没落した転生令嬢は、護衛を縛る(物理的な意味で!)

如月あこ

文字の大きさ
12 / 14

11、

しおりを挟む
 部屋には、雄の匂いが充満している。
 冷たいはずの部屋の空気が、どことなくねっとりとした湿度を纏っているような感覚のなか、ユルティナは、蕩けきった表情のカルロに微笑みかけた。

「そろそろ、貰っちゃうわよ?」
「ぁ……なに、を」

 汗と唾液でぐちゃぐちゃになった顔からは、護衛としての精悍さは微塵も感じられなかった。
 繰り返し慾望を弾けさせた男の目はとろんとしており、とてもリラックスしているようにも見える。

 ユルティナはカルロの様子に満足げに頷く。
 そして、するりとドレスの裾に手を突っ込んで、ドロワーズ越しに自らの秘部に触れた。
 ぐちゅり、と水気を多分に含んだドロワーズが音を立てる。

 しとどに濡れてすっかり敏感になったそこは、早く気持ちよくなりたいとじんじんと痺れていた。

「ここ、に……カルロのものを、貰うの」
「ぁっ、お、お嬢様、の」
「ん、触る?」

 カルロが瞳を興奮に滾らせて、迷いなく頷いた。
 彼の手を導こうとして、ユルティナはカルロの腕を縛っていることを思い出す。

 このあとの行為が無事に終わるために縛ったのに、それより前に外すなんて意味がない。
 だが、期待と興奮を隠しもしないカルロを前にやっぱり無理と言うには気が引けた。

(そうだわ)

 必ずしも手で触れる必要は無い。

 ユルティナはさっとドロワーズを脱ぎ捨てると、ドレスをたくしあげた。
 カルロからだけ、秘所が丸見えになるように。

 わざととはいえ、さすがに恥ずかしくて全身がより火照ってしまう。ちらりとカルロを見れば、彼の視線はユルティナの無垢な秘所に釘づけとなっていた。

(……好き)

 真っ直ぐにユルティナだけを見る瞳が、情欲にギラギラとするところが。しっとり汗ばんだ大きな体躯が、浅い呼吸で上下するところが。ごくりと生唾を混み込んだときに動く喉のセクシーなでっぱりが。

 何度目かの欲望を吐き出したばかりの、カルロの大切な部分にゆっくりと腰を下ろす。固くなりつつあった肉棒の裏側に己の襞を擦り付けて行く。

「あっ、お嬢様!」

 肉茎がぐぐっと膨らみ、襞を押し上げる。

「あ……っ!」

 触れ合った部分がにゅるりと擦れて、肉棒がユルティナの花弁に潜んでいた快楽の膨らみをぐにっと押し潰した。

 目の前がチカチカするような快感に太ももを震わせたユルティナは、たくし上げたままのドレスを落としそうになって口に銜える。
 両手をカルロの胸につき、体重をかけながら腰をゆっくりと前後に滑らせた。

「お嬢様ッ、こ、擦れて……そんな、直接、当た……っ」
「んッ、ふッ」
「あっ、あっ!」

 カルロがゆるゆると腰を動かし始めたのを感じて、そっと身体を離した。

「あ、なん、で」
「ナカに欲しいから、少し、我慢してね……?」

 咥えていたドレスの裾がひらりと落ちるが、構わなかった。
 もっと快楽を貪りたいと、欲望のまま腰を動かしたいと、カルロの表情と膨らんだ象徴が語っている。
 しかし、カルロはユルティナの言葉にハッとしたように頷くと、とても嬉しそうに微笑んだ。

(可愛いなぁ、もう)

 ユルティナはカルロの額に、頬に、唇にキスをした。
 自らの秘所が受け入れの準備が出来ていることを確認してから、彼の昂りをしっかりと宛てがう。

「あの、お嬢様」
「ん?」
「俺も、その初めてなんです。どうしたらいいか、わからなくて。お嬢様が、痛みのないようにするには――」
「ありがとう、大丈夫。任せて」

 ずっと胸の奥にあった、ユルティナ自身気づかなかった緊張の塊がスッと溶けて、胸に熱となって広がっていく。
 前世で経験したことがあるからこそ、破瓜の痛みを警戒していたし、耐えられるか不安があったのだ。

 けれど、カルロを愛しいと思う気持ちが溢れてきて、耐え切れるという自信に繋がった。
 カルロを異性として意識してからそれほど経っていないが、彼が護衛として傍につくようになってから数えれば、何年も経っているのである。
 それこそ、まだ少女だった頃から傍で守ってくれていた人なのだ。

 どうやら、ユルティナ自らが考えていたよりも、遥かにカルロに惚れてしまっているらしい。

(結婚を即決したくらいだものね。……仕方ないわ、カルロはかっこいいもの)

 なぜ今まで気づかなかったのだと思うほどに、カルロは素敵な人だ。しかもかっこいいだけでなく可愛いところまで気づいてしまったのだから、もはや最強ではないか。

(あ、はいり、そ)

 つぷ、と先端が襞を割って蜜窟を進んでくる。
 ユルティナは、ゆっくりと腰を下ろす。呼吸を整え、力を抜きながら、痛みが少ないだろう角度に体勢を変えながら。

(痛い、けど)

 我慢できる痛みだ。
 カルロはされるままだが、荒い呼吸や上気した頬、ユルティナのナカでぐぐっと膨らむ昂りから、彼の興奮が伝わってくる。

 ゆっくりと最奥まで挿入すると、ほっと息をついた。
 とても大きくて熱く硬いが、何度も果てたあとなので最初ほどガチガチではない。それでもかなり大きくて内臓を圧迫してくるが、しとどに濡れたユルティナの蜜窟が柔らかく包み込むことはできる。

「気持ちよく、なって?」

 ユルティナは、ゆっくりと腰を動かす。
 徐々に余裕ができて、次第に速度を早めた。

「あッ、は……ッ、あぁッ」

 カルロが漏らす声が、限界が近いと告げている。

 ――もっと繋がりたい。

 ユルティナは、結合部分がじゅぶじゅぶと水音を響かせるほど激しく腰を振り、肉棒の先端が蜜壷をごつごつと押し上げる感覚に恍惚とした笑みを浮かべた。

「お嬢様ッ」
「きて。このまま、出してッ」
「あ、ああッ、あ、あああ――ッ!」

 吐き出される熱を出し体内で受け止めながら、ユルティナもまた、ぷるりと身体を震わせながら達した。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまで

ChaCha
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したことに気づいたアイナ・ネルケ。 だが彼女はヒロインではない――ただの“モブ令嬢”。 「私は観る側。恋はヒロインのもの」 そう決めて、治癒魔術科で必死に学び、気合いと根性で仲間を癒し続けていた。 筋肉とビンタと回復の日々。 それなのに―― 「大丈夫だ。俺が必ず君を守る」 野外訓練で命を救った騎士、エルンスト・トゥルぺ。 彼の瞳と声が、治癒と共に魂に触れた瞬間から、世界が静かに変わり始める。 幼馴染ヴィルの揺れる視線。 家族の温かな歓迎。 辺境伯領と学園という“日常の戦場”。 「……好き」 「これは恋だ。もう、モブではいたくない」 守られるだけの存在ではなく、選ばれる覚悟を決めたモブ令嬢と、 現実しか知らない騎士の、静かで激しい溺愛の始まり。 これは―― モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまでの物語。 ※溺愛表現は後半からです。のんびり更新します。 ※作者の好みにより筋肉と気合い…ヤンデレ落ち掛けが踊りながらやって来ます。 ※これは恋愛ファンタジーです。ヒロインと違ってモブは本当に大変なんです。みんなアイナを応援してあげて下さい!!

契約妻に「愛さない」と言い放った冷酷騎士、一分後に彼女の健気さが性癖に刺さって理性が崩壊した件

水月
恋愛
冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件の旦那様視点短編となります。 「君を愛するつもりはない」 結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。 出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。 愛を期待されないのなら、失望させることもない。 契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。 ただ「役に立ちたい」という一心だった。 ――その瞬間。 冷酷騎士の情緒が崩壊した。 「君は、自分の価値を分かっていない」 開始一分で愛さない宣言は撤回。 無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。

姉の結婚式に姉が来ません。どうやら私を身代わりにする方向で話はまとまったみたいです。式の後はどうするんですか?親族の皆様・・・!?

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
家の借金を返済する為に、姉が結婚する事になった。その双子の姉が、結婚式当日消えた。私の親族はとりあえず顔が同じ双子の妹である私に結婚式を行う様に言って来た。断る事が出来ずに、とりあえず式だけという事で式をしたのだが? あの、式の後はどうしたら良いのでしょうか?私、ソフィア・グレイスはウェディングドレスで立ちつくす。 親戚の皆様、帰る前に何か言って下さい。 愛の無い結婚から、溺愛されるお話しです。

筋書きどおりに婚約破棄したのですが、想定外の事態に巻き込まれています。

一花カナウ
恋愛
第二王子のヨハネスと婚約が決まったとき、私はこの世界が前世で愛読していた物語の世界であることに気づく。 そして、この婚約がのちに解消されることも思い出していた。 ヨハネスは優しくていい人であるが、私にはもったいない人物。 慕ってはいても恋には至らなかった。 やがて、婚約破棄のシーンが訪れる。 私はヨハネスと別れを告げて、新たな人生を歩みだす ――はずだったのに、ちょっと待って、ここはどこですかっ⁉︎ しかも、ベッドに鎖で繋がれているんですけどっ⁉︎ 困惑する私の前に現れたのは、意外な人物で…… えっと、あなたは助けにきたわけじゃなくて、犯人ってことですよね? ※ムーンライトノベルズで公開中の同名の作品に加筆修正(微調整?)したものをこちらで掲載しています。 ※pixivにも掲載。 8/29 15時台HOTランキング 5位、恋愛カテゴリー3位ありがとうございます( ´ ▽ ` )ノノΞ❤︎{活力注入♪)

脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。

石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。 ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。 そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。 真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。 ハッピーエンドです。 この作品は、他サイトにも投稿しております。 表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。

転生先が意地悪な王妃でした。うちの子が可愛いので今日から優しいママになります! ~陛下、もしかして一緒に遊びたいのですか?

朱音ゆうひ@『桜の嫁入り』発売中です
恋愛
転生したら、我が子に冷たくする酷い王妃になってしまった!  「お母様、謝るわ。お母様、今日から変わる。あなたを一生懸命愛して、優しくして、幸せにするからね……っ」 王子を抱きしめて誓った私は、その日から愛情をたっぷりと注ぐ。 不仲だった夫(国王)は、そんな私と息子にそわそわと近づいてくる。 もしかして一緒に遊びたいのですか、あなた? 他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5296ig/)

お見合いに代理出席したら花嫁になっちゃいました

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
綾美は平日派遣の事務仕事をしているが、暇な土日に便利屋のバイトをしている。ある日、お見合いの代理出席をする為にホテルへ向かったのだが、そこにいたのは!?

責任を取らなくていいので溺愛しないでください

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
漆黒騎士団の女騎士であるシャンテルは任務の途中で一人の男にまんまと美味しくいただかれてしまった。どうやらその男は以前から彼女を狙っていたらしい。 だが任務のため、そんなことにはお構いなしのシャンテル。むしろ邪魔。その男から逃げながら任務をこなす日々。だが、その男の正体に気づいたとき――。 ※2023.6.14:アルファポリスノーチェブックスより書籍化されました。 ※ノーチェ作品の何かをレンタルしますと特別番外編(鍵付き)がお読みいただけます。

処理中です...