菜の花散華

了本 羊

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番外編

道化師《ピエロ》は菜の花の花束を抱えて歩く 13

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・・・・・・何だか全身が発熱しているように熱い。


 身じろぎした心結は、薄らと目を開けた。


 確か実とお酒を飲んでいたはずであるが、いつの間にか帰宅してベッドで眠り込んでいたのだろうか? 


そんなことをフラフラする頭でボンヤリと考えている中で、ありえない箇所に触れる刺激に急速に目と思考が冴えていく。


 「え・・・っ?!」


 大きなクイーンのベッドに、全裸で横たわっていたことに驚き、身体を起こそうとするが、身体の奥で奔った感覚に細い悲鳴が漏れる。


 熱い・・・ッ! 痒い・・・ッ!


 「動かないほうがいいぞ。まあ、動けたら、の話だがな」






 首筋にチリッ、とした痛みを感じ、そちらを見ると、実が着ていたスーツを無造作に脱ぎ捨てているところだった。
 何が何だか、心結にはまったくわからない。
そうこうしている内に、実はすべての衣服を脱ぎ終えると、心結の上に覆い被さってきた。
この状況がヤバイことだけは絶対にわかる。
 身体を動かして逃げようとするが、何故か自分の身体なのに一向に言うことを利いてくれない。



 脇腹や背筋を緩く撫でられ、その小さな刺激にゾクゾクしてしまう。


 自分は一体どうしてしまったのか? 


 実の手が乳房を揉みしだき、ペロリ、と軽く舌で舐められただけで変な声が上がってしまう。
それだけではなく、足の付け根の奥が熱痒く疼き、それを逃がそうと必死で両足を擦り合わせてしまう。
それなのに、実の手は簡単に固定した両足を解き、秘裂に指を指し入れてくる。


 「ひあああああっ!」


 秘芽や陰核などが強い力で擦り上げられることに、強烈な快感を覚えて、背がしなる。
 乳首を音をたてて吸われ、更に指で強く擦り上げられると、一気に頭の中が真っ白になってしまう。


 「・・・早かったな。やっぱり薬の効果は大きいか」


 汗が噴き出し、荒い息を吐いている心結の耳に、その声はしっかりと届いた。


く、すり?! また何か変なものでも仕込まれたのだろうか?! 


しかし、そのことを口に出すよりも先に、実の手はまた秘所に滑り、心結に強い快楽を与える。
 幾度も達して頭の中は正常に機能しなくなり、口の端からは涎が落ちても啜ることも出来ず、熱は静まるどころか、もっともっと大きな熱を求めるかのように身体や思考を侵食し、それに怯えて心結は半狂乱になってしまう。
そんな心結の抵抗も、体格差では実に敵わず、簡単に腕の中に捕えられる。







 膣内にはすでに三本もの指が挿入され、抜き差しされているが、初めは苦しさがあったものの、今では自ら快楽を追って腰が揺れてしまう。
それでも、まだ足りない。無意識に実の背に足がぶつかり、実がクツリ、と笑ったのがわかった。
 唇を塞がれて、肉厚な舌に強く丁寧に自身の舌を絡め取られ、唾液をおくり込まれる。
 上顎を舌先で掠められ、ゾワゾワしてしまう。
 心結の唇を塞いだ時を見計らい、実は自身の楔を心結の中に埋め込み、貫いた。



 心結の目が大きく見開かれ、両目からポロポロと涙が零れ落ちていく。
 既に処女膜はないとはいえ、男性経験など皆無である心結は、当然これが初体験である。
あまりの圧迫感に息をするのもやっとなのに、それすらキスで塞がれて息継ぎがままならない。
それとは別に、とてつもなく気持ちいい快感が上回っていき、心結の精神をグチャグチャにしてしまう。
キスを解いた実も、苦しそうに額に汗を浮かべている。


 「心結・・・っ、力抜け・・・!」
 「いや・・・っ、いや・・・ッ」


 抽挿がはじまり、あまりの速さと強さに嬌声を絶え間なく上げてしまう。


 「ああああああぁぁぁっ」


 実の背に力の入らない腕で必死にしがみ付き、強過ぎる快感を逃そうとするが、まったく出来ない。


 「んあああぁっ! く・・・くさ・・ぎ、さ・・・っ、・・・ゆ・・・ゆっ・・・く・・・!」


まるで言葉にならない心結の声であったが、実は理解出来たのか、眉を顰めて腰を強く打ちつける。


 「ひあああああぁぁぁぁ・・・っ」
 「心結・・・、昔のように、呼べ」


そんなことを言われても、上手く呂律が回らない。
すると実は動くのを途端に止め、ゆっくりと焦らすように腰を動かしはじめる。
 薬のせいで思考が霧散している心結にとって、拷問に等しい責め苦だ。







 「やだっ、やだぁぁぁ! と、きぃ・・・っ!」


ようやく呼ばれた名前に唇の端を吊り上げて、実は律動を再開する。



パチュパチュという水音が室内に響き、空気も濃密になっていく。
 何度も絶頂に追い上げられ続ける心結の意識はすでにほとんどなく、最後に感じたのは、最奥で灼熱の飛沫を受けて、また高みに追い上げられたことだけだった。





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