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短編(1話完結)
首棚
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格安物件に引っ越したら、幽霊が出た。
幽霊というか生首。
半ば腐敗してんのか皮膚とかでろんとしてる。
だからちょっと一見しただけじゃ、男か女かわからない。
髪は肩ぐらいまで。
なので髪の長さでも性別はわからない。
真夜中に息苦しくて目を開けたら、胸の上辺りに浮いてた。
「お~。」
俺はそれを見て一言告げて、寝た。
次の日からは、なかなか主張が激しかった。
家に帰ると電気をつけた瞬間、一瞬目の前に見えた。
冷蔵庫を漁ってていて、閉めたら一瞬、扉の影から見えた。
風呂から廊下に出た瞬間、玄関側の暗がりに一瞬、見えた。
「お~。」
その度、俺はそちらに顔を向けて一言言った。
ある日、だんだん消えるまでの時間が長くなってきた辺りで俺は言った。
「あんた浮いてて疲れんだろ?棚を作ってやるからそこにいろよ。」
それから幽霊はその棚にいる。
酒とか煙草をやると喜ぶから、多分男だろう。
幽霊というか生首。
半ば腐敗してんのか皮膚とかでろんとしてる。
だからちょっと一見しただけじゃ、男か女かわからない。
髪は肩ぐらいまで。
なので髪の長さでも性別はわからない。
真夜中に息苦しくて目を開けたら、胸の上辺りに浮いてた。
「お~。」
俺はそれを見て一言告げて、寝た。
次の日からは、なかなか主張が激しかった。
家に帰ると電気をつけた瞬間、一瞬目の前に見えた。
冷蔵庫を漁ってていて、閉めたら一瞬、扉の影から見えた。
風呂から廊下に出た瞬間、玄関側の暗がりに一瞬、見えた。
「お~。」
その度、俺はそちらに顔を向けて一言言った。
ある日、だんだん消えるまでの時間が長くなってきた辺りで俺は言った。
「あんた浮いてて疲れんだろ?棚を作ってやるからそこにいろよ。」
それから幽霊はその棚にいる。
酒とか煙草をやると喜ぶから、多分男だろう。
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