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【13】初夜①
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「……最高だわ」
湯船に浸かりながらアリアドネは呟いた。
まさかステュアートの屋敷の風呂が、蛇口をひねるだけで湯が出てくる仕組みになっているなんて驚きである。
しかも適温だから、水を入れて温度を調節する必要も無い。
さすが大神官の屋敷だわ、とアリアドネはひたすら感激した。
ふと、アリアドネは真剣な顔をした。
今夜は初夜である。
これまで誰とも肌を合わせたことはないが、どんな行為をするのか、アリアドネは知っている。
カーン帝国の王都で暮らしていたとはいえ、下町育ちだ。
皆、結構下世話な話が好きで、自然と性的な分野についても耳に入ってきたのだ。
結婚するからには、当然、初夜を迎える気持ちがある。
ステュアートには助けてもらった恩があるし、何よりアリアドネは、彼個人についても嫌いではない。
ただ初めては痛いというから、うまくできるかどうかが心配だった。
――コンコンコン。
ふと、浴室に続くドアをノックする音がした。
ステュアートは屋敷に使用人を置いていないので、やってきたのはステュアート本人だろう。
「は、はい!」
返事をすると、やはりやってきたのはステュアートだった。
「入ってもよろしいですか?」
「え? あ、すみませんお風呂を占領しちゃって。すぐに出ますから」
浴室のドアには鍵をかけてある。
洗面所と風呂場が同じ場所にあるため、いつまでもアリアドネが風呂を占領しているわけにはいかない。
アリアドネはすぐに風呂からあがると、身体を拭くために脱衣所へ向かった。
しかし。
――ガチャ。
閉めたはずの鍵が解錠されて、ぎょっとする。
鍵の施錠も解錠も、内側からしかできないはずなのに。
ゆっくりとドアが開いて、針金を持ったステュアートが立っていた。
ナイトガウンを纏っている。
(え? ……え?)
思考が吹っ飛んだ。
しかし、彼の視線がアリアドネの身体に向いたことで、自分が全裸であることに思い至ると冷静さが戻ってきた。
「ご、ごめんなさい! すぐに出ますから!」
強引に鍵をひらいてまで、急ぎの用が風呂場にあったなんて。
申し訳なさと全裸を見られた恥ずかしさから、アリアドネは傍のタオルを取ると浴室に戻った。
後ろを向いて、身体を拭いていく。
(いくら急ぎでも、少し待っててくれてもいいんじゃない?)
不満がふつふつと湧き上がってくる。
確かに今夜は初夜だが、いきなり全裸を見られたら恥ずかしいではないか。
こんなことならば風呂場のランプをもう少し落としておけばよかったと思ったが、ステュアートがいきなり風呂場にやってくるなど、どうやっても想像できなかっただろう。
「アリアドネさん」
「ひゃっ!」
すぐ後ろから声がして、ビクリと全身を震わせる。
肩越しに振り返ると、背中が擦れるくらいの場所にステュアートが立っていた。
一瞬、身の危険を感じたアリアドネだが、ステュアートの表情がとても真剣なことに気づいて、再び冷静さを取り戻す。
「どうしたんですか?」
「初夜をしにきました」
「……ここで?」
「はい」
至極真面目に頷くステュアートに、アリアドネは首を傾げる。
「ベッドじゃなくて……?」
「こちらで戯れて雰囲気を作ってからベッドに移動した方がよいかと思うのです」
「……雰囲気……」
この状態からどうやって、と思わないでもないが、確かステュアートは初夜に向けてたくさん指南本を読んでいたはずだ。
耳年増のアリアドネより、詳しいのかもしれない。
「アリアドネさん」
「は、はい」
「……細すぎません?」
「え?」
言うなり、ステュアートの両手がアリアドネの腰に触れた。
しっとり濡れた肌にステュアートの両手が触れる――その感覚に、アリアドネは落ち着かなくなる。
「あの、雰囲気作りって、何をするんですか?」
ステュアートから返事は無い。
代わりに、さわさわと腰に触れた手が動いた。
「ひやっ!」
――さわさわ。撫で撫で。
これでもかというほど腰を撫で回されて、アリアドネは困惑する。
一体、何のつもりだろうか。
雰囲気作りはどこに行ってしまったのだろう。
「あの……ステュアート様?」
再び肩越しに振り返ると、ステュアートがハッとアリアドネを見た。
その瞳に、明らかな情欲が浮かんでいることに気づいてしまう。
「アリアドネさん」
「は、はい」
「抱きしめていいですか?」
「私、濡れてますし裸なんですけど」
「だからです」
当然だと言わんばかりに頷くステュアート。
もしかしたら彼の雰囲気作りの計画の一つなのかもしれない。
「わかりました」
おずおずと答えると、ステュアートはすぐにアリアドネを後ろから抱きしめた。
こんな場所なのに――いや、こんな場所でこんな格好だからか、胸がドキドキとした。
背中がステュアートの逞しい胸――ナイトガウン越しだが――と密着して、大きな腕にすっぽりと包まれる。
こうして抱きしめられるのは緊張するのに、同時になんだか心地が良くもあった。
変な感じだわ、とどこかうっとりしていると、ステュアートの手がアリアドネの腹や太ももを愛撫し始める。
骨張った手の感覚に気を取られていると、唐突に耳朶を甘噛みされた。
「ひんっ!」
ぬるりと耳朶を舐められて、熱い吐息が耳にかかる。
「あ、あの、それ、止めて……」
にゅるっと耳を舐められるたびに、落ち着かない心地になっていく。
不快感ではないが、無性に逃げたくなってしまうのだ。
「わかりました、嫌でしたら今のようにおっしゃってくださいね」
ステュアートはすぐに耳朶を舐めるのを止めて、今度は両手でアリアドネの胸に触れた。
「ひゃっ!」
たぷん、と重さを確認するかのように下から掬うように持ち上げて、両方の胸を押し潰して揉みしだく。
首筋に、ざらりとした舌と熱い吐息が這う。
気持ちの準備が整っていないこともあって、どんどん進んでいく行為に困惑する。
「あのっ、なんだか、恥ずかしいんですが」
「……気持ち悪くは、ありませんか?」
彼の手がアリアドネの頬に触れたと思うと、強引にステュアートのほうを向かされる。
先程よりも熱情をありありと灯した瞳を見た瞬間、アリアドネは下腹部の奥にチリッとした痺れを感じた。
ステュアートの顔が近づいてきて、唇が合わさる。
――気持ち悪くは、ありませんか?
問いかけられた言葉と共に、ほんの一瞬、脳裏にラティスの姿が浮かぶ。
あれほど愛していたのに、キスされそうになって気持ち悪いと感じたあの瞬間の光景を思い出したのだ。
瞬く間に過去の光景は消えて、ステュアートの熱と唇の感触が『今』を伝えてくれる。
スチュアートとのキスは、嫌ではなかった。
気持ち悪くもない。
むしろ、身体を密着させて抱きしめてくれる体温が心地よくて――。
啄むようなキスを繰り返したあと、ステュアートの顔がゆっくりと離れた。
視線が交わった瞬間。
ステュアートの瞳がさらに熱情を増し、彼の喉がごくりと動いた。
次の瞬間、腕を引かれて身体ごと向かい合う形で抱きしめられた。
熱や鼓動をありありと肌で感じる。
「……アリアドネさん」
なぜか、憮然としたステュアートの声が降ってきた。
彼の顔は見えないので、どんな表情をしているのかわからないが、何か嫌なことでもあったのだろうか。
アリアドネは不安を覚えながら、はい、と答えた。
「ここでほどよく雰囲気を作って寝室に移動し、さらに時間をかけてゆっくりと愛し合う……というのが、理想の形でした」
「はい」
「まだ雰囲気が作れていませんが、寝室に移動してもいいですか?」
「……構いません。それに、いきなり入ってこられたときは驚きましたが、抱きしめられるのも触れられるのも……キスも、嫌じゃありませんでした。雰囲気、作れてないってことはないと思いま――きゃっ!」
ステュアートはアリアドネを抱き上げると寝室に向かう。
荒々しく抱き上げた手つきとは正反対に優しくアリアドネをベッドに降ろすと、自らのナイトガウンを床に脱ぎ捨てた。
どうやら予めステュアートがベッド四隅のランプを灯していたようで、お互いの姿をはっきりと確認することができた。
当然アリアドネは全裸だが、それはステュアートも同じだった。
ガウンの下は何も身に着けておらず、細身なのにがっしりとした逞しい胸板を見たアリアドネは頬を染める。
華奢な印象があったけれど、骨が浮いていたり痩せすぎているということはない。
むしろ全身をうっすらと覆う筋肉はとても魅力的で、あの腕に抱き上げられていたのだと思うと胸が高鳴った。
(なんだか、卑猥だわ)
吸い寄せられるように、逞しい胸にある濃い色の乳首をじっと見てしまう。
下町で働いていた男たちは、平気で上半身を露出していた。
見慣れていたこともあって、男の上半身に対して――それもただの乳首に対して卑猥だと感じるなど、思ってもみなかった。
しかし、ステュアートのそれは特別な気がする。
アリアドネは何気なく、視線を下肢にずらしていく。
しかし『かつてリリアンだったもの』を見る前にステュアートが覆い被さってきて、アリアドネはベッドに押し倒された。
湯船に浸かりながらアリアドネは呟いた。
まさかステュアートの屋敷の風呂が、蛇口をひねるだけで湯が出てくる仕組みになっているなんて驚きである。
しかも適温だから、水を入れて温度を調節する必要も無い。
さすが大神官の屋敷だわ、とアリアドネはひたすら感激した。
ふと、アリアドネは真剣な顔をした。
今夜は初夜である。
これまで誰とも肌を合わせたことはないが、どんな行為をするのか、アリアドネは知っている。
カーン帝国の王都で暮らしていたとはいえ、下町育ちだ。
皆、結構下世話な話が好きで、自然と性的な分野についても耳に入ってきたのだ。
結婚するからには、当然、初夜を迎える気持ちがある。
ステュアートには助けてもらった恩があるし、何よりアリアドネは、彼個人についても嫌いではない。
ただ初めては痛いというから、うまくできるかどうかが心配だった。
――コンコンコン。
ふと、浴室に続くドアをノックする音がした。
ステュアートは屋敷に使用人を置いていないので、やってきたのはステュアート本人だろう。
「は、はい!」
返事をすると、やはりやってきたのはステュアートだった。
「入ってもよろしいですか?」
「え? あ、すみませんお風呂を占領しちゃって。すぐに出ますから」
浴室のドアには鍵をかけてある。
洗面所と風呂場が同じ場所にあるため、いつまでもアリアドネが風呂を占領しているわけにはいかない。
アリアドネはすぐに風呂からあがると、身体を拭くために脱衣所へ向かった。
しかし。
――ガチャ。
閉めたはずの鍵が解錠されて、ぎょっとする。
鍵の施錠も解錠も、内側からしかできないはずなのに。
ゆっくりとドアが開いて、針金を持ったステュアートが立っていた。
ナイトガウンを纏っている。
(え? ……え?)
思考が吹っ飛んだ。
しかし、彼の視線がアリアドネの身体に向いたことで、自分が全裸であることに思い至ると冷静さが戻ってきた。
「ご、ごめんなさい! すぐに出ますから!」
強引に鍵をひらいてまで、急ぎの用が風呂場にあったなんて。
申し訳なさと全裸を見られた恥ずかしさから、アリアドネは傍のタオルを取ると浴室に戻った。
後ろを向いて、身体を拭いていく。
(いくら急ぎでも、少し待っててくれてもいいんじゃない?)
不満がふつふつと湧き上がってくる。
確かに今夜は初夜だが、いきなり全裸を見られたら恥ずかしいではないか。
こんなことならば風呂場のランプをもう少し落としておけばよかったと思ったが、ステュアートがいきなり風呂場にやってくるなど、どうやっても想像できなかっただろう。
「アリアドネさん」
「ひゃっ!」
すぐ後ろから声がして、ビクリと全身を震わせる。
肩越しに振り返ると、背中が擦れるくらいの場所にステュアートが立っていた。
一瞬、身の危険を感じたアリアドネだが、ステュアートの表情がとても真剣なことに気づいて、再び冷静さを取り戻す。
「どうしたんですか?」
「初夜をしにきました」
「……ここで?」
「はい」
至極真面目に頷くステュアートに、アリアドネは首を傾げる。
「ベッドじゃなくて……?」
「こちらで戯れて雰囲気を作ってからベッドに移動した方がよいかと思うのです」
「……雰囲気……」
この状態からどうやって、と思わないでもないが、確かステュアートは初夜に向けてたくさん指南本を読んでいたはずだ。
耳年増のアリアドネより、詳しいのかもしれない。
「アリアドネさん」
「は、はい」
「……細すぎません?」
「え?」
言うなり、ステュアートの両手がアリアドネの腰に触れた。
しっとり濡れた肌にステュアートの両手が触れる――その感覚に、アリアドネは落ち着かなくなる。
「あの、雰囲気作りって、何をするんですか?」
ステュアートから返事は無い。
代わりに、さわさわと腰に触れた手が動いた。
「ひやっ!」
――さわさわ。撫で撫で。
これでもかというほど腰を撫で回されて、アリアドネは困惑する。
一体、何のつもりだろうか。
雰囲気作りはどこに行ってしまったのだろう。
「あの……ステュアート様?」
再び肩越しに振り返ると、ステュアートがハッとアリアドネを見た。
その瞳に、明らかな情欲が浮かんでいることに気づいてしまう。
「アリアドネさん」
「は、はい」
「抱きしめていいですか?」
「私、濡れてますし裸なんですけど」
「だからです」
当然だと言わんばかりに頷くステュアート。
もしかしたら彼の雰囲気作りの計画の一つなのかもしれない。
「わかりました」
おずおずと答えると、ステュアートはすぐにアリアドネを後ろから抱きしめた。
こんな場所なのに――いや、こんな場所でこんな格好だからか、胸がドキドキとした。
背中がステュアートの逞しい胸――ナイトガウン越しだが――と密着して、大きな腕にすっぽりと包まれる。
こうして抱きしめられるのは緊張するのに、同時になんだか心地が良くもあった。
変な感じだわ、とどこかうっとりしていると、ステュアートの手がアリアドネの腹や太ももを愛撫し始める。
骨張った手の感覚に気を取られていると、唐突に耳朶を甘噛みされた。
「ひんっ!」
ぬるりと耳朶を舐められて、熱い吐息が耳にかかる。
「あ、あの、それ、止めて……」
にゅるっと耳を舐められるたびに、落ち着かない心地になっていく。
不快感ではないが、無性に逃げたくなってしまうのだ。
「わかりました、嫌でしたら今のようにおっしゃってくださいね」
ステュアートはすぐに耳朶を舐めるのを止めて、今度は両手でアリアドネの胸に触れた。
「ひゃっ!」
たぷん、と重さを確認するかのように下から掬うように持ち上げて、両方の胸を押し潰して揉みしだく。
首筋に、ざらりとした舌と熱い吐息が這う。
気持ちの準備が整っていないこともあって、どんどん進んでいく行為に困惑する。
「あのっ、なんだか、恥ずかしいんですが」
「……気持ち悪くは、ありませんか?」
彼の手がアリアドネの頬に触れたと思うと、強引にステュアートのほうを向かされる。
先程よりも熱情をありありと灯した瞳を見た瞬間、アリアドネは下腹部の奥にチリッとした痺れを感じた。
ステュアートの顔が近づいてきて、唇が合わさる。
――気持ち悪くは、ありませんか?
問いかけられた言葉と共に、ほんの一瞬、脳裏にラティスの姿が浮かぶ。
あれほど愛していたのに、キスされそうになって気持ち悪いと感じたあの瞬間の光景を思い出したのだ。
瞬く間に過去の光景は消えて、ステュアートの熱と唇の感触が『今』を伝えてくれる。
スチュアートとのキスは、嫌ではなかった。
気持ち悪くもない。
むしろ、身体を密着させて抱きしめてくれる体温が心地よくて――。
啄むようなキスを繰り返したあと、ステュアートの顔がゆっくりと離れた。
視線が交わった瞬間。
ステュアートの瞳がさらに熱情を増し、彼の喉がごくりと動いた。
次の瞬間、腕を引かれて身体ごと向かい合う形で抱きしめられた。
熱や鼓動をありありと肌で感じる。
「……アリアドネさん」
なぜか、憮然としたステュアートの声が降ってきた。
彼の顔は見えないので、どんな表情をしているのかわからないが、何か嫌なことでもあったのだろうか。
アリアドネは不安を覚えながら、はい、と答えた。
「ここでほどよく雰囲気を作って寝室に移動し、さらに時間をかけてゆっくりと愛し合う……というのが、理想の形でした」
「はい」
「まだ雰囲気が作れていませんが、寝室に移動してもいいですか?」
「……構いません。それに、いきなり入ってこられたときは驚きましたが、抱きしめられるのも触れられるのも……キスも、嫌じゃありませんでした。雰囲気、作れてないってことはないと思いま――きゃっ!」
ステュアートはアリアドネを抱き上げると寝室に向かう。
荒々しく抱き上げた手つきとは正反対に優しくアリアドネをベッドに降ろすと、自らのナイトガウンを床に脱ぎ捨てた。
どうやら予めステュアートがベッド四隅のランプを灯していたようで、お互いの姿をはっきりと確認することができた。
当然アリアドネは全裸だが、それはステュアートも同じだった。
ガウンの下は何も身に着けておらず、細身なのにがっしりとした逞しい胸板を見たアリアドネは頬を染める。
華奢な印象があったけれど、骨が浮いていたり痩せすぎているということはない。
むしろ全身をうっすらと覆う筋肉はとても魅力的で、あの腕に抱き上げられていたのだと思うと胸が高鳴った。
(なんだか、卑猥だわ)
吸い寄せられるように、逞しい胸にある濃い色の乳首をじっと見てしまう。
下町で働いていた男たちは、平気で上半身を露出していた。
見慣れていたこともあって、男の上半身に対して――それもただの乳首に対して卑猥だと感じるなど、思ってもみなかった。
しかし、ステュアートのそれは特別な気がする。
アリアドネは何気なく、視線を下肢にずらしていく。
しかし『かつてリリアンだったもの』を見る前にステュアートが覆い被さってきて、アリアドネはベッドに押し倒された。
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