金貨三枚で買った性奴隷が俺を溺愛している ~平凡冒険者の迷宮スローライフ~

結城絡繰

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第60話 装備をさらに強化してみた

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 ギルドに到着した俺達は武具屋へと赴く。
 そこで店主に相談し、追加の装飾品を買うことにした。
 ここなら掘り出し物があるのではないかと思ったのである。

 案の定、店主は要望に合った品を見せてくれた。
 それは空気中の魔力を蓄える首飾りだった。
 銀の鎖に青い宝石が付いており、まさに俺の求める性能である。

 かなり高価だったが、他の冒険者に買われても困る。
 俺はあまり悩むことなくその場で購入した。
 店主が満足そうにしていたのが印象的である。
 俺達が順調に装備を揃えているのが嬉しいのだろう。
 以前、冒険者の成長を見守るのが生き甲斐と呟いていたので間違っていない。

 今回の買い物でまた財布が寂しくなった。
 必要経費ではあるのだが、なんとも言えない気持ちになってしまう。
 まあ、これも戦力上昇に繋がっているのだ。
 使った分をしっかり稼げばいい話である。

 ギルドの掲示板を見る最中、俺はビビに謝った。

「俺の買い物ばかりですまない。次にまとまった金が入ったら、ビビの装備を強化しよう」

「じゃあ、がんばらないとね」

「そうだな。何か希望はあるか」

「まだないから考えておく」

「分かった」

 数枚の依頼用紙を確認しつつ、俺はビビの装備について考える。
 やはり優先すべきは武器だろうか。
 今は魔物から手に入れた剣を使い潰している。
 別にそれでも困らないが、しっかりとした武器があると戦いが変わってくるのも事実だ。

 やはり風属性の触媒としても使える魔術武器が一番だと思う。
 ビビの戦い方に合った物をどうにか手に入れたい。
 色々な策を凝らして戦う俺と異なり、ビビは単純明快な魔術剣士だ。
 装備品の質が上がった分だけ実力が補強される。
 ただ、魔術武器となると相応の価格帯になってくれると思うので、今のうちに貯金しなければならない。
 俺は十分に買い揃えたから、次はビビのために頑張る所存である。

 その後、俺達は迷宮へと移動した。
 今日は新たな装飾品の効果の検証をしつつ、下の階層まで行って金を稼ぐのが目的だ。
 俺もビビも強くなるための気力に満ちている。
 ここから数日は潜り続けるつもりで挑むつもりだった。
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