神のbet

洸31

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第3章 想い

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「ただいいまー!お父さん頼みがあるの。友達をしばらく家に泊めさせて?外に来てるの」
唄が父親に頼み込む
「駄目だ!帰ってもらいなさい」
父親は新聞を読みながら反対する

「外に来てるの?泊まるのはお父さん次第だけど、ご飯は食べてってもいいわよね?」
とお母さんが台所から出てきた
だが、父親は黙ったままだ

微笑みお母さんは言ったこ
「連れてらっしゃい」
唄は困りながら外で待つ茜の所に向った

「ごめん!泊まるのはダメだった。泊まるところはどうにかして探すから!」
唄は手を合わし謝る

茜は残念そうに言った
「いきなり泊まるって言うのは難しいよね」

「でもね!お母さんがご飯は食べていきなって!その後探しに行こ?」と唄は言う

「おじゃましまーす」
茜は自分の家で客人として入るとはと思っても無く不思議でならなかった

父親はチラリと茜をみる、すると茜と目が合う
「こんばんわ」茜が言う

茜をみて父親の様子が変わり
ボソッと口を開いた
「好きなだけ泊まってくといい」

唄と茜はお互いに顔を見合わせ
目を丸くしている
次第に2人の顔がニヤケてきた

「ご飯はが出来たわよー」
「ハーイ」2人は声を合わせ返事をした

夕食を一足先に食べ終わった父親が立ち上がり「その娘に部屋貸してやれ」
と残し部屋に行く

そして部屋を貸して貰う茜であったが偶然に未来で自分が使っている部屋だった
嬉しい様な残念な様な気持であった

布団を出し電気を消した。携帯を出す為カバンをあさる茜
「あれ、無い!」
カバンの中をひっくり返す

カバンのから出てきたのは
お財布と勉強道具、そして渡せなかった母の誕生日のプレゼント

箱に入ったプレゼントを眺め母聖美を想い出し自分に課せられた事等を考える 

携帯を取り画像を見ようと手を伸ばすが携帯は無い事を思い出し落ち込む茜

「クフフお探しの物はこれですか?」
部屋の隅に人影が現れた。月あかりに茜の携帯が照らされる

「誰!変態!どうやってここに入ったの!」
茜はすぐさま声を出した

「変態と来ましたか、ひどいですねークフフ、私は訳あって神に仕えてるのだよ、デリットと呼ばれてます、以後見知りおきをクフフ」

デリットは生きている時に多くの人を殺した。多くの人は妊婦であった為に神の怒りをかった。
神に使える事が出来れば来世が貰える

茜は怒りながら言う
「知らないし!携帯変えしてよ!」

デリットは携帯を茜に渡した
携帯に見覚えのない勾玉のストラップが付いていた

茜はデリットに質問する
「このストラップなに、あなたの趣味?」

「違いますよ、それには神の意志が宿っているのですよ、何かあればそれに祈れば駆け付けますよクフフ」
デリットは笑いながら消えていく

茜はどっと疲れがこみ上げてきて
気を失うようにして眠りについたのであった
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