された疑いがあるため、ホテルでの営業は暫く中止となった。お客様も事情聴取を受けているらしい。早く事件が解決し、ホテルを再開したいものだ。またトイレットペーパーが少なくなったので追加をとりあえずしておいた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
7月9日 事件の調査が終わったようだ。真相は話してはくれなかった。噂では調査員が何人か怪我をしたらしく、亡霊の仕業ではないかと言われていた。それで調査が打ちきりになったのかは分からないが、とりあえずホテルを再開できて何よりだ。
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8/3 またお客様が襲われた。亡霊の仕業と言っている。あの事件があってから全てがおかしくなった。許せない。許せない。許せない。許せない…
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業務日誌はここで終わっていた。
これ以降のページは破られていたのだった。
「まさかこの亡くなった女性が、、エンドルなの?」
「恐らく。もしかしたらさっきシロナが襲われたのも、エンドルの亡霊のせいかも」
「や、やだなーベガっち。亡霊なんているわけないじゃん!きっと誰かに襲われたんだよ」
「でも誰もシロナ以外が304号室入ったところ見てないんだろ?しかも使役獣が襲われたその直後、ネコとニナが見に行っても誰も居なかった…」
「ま、まさかねー」
私達は黙ってしまった。
最終試合だし学園側もやりかねない。
でも本当の呪われたホテルを用意するなんて
「とりあえずもう時間がないし、今回もそれぞれ適当に部屋を選ぶしかなさそうだ」
「うん、そうね。なるべく304号室以外にしましょう」
「いや、そこはボクが入ってみるよ。ボクもこの部屋の中を一度見てみたいし」
「え!?ベガ入るの?大丈夫?」
「もしも亡霊とかだったらボクの身体能力でコテンパにやっつけあげるよ!」
「そう、、気をつけてね」
私達はまた別れ、それぞれの部屋へと向かった。
私とネコは前と同様304の両隣の部屋を選び、入った。
「ベガ、気を付けて」
「うん、任せて」
ガチャ キィィィィィ バタン
選択時間終了まで残り2分。
私はまたベッドに寝転がり考える。
あの業務日誌、何か気になることが書いてあったな。
エンドルの恋人はだれなんだろう
なぜエンドルは死んだんだろう
そして亡霊の正体は一体……
すると隣の部屋から突然
ウォォォォォオオオオオオ ナンデ!! ナンデ!!!
叫び声と共にドアが開く音がした。
「ベガ!?大丈夫なの!?ベガ!!」
しかしまたタイムリミットは残り1分を切っている。
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祈ることしか出来なかったのだった。
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