書捨て4コマ的SS集〜思いつきで書く話

ねぎ(ポン酢)

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書捨て小話

決め台詞選手権

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「なぁ、決め台詞って何だと思う?」

Aがそう皆に聞いた。
最初に答えたのはBだった。

「あれじゃね?『俺の〇〇が火を噴くぜ!』みたいな?」

「え?ナニソレ??知らないんだけど??」

Cの言葉にBは撃沈する。
それにAがフォローに入った。

「だったらCは何だと思うんだ?言えよ?」

「俺にそれを言えと?『だが断る』!」

「言ってんじゃんか!!」

「『真実はいつも一つ』!」

「2個もいらん。」

「『成敗!』」

「時代劇入ってるから!!」

何だかんだ、ノリノリなC。
打ちひしがれるBの肩を、Dがポンポン、と叩く。

「『諦めたらそこで試合終了ですよ』」

「?!」

「『やられたらやり返す……倍返しだ』」

Bの顔を覗き込み、ニヤッと笑うD。
Cがそのやり取りに「おぉ~!!」と感嘆の声を上げ拍手する。

「クソ~!!皆して俺を馬鹿にしやがって~!!」

「『おととい来やがれ』」

「何だと?!テメェ?!『月のない夜は背後に気をつけな』!!」

「お、やっと一つ出たな?」

「一つじゃねぇ!二つ目だ!!」

何故かBとDの掛け合い漫才になっているが、これはAが言い出した「決め台詞」とは何だ?という話のはずだ。

「ていうか、何気に決め詞集めて会話出来そじゃね?!」

しかし呑気なC。
ワキワキとスマホで決め台詞を調べ始める。
DにからかわれたBは暴れている。
それをあっさり交わしながら、DがAに聞いた。

「そういうお前は、何だと思ってるんだよ?A?」

「え?俺??」

「あ~!俺もそれ聞きたい~!!」

「そうだよ!言い出しっぺの癖に言ってねぇだろ!!」

CとBにもそう言われ、Aは頭を掻きながら一言言った。


「『バルス』」

「?!」


B、C、D、固まる。
そして顔を見合わせる。

「決め台詞……なのか??」

「どちらかというと『声に出して言いたい日本語』??」

「いや、むしろ『言ってはいけない言葉』だろ?」

「ヴォルデモート的な?」

「それは『名前を呼んではいけないあの人』な?」

「でもさ~、決め台詞じゃないのかもしれないけどさ~……。」

三人は押し黙った。
それを不思議そうに見つめるA。

「……それ言われたら、何も返せん。」

「さすがは滅びの言葉……。」

「破壊力すげぇな……。」

いきなり出てきた最終ワードに、A以外の三人は固まっていた。

(p○xivからの移動作品)
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