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第7章 秋雨の神酒を君にー
半月に、翔ける天馬よー
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「それで、暗号文はどこにあるの?」
「これよ、この本の最初のページ」
私はカブトにお婆さんから渡された古い本を渡す。
パラッ
ццццццццццццццц
天馬翔ける下弦の月に
吹き抜ける悲しみの谷へ
ハルピュイアの羽根で箒を作れ
さすれば道が開かれん
ццццццццццццццц
「なるほど、確かに難しいね」
「そうなのよね。とりあえず【悲しみの谷】と【ハルピュイア】の事について調べたくて図書室に来たのよ」
「OK、じゃあこの魔道具を使おう」
ポチッ ウィーーン ガタガタガタガタ
ピロリロリン
カブトが本棚の横にあったボタンを押すと、液晶画面が出てきた。
「これでキーワードを検索すると、関連する本や雑誌を紹介してくれるんだ」
「へぇー、これって魔法関係あるの?」
「魔法と科学なんて紙一重なのさ。どちらもベースとなる知識や経験が重要になってくる」
「ふーん、、まあとりあえず調べていきましょう。最初は【悲しみの谷】からね」
ポチポチポチッ
「あ、もしかしてこれかも」
〔検索結果:〖学園案内マップ〗学園の中央第11の塔、【自殺者の森】にあるものと推定。検索履歴2件、1層目14列7番目にあります〕
「学園の中にあるのか。確かに可能性は高いかもね」
「天馬翔ける下弦の月に、そこへ行ったら何かあるのね」
「そういうことになりそう。問題はそれがいつか、、なんだけどね」
「マップを見てみましょう、何か分かるかもしれないわ」
「よし、じゃあ探しに行こう。僕につかまって」
ガシッ スゥゥゥゥーーー
「う、浮いてる…」
「これも魔道具の一つだよ。落ちないようにね」
私はカブトに掴まり本のある場所へとむかった。
「あったわ。これね。えーっと『危険な森なので生徒の皆さんは近寄らないでください』ですって」
「『特にペガサス座が見える下弦の月の日には近づかないように』とも書いてあるね」
「『危険な魔獣、ハルピュイアの興奮時期となります』…なるほど、天馬翔けるというのはペガサス座が見える時ってことなのね」
「ペガサス座は秋の星座。月と星が見えるってことは秋晴れの夜には近づくなってことか。でもこの暗号文は真逆の事を書いてあるね」
「危険な魔獣、ハルピュイアの羽根を持ち出さないといけないのよね。今度はハルビュイアについて調べましょ」
ポチポチポチッ
「恐らくこれかな」
〔検索結果:〖神話書記〗女性の身体と鳥の羽を持つ獰猛な魔獣。学園の中央第11の塔、【自殺者の森】に住む。検索履歴2件、42層目8列19番目にあります〕
「神話上の魔獣なぜ学園に?」
「さあ?でも羽根で箒を作るとなると、結構な量が必要だぞ。戦って倒したりは難しそうだし」
「眠っている間に少しずつとるしかないわね。弱点とか無いのかしら?」
「えーっと『ハルピュイアは彷徨う魂達を弄ぶ。ハルピュイアは魂達を谷へと集め遊び疲れて休んでいることもある』もしかしてこれが悲しみの谷の事かな?」
「きっとそうね!疲れて眠っている所に羽根を少し貰いにいきましょ!次の下弦の月が出るのはいつかしら」
「ちょっと調べてみるよ…」
良い感じに調べることができて良かった。チームメイトもゲットできたし。
私がウキウキしていると
「あー、、どうやら今日の夜らしい。その次が来月になるかな」
カブトが申し訳無さそうに言った。
「え、てことは」
「今晩早速行こう。そして今日しかチャンスがないようだ」
もっと調べて行きたかったが
それは難しそうだ。
いつもいつも行き当たりばったりだな、と思う私であった。
「これよ、この本の最初のページ」
私はカブトにお婆さんから渡された古い本を渡す。
パラッ
ццццццццццццццц
天馬翔ける下弦の月に
吹き抜ける悲しみの谷へ
ハルピュイアの羽根で箒を作れ
さすれば道が開かれん
ццццццццццццццц
「なるほど、確かに難しいね」
「そうなのよね。とりあえず【悲しみの谷】と【ハルピュイア】の事について調べたくて図書室に来たのよ」
「OK、じゃあこの魔道具を使おう」
ポチッ ウィーーン ガタガタガタガタ
ピロリロリン
カブトが本棚の横にあったボタンを押すと、液晶画面が出てきた。
「これでキーワードを検索すると、関連する本や雑誌を紹介してくれるんだ」
「へぇー、これって魔法関係あるの?」
「魔法と科学なんて紙一重なのさ。どちらもベースとなる知識や経験が重要になってくる」
「ふーん、、まあとりあえず調べていきましょう。最初は【悲しみの谷】からね」
ポチポチポチッ
「あ、もしかしてこれかも」
〔検索結果:〖学園案内マップ〗学園の中央第11の塔、【自殺者の森】にあるものと推定。検索履歴2件、1層目14列7番目にあります〕
「学園の中にあるのか。確かに可能性は高いかもね」
「天馬翔ける下弦の月に、そこへ行ったら何かあるのね」
「そういうことになりそう。問題はそれがいつか、、なんだけどね」
「マップを見てみましょう、何か分かるかもしれないわ」
「よし、じゃあ探しに行こう。僕につかまって」
ガシッ スゥゥゥゥーーー
「う、浮いてる…」
「これも魔道具の一つだよ。落ちないようにね」
私はカブトに掴まり本のある場所へとむかった。
「あったわ。これね。えーっと『危険な森なので生徒の皆さんは近寄らないでください』ですって」
「『特にペガサス座が見える下弦の月の日には近づかないように』とも書いてあるね」
「『危険な魔獣、ハルピュイアの興奮時期となります』…なるほど、天馬翔けるというのはペガサス座が見える時ってことなのね」
「ペガサス座は秋の星座。月と星が見えるってことは秋晴れの夜には近づくなってことか。でもこの暗号文は真逆の事を書いてあるね」
「危険な魔獣、ハルピュイアの羽根を持ち出さないといけないのよね。今度はハルビュイアについて調べましょ」
ポチポチポチッ
「恐らくこれかな」
〔検索結果:〖神話書記〗女性の身体と鳥の羽を持つ獰猛な魔獣。学園の中央第11の塔、【自殺者の森】に住む。検索履歴2件、42層目8列19番目にあります〕
「神話上の魔獣なぜ学園に?」
「さあ?でも羽根で箒を作るとなると、結構な量が必要だぞ。戦って倒したりは難しそうだし」
「眠っている間に少しずつとるしかないわね。弱点とか無いのかしら?」
「えーっと『ハルピュイアは彷徨う魂達を弄ぶ。ハルピュイアは魂達を谷へと集め遊び疲れて休んでいることもある』もしかしてこれが悲しみの谷の事かな?」
「きっとそうね!疲れて眠っている所に羽根を少し貰いにいきましょ!次の下弦の月が出るのはいつかしら」
「ちょっと調べてみるよ…」
良い感じに調べることができて良かった。チームメイトもゲットできたし。
私がウキウキしていると
「あー、、どうやら今日の夜らしい。その次が来月になるかな」
カブトが申し訳無さそうに言った。
「え、てことは」
「今晩早速行こう。そして今日しかチャンスがないようだ」
もっと調べて行きたかったが
それは難しそうだ。
いつもいつも行き当たりばったりだな、と思う私であった。
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