悪い魔女

底に

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第4章 ヴァイナー杯って何なんだ!?

敗者復活組の反撃!?②

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「これは、、メモ用紙?」

私が見つけたのは破られたメモ用紙だった。

一見何の変哲もないメモ用紙
例えそのメモが破られていようと
下の紙には筆圧により文字が残る。

私は上からエンピツで塗りつぶしてみる。

文字が浮き出てきた。

【隣の部屋で男女の叫び声がする。後でスタッフに文句を言わないと】

「これって、、エンドルが亡くなる前に書かれたものなのかしら。だとすると、やはり恋人と揉めていて、彼氏に殺されたのかしら?」

私が呟いてすぐに
次の選択時間が始まる。

「さあさあいよいよ終盤戦!今回減った部屋は201、303、304、502、1010号室以外の全てです!プリム君は使役獣が戦闘不能になったため、ここで敗退です!残り5部屋!残っているのは5人!最後まで残るのは誰なのか!!目が離せません!!」「」

空き部屋と私がいる部屋、そしてエンドルがいた部屋以外は全て無くなった。

ガチャ 私はとりあえず部屋から出た。

ベガも同じく出てきた。

「いよいよ終わりが近いね」

「そうね、、やっぱり最後は″304号室″が残るのかしら」

「そうなったらみんなで大決闘だね」

「ふふ、その時はお手柔らかにお願いするわ」

お互い顔を見合わして ニコリ

「とりあえずネコと合流しましょ、何か分かったことがあるかも」

「そうだね」

私とベガはネコのいる201号室へと向かった。

コンコン ガチャリ

「ニナ、ベガ、無事だったんだね」

「ネコも、大丈夫そうね。何か見つかった?」

「うん、本棚の裏にこれが隠されていたんだ」

ネコは古いファイルを出す。

Θ 事情聴取の記録① Θ

「これって…エンドルが亡くなった後にされた事情聴取のファイル?」

「そう。どうやら空部屋を利用されて当時は行われていたらしい。それが隠されていたんだ」

「なるほどね。さっそく中身を見てみましょ」

ハラリ ファイルを開いた

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

No.001 101号室の客、画家の男性。特に今回の事件とは関係なさそうだ。

No.002 102号室の客………………

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

「下の階の人を中心に調べているわね」

「そうだね。それで見て欲しいところがあるんだ。ここ、付箋の貼ってあるページ」

ネコが指差す。

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

No.012 202号室の客、常連客らしい。いつもは居る一階のトイレの清掃員を、その日は見なかったそうだ。何か事件と関係があるのかも知れない。

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

「これって、、」

「どうやら一階のトイレにも何かヒントがあるらしい。くそ!見落としてた!」

「あ、いやそのー」

「今すぐに行こう!ニナ、ベガ!」

「私もうそこ行ったよ」

「え?」

「ごめん、言うタイミングがなくて、あと亡霊とか見たから信じて貰えないかなって」

「はやく言ってよー!」

ネコが怒る。

「ボクも聞きたいな、その陽気な清掃員の話」

ベガも催促する。

私はトイレでの出来事を全てネコとベガに話した。

「なるほど、、恋人の名前はサウル。でサウルがいたのが909号室と」

「909号室はもう無くなっているってことは、特にそこの部屋は関係ないってことかな」

「そういうことなのネコ、ベガ」

「ニナの話の感じだと、もうそこに行ってもあんまり収穫はなさそうだね」

「ボクもそう思うよ。とりあえず次の空き部屋に行って、事情聴取の手がかりをみつけよう」

私達は201号室を後にし、502号室へと向かった。

ガチャ キィィィィィ

「ここも本棚の裏にファイルがあるのかしら」

私が本棚に手を伸ばそうとした時

「待って!ベッドに誰かいる!」

ネコが私を止めた。

「あれ、、ベッドにいるのって」

「ピリア!ピリアじゃないか!」

ベガが駆け寄る。

ピリアはどうやら寝ているようだ。

「ずっとここで寝ていたのね。どおりで見つからないわけだわ」

「そうだね、まあでも無事で良かったよ。あれ?枕の横に何かある」


Θ 事情聴取の記録② Θ


「お、こんなところに!」

「ピリアは興味なさそうだったもんね。とりあえず寝かしておきましょ」

私達は早速ファイルを開く

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

No.051 401号室の客、優しそうな老夫婦。今回の事件とは関係がなさそうだ。

No.052 …

ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ

今回は特に付箋など無く、何か関係のありそうなことは書かれていなかった。

「うーん、これはあまり関係ないかもね」

「私もそう思うわ。最後の空き部屋に行った方がいいかもしれない」

「あそこってでも、、トーヤがいるんじゃ」

「あんまり争いたくはないけど、話せば分かってくれると思うわ。それにこっちは3人、プリムみたく簡単に倒せるわよ」

「うん、そうだね。行こう!」

残り時間も30分
私達は急いで最後の空き部屋
1010号室へと向かったのだった。
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