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第5章 南の島が呼んでいる~
始動する計画~
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タッタッタッタッ
私は王宮の廊下を走っていた。
「待てぇぇーー!!」
「待てって言われて待つ人なんかいないよーーー!!」
ネコ達と別れた後
私も王宮から脱出しようとしたが
早速、兵士達に見つかってしまった。
追いかけっこは得意だ。
私はスルスルと逃げて行った。
だがしかし
「くっ人数が多すぎる!一旦どこかに隠れないと!!どこか良い所は…あ、ここにしよう」
Б Do not enter Б
立ち入り禁止の表札がある部屋
私は電気室へ逃げ込んだ。
ガチャ キィィ バタン
「(おい、どこに行った!)」
「(まだ近くにいるはずだ!探せ!)」
ドア越しに声が聞こえる。
ここを探されるのも時間の問題だろう。
「とにかく何か打開策を探さないと」
全ての電源を切り
混乱の中逃げ出すとか…
いや、すぐに電気室にいることがバレてしまう。
ここから何か隠し部屋や
通路はあるのだろうか?
いや、見当たらない。。
私は各部屋の電気スイッチを眺める。
「あれ、何だろうこの部屋」
∴ Can not enter ∴
【入ることが出来ない】部屋
立ち入り禁止とは別に、、
どういう意味だろう。。
「場所は地下2階、行ってみよう」
好奇心は猫をも殺す
イギリスのことわざだったか
ともかく私はその部屋を目指すことにした。
ガチャリ キィィ キョロキョロ
「よし、誰もいないな」
私は地下2階へと向かった。
カッカッカッカッ 階段を降りる。
「えー、確かこの辺に…あった」
∴ Can not enter ∴
遠くの方に表札が見える。
私はその部屋に向かおうとした。
しかし
カッカッカッカッ
階段から誰かが降りてくるのが分かる。
ひとまず私は物陰に隠れることにした。
「全く!お前には失望した!この国が滅んでも良いのか!!お前がやったことはそういうことなんだぞ!」
「ごめんなさい、父さん」
ミャーとその父、つまり王様が降りてきた。取り巻きも何人か付いている。
「お前は15代目の王になる男。この儀式が終わったら、みっちり教育してやるからなっ!」
「…はい」
王様達は先程の扉の前に立ち
ブレスレットの宝石をかざした。
ピカーーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴコ
ガシンガシンガシン ゴゴゴゴ バシン!
扉が開いた。
どうやら王家のものしか開けられないらしい。そういう意味で【入ることが出来ない】部屋なのか…
私も近づいて中の様子を見ることにした。
部屋全体は暗く、ロウソクが何本か立っているくらいだ。
部屋の中央に魔方陣が書かれており、さらにその中心に棺が置かれていた。
「おお偉大なる初代の王よ。ついにこの時がきました。復活の時が!」
王様が興奮しながら棺に話しかけている。
「さあ、みな配置につきなさい。お前はここへ」
ミャーが棺の前に、他のものはそれを囲むように、魔方陣の星の各頂点に立った。
「これより復活の儀式を行う。では魔法を唱えよ」
各頂点に立つ人らが
ブツブツと唱え始める。
『エペイロスドードーナ』
『オリュンピアコリントス』
ガタッ ガタガタガタガタッ
棺が揺れ始める。
王様が懐から短剣を取り出し
ミャーの人差し指を傷つける。
ッ!!
ミャーの顔が少し歪む。
ポタッポタッ ポタッ
ガタガタガタガタガタガタガタ ピタッ
シーーーーーーーーーーーーーン
揺れが突然収まった。
「さあ!復活せよ!初代の王、〖ユピテル〗よ!!」
キィィィィィィィ
棺がゆっくりと空いた。
バッ!! トン トン ムクリ ガバッッ
ソレはゆっくりと立ち上がった。
〖久しぶりだな。世界よ〗
開口一番、彼が初代の王
【復活の儀式の対象】
だとその場にいた皆が感じた。
威厳のある声、風格
この世を救うとも
滅ぼすともできる様な
重々しい雰囲気を
醸し出していたのだった。
私は王宮の廊下を走っていた。
「待てぇぇーー!!」
「待てって言われて待つ人なんかいないよーーー!!」
ネコ達と別れた後
私も王宮から脱出しようとしたが
早速、兵士達に見つかってしまった。
追いかけっこは得意だ。
私はスルスルと逃げて行った。
だがしかし
「くっ人数が多すぎる!一旦どこかに隠れないと!!どこか良い所は…あ、ここにしよう」
Б Do not enter Б
立ち入り禁止の表札がある部屋
私は電気室へ逃げ込んだ。
ガチャ キィィ バタン
「(おい、どこに行った!)」
「(まだ近くにいるはずだ!探せ!)」
ドア越しに声が聞こえる。
ここを探されるのも時間の問題だろう。
「とにかく何か打開策を探さないと」
全ての電源を切り
混乱の中逃げ出すとか…
いや、すぐに電気室にいることがバレてしまう。
ここから何か隠し部屋や
通路はあるのだろうか?
いや、見当たらない。。
私は各部屋の電気スイッチを眺める。
「あれ、何だろうこの部屋」
∴ Can not enter ∴
【入ることが出来ない】部屋
立ち入り禁止とは別に、、
どういう意味だろう。。
「場所は地下2階、行ってみよう」
好奇心は猫をも殺す
イギリスのことわざだったか
ともかく私はその部屋を目指すことにした。
ガチャリ キィィ キョロキョロ
「よし、誰もいないな」
私は地下2階へと向かった。
カッカッカッカッ 階段を降りる。
「えー、確かこの辺に…あった」
∴ Can not enter ∴
遠くの方に表札が見える。
私はその部屋に向かおうとした。
しかし
カッカッカッカッ
階段から誰かが降りてくるのが分かる。
ひとまず私は物陰に隠れることにした。
「全く!お前には失望した!この国が滅んでも良いのか!!お前がやったことはそういうことなんだぞ!」
「ごめんなさい、父さん」
ミャーとその父、つまり王様が降りてきた。取り巻きも何人か付いている。
「お前は15代目の王になる男。この儀式が終わったら、みっちり教育してやるからなっ!」
「…はい」
王様達は先程の扉の前に立ち
ブレスレットの宝石をかざした。
ピカーーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴコ
ガシンガシンガシン ゴゴゴゴ バシン!
扉が開いた。
どうやら王家のものしか開けられないらしい。そういう意味で【入ることが出来ない】部屋なのか…
私も近づいて中の様子を見ることにした。
部屋全体は暗く、ロウソクが何本か立っているくらいだ。
部屋の中央に魔方陣が書かれており、さらにその中心に棺が置かれていた。
「おお偉大なる初代の王よ。ついにこの時がきました。復活の時が!」
王様が興奮しながら棺に話しかけている。
「さあ、みな配置につきなさい。お前はここへ」
ミャーが棺の前に、他のものはそれを囲むように、魔方陣の星の各頂点に立った。
「これより復活の儀式を行う。では魔法を唱えよ」
各頂点に立つ人らが
ブツブツと唱え始める。
『エペイロスドードーナ』
『オリュンピアコリントス』
ガタッ ガタガタガタガタッ
棺が揺れ始める。
王様が懐から短剣を取り出し
ミャーの人差し指を傷つける。
ッ!!
ミャーの顔が少し歪む。
ポタッポタッ ポタッ
ガタガタガタガタガタガタガタ ピタッ
シーーーーーーーーーーーーーン
揺れが突然収まった。
「さあ!復活せよ!初代の王、〖ユピテル〗よ!!」
キィィィィィィィ
棺がゆっくりと空いた。
バッ!! トン トン ムクリ ガバッッ
ソレはゆっくりと立ち上がった。
〖久しぶりだな。世界よ〗
開口一番、彼が初代の王
【復活の儀式の対象】
だとその場にいた皆が感じた。
威厳のある声、風格
この世を救うとも
滅ぼすともできる様な
重々しい雰囲気を
醸し出していたのだった。
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