初恋をこじらせた騎士軍師は、愛妻を偏愛する ~有能な頭脳が愛妻には働きません!~

如月あこ

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第二章 ゲオルグの初恋

1、

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 怪我をしたメリアを医務室で休ませたあと、ゲオルグは数日かけて婚姻と婚礼の手続きに奔走した。
 本当ならば、レイブランド子爵に極限状態での責め苦を拷問として行いたかったが、エトヴィンがすぐさま屋敷待機を命じたために、ゲオルグは手が出せなくなってしまった。
 ゲオルグは、王城の騎士訓練所近くの自分専用執務室で、帰宅の準備をしながらため息をつく。
 完全に、浮かれていた。
 その一言に尽きる。
 レイブランド子爵が愚図で頓馬な男であることは知っていた。
 そして、宜しくない意味でばかり行動力を発揮することも理解していたはずだ。
 メリアを誘導して――もとい口説いて婚姻届にサインをさせたあと、すぐに部下をレイブランド子爵の見張りに向かわせるべきだった。
 そうすれば、メリアはあのように痛々しい怪我をせずに済んだのだ。
 レイブランド子爵はエトヴィンより身分剥奪を言い渡されたあと、実家から勘当され、王都の外へ単身放り出されたという。

(生温い。まったくもって、足りんわ!)

 拳で机を叩いた。
 樫の木で出来た執務机は年季がはいっており、びくともしない。
 音もほとんど響かないことを利用して、ゲオルグは、二度三度と殴りつける。
 レイブランド子爵によってメリアが怪我を負い、一週間が過ぎた。メリアは今、医務室の奥にある隔離部屋を借りて、仕事を休んでいるという。
 顔の腫れで食事が満足にできず、足の怪我で歩くことも侭ならない。
 そんな報告を受けており、ゲオルグの胸は痛むばかりだ。
 エトヴィンからは、「私が会いたいと言ったから、彼女の窮地に間に合ったんだよ」と恩を訴えられたが、全く以てその通りである。
 悔しいが、今回のことはゲオルグの行動の遅さが招いたことだ。
 ふいにノックの音がして、ゲオルグは血走った目を向けた。
 返事を返していないのにドアが開いて、ギラギラと眼をギラつかせた長身の男が顔を覗かせた。

「仕事は終わりましたか」

 にやり、と不気味に口の端をつり上げるバルバロッサに、ゲオルグは舌打ちした。それも露骨に。

「今から帰るところだ」
「久しぶりに、夕食でもご一緒にいかがでしょう?」
「結構。私は忙しい」
「メリアとの結婚式の準備ですか? 私の、私の可愛いメリアとの、結婚式の?」

 バルバロッサは蜥蜴のような動きでドアの隙間から入ってくると、ゲオルグの背後に回り込んで首に腕を回してきた。
 そのまま圧し掛かられて、足を突っ張る。

「うふふふふ、今日こそお話し願いますよ? いつ、どこで、なぜ、私のメリアと婚約などしたのです? ねぇ、ゲオルグ」
「退け」
「いいえ、退きません」

 騎士団長バルバロッサは、エトヴィンと並ぶ美貌を持つ麗しの騎士と名高く、貴婦人らからの人気がとてつもなく高い。
 笑顔は爽やか、優しい気遣いが出来、行動もスマート。
 今年四十三になる彼は、公爵家の三男で独身だ。
 ゲオルグもまた伯爵家の出身だが、ド田舎の貧乏貴族で名ばかりの伯爵家出身であるゲオルグと違い、バルバロッサの実家であるヘリム公爵家は王都でも有名な名家だ。
 彼の父は国政を担う重役であり、母親に至っては王家の血を引いている。資産も桁違いで、王家に次ぐ地位や名声を持っていた。
 そんな優良物件が、四十歳を過ぎて独身なのだ。
 貴婦人らが夢中になるのも頷ける。
 だが、実はバルバロッサが独身を貫いているのが一人の宮廷使用人のためであり、その女性のことになると、こと粘着質になるなど、一部の者しか知らないことだった。
 悲しきかな、ゲオルグはその『知っている一部の者』に入るのだ。

「知っていますか、ゲオルグ。レイブランド元子爵の暴君ぶりを、副統括閣下はご存じなかったそうですよ。実の息子の放蕩ぶりを知らなかったなど、万死に値すると思いませんか」
「貴様も知らなかっただろう」
「レイブランド元子爵が愚か者であることは噂に聞いていました。……私のメリアが、あのような被害にあっていたなど、知らなかったのは完全に私の落ち度ですけれど」
「それを言うならば、私もだ」

 ゲオルグは、世の中には人の姿をした案山子が大勢服を着て歩いているものだと、改めて思う。
 つまりは、どいつもこいつも目が節穴なのだ。

「……今日は、話してくれるまで帰りませんよ」
「暇なのか」
「メリアのためならば、私は地位も身分も捨てる覚悟です」

 汗や血を流し、苦しい特訓に耐え、命をかけて戦場を駆け回り手に入れた地位だ。
 それを、あっさり捨てると言うバルバロッサの言葉に偽りはない。
 ゲオルグは深く息を吐きだすと、降参するように両手をあげた。

「今夜時間を取ろう。夕食をうちで食べるといい」
 
 バルバロッサはゲオルグから身体を離すと、にっこりと柔和に笑った。
 エトヴィンは美しい銀細工のような目を引く凛々しい美しさがあるが、バルバロッサの美麗さは優しくて甘い。にこりと微笑むだけで、甘美な夢を見ているかのように頬を染め、眩暈を起こす女性が現れるほどなのだ。
 だが、ゲオルグはそんな笑顔を向けられても嬉しくはない。
 何より、バルバロッサの脳内の半分はメリアで出来ていることを知っている。

「ではお言葉に甘えます。逃がしませんよ?」

 ゲオルグは憮然と、わかっている、と呟いた。


 ◇


 王城から馬車で五分とかからない場所にあるゲオルグの屋敷はすでに薄墨に浸食され、いくつものランプが明かりを灯している。
 夏場は日中が長いとはいえ、事務方の確認も請け負っているゲオルグは基本、帰宅時間が一般の騎士たちより遅くなるのだ。

「煌びやかな貴族街で、ここまで幽霊屋敷のように淀んだ雰囲気の屋敷は珍しいですよ」

 バルバロッサが、馬車の窓からゲオルグの屋敷を見て言った。
 ゲオルグからすれば、無駄に飾りのない実用性重視の我が屋敷ほど、性能のよい住処はないと考えるのだが、バルバロッサからすれば幽霊屋敷だという。
 聞きなれた暴言なので、ゲオルグは特に相手にせず、バルバロッサをいつもの客間へ案内した。

「それで、いつ頃メリアと婚約したんです?」

 使用人が用意した白ワインを手の中で軽く揺らしながら、バルバロッサが聞く。
 軽く首を傾げて、己が美しいと知っている者らしい仕草をして圧をかけてくるのは、彼の得意な攻撃だ。
 嫌味なやつめ、と内心で毒づきながら、ゲオルグは口を開いた。

「メリアがレイブランド元子爵に暴行を受けただろう? あの前夜だ」
「そうですか、あの前夜……前夜⁉」

 バルバロッサは、グラスを持つ手をぷるぷると震わせて、笑みに歪めていた瞳をカッと見開いた。

「いくらなんでも手が早すぎませんかね、ゲオルグ。あなたはずっと、女嫌いだと言っていたではありませんか。あなたの言葉を信じて、私がこれまでどれだけあなたを庇ったと思うのですか⁉ いえ、そんなこと、もはやどうでもよいこと。問題はメリアです。なぜ! あなたと私のメリアが! 婚約するのですか⁉」
「……落ち着け」

 ゲオルグは、結婚を申し出たときの状況をバルバロッサに話した。
 そこには、メリアが知らないことも含まれている。
 例えば、ゲオルグが最初から彼女が「メリア」であると知っていて保護したことなどだ。
 そう、ゲオルグは以前よりメリアを知っていた。
 初めて会った七年前からずっと、メリアはゲオルグの胸の深いところに居続けている。だがこのことは、バルバロッサにも言うつもりはない。
 バルバロッサは話を聞き終えると、露骨にため息をついた。

「……婚約する必要がどこにあったのです? 私に言ってくれれば、レイブランド元子爵くらいなんとでも出来たはずです」
「周りから崩すと怨恨が残る。何よりメリアは今の職場をとても大切にしている。お前が入ることで、関係性が壊れることを危惧したまでだ」
「なんですかあなた、すでに婚約者気取りですか!」
「もう婚約者だ」
「嫌な人ですね、ゲオルグ。私がどれだけメリアを愛し、愛し、愛してきたか。妻に迎えてしまおうと思ったことだって、何度もあるんですよ」

 バルバロッサの言葉に、口へ運んだ紅茶を噴いた。
 かなり本気で咽てしまい、カップを机に戻して胸を叩く。

「っ、お前……メリアは、実の姪だろうが」
「戸籍上は赤の他人なので大丈夫です」

 そう言って、麗しい見目をだらしなく緩めて頬を染める四十路男を、ゲオルグはげんなりした目で睨んだ。
 ゲオルグの話は以上で、実は割と短い。
 だが、ここからバルバロッサの反撃もとい愚痴攻撃に凄まじい時間がとられることを、彼は知っていた。
 なにせ、メリアが気になり過ぎて独身を貫いているくらいなのだ。
 ある意味横恋慕に近いことをしたゲオルグを、そのままにしておくはずがない。

「私は、メリアの成長だけを楽しみに生きて――」
「彼女にもしものことがあれば、すべてを投げ打って共に逃亡できるよう、私は独身を貫いているのです――」
「メリア以上に可愛い女性を見たことがありません。正直、愛らしさでいうとミーティアより上だと思っています」

 つらつらチクチクと愚痴と嫌味を並べるバルバロッサの話を聞き流す。
 実の姪を妻にするかどうか本気で悩む男の愚痴だ、真剣に聞くだけ時間の無駄だろう。だが、この『愚痴をきく』という過程を省略したら最後、生涯に渡ってバルバロッサは同じことを言い続ける。
 どうせどこかのタイミングで事情を話さねばならなかったのだから、仕事を早く終えた今日ならば、丁度良い。

「ところで、メリアのお見舞いは行きましたか?」
「……従者に状況を聞きに行かせている」
「ああ、ハマルですか」

 バルバロッサはゲオルグの信頼厚い従者の名をあげて、ふむ、と頷いた。

「あなたは行かないのですか?」
「……婚約者ひとり満足に守れず、合わせる顔がない」

 これは本心だ。
 ゲオルグはメリアを手に入れると決めてから、虎視眈々と機会を狙ってきた。
 そして念願かなって婚約した途端、メリアに怪我を負わせてしまったのだから、騎士軍師が聞いて呆れる。

「それは私も同じです。……でも、そうですか。メリアを守るために、あなたが……ある意味、よい案かもしれませんね」

 ゲオルグが女嫌いであると知っているバルバロッサは、何かを考えて、ふむふむと頷いている。
 事実ゲオルグは女嫌いを公言しており、四十になった今でも独身だ。独身である理由も、バルバロッサのように『愛しい姪のために、常に身軽でありたい』というわけではなく、単純に『女嫌いだから』でしかない。
 ゲオルグはワインを口に含んで、微かに笑った。
 考え事をしているバルバロッサは、それに気づかない。

(大方、私がカタチだけの妻としてメリアを迎えると思っているのだろうな。そうなれば、バルバロッサは自らが伯父であるとメリアに名乗ることができ、自由にメリアへ会える……さぞ、嬉しかろう)

 メリアもこれまでのように、変質的な男たちから狙われることがなくなり、安泰した生活を送ることが可能なのだ。
 バルバロッサの考えが手に取るようにわかり、笑いたくなるのを堪えた。各々の利害を口にせずとも、バルバロッサは自身で今回の結婚がどれほどよい効果を齎すのか理解している。
 当然だ。
 ゲオルグは、メリアやバルバロッサが結婚に同意するだけの、甘い利益をも計算に入れて計画を実行したのだから。
 一通り嫌味と愚痴を吐き、自分の考えに利を見出したらしいバルバロッサの呟きも終えると、彼はいつもの柔和な笑顔に戻った。

「カタチだけとはいえ、メリアを不幸にしては許しませんよ」
「勿論だ」

 頷くと、バルバロッサが満足そうに微笑んだ。
 その後、久しぶりに知己であり上司であるバルバロッサと夕食を取ると、バルバロッサは実家から呼び寄せた馬車で帰路についた。
 バルバロッサが帰ったあと、ゲオルグは寝る準備を整えてから、書斎にこもった。
 先ほど執事のエドワードから渡された発注書の数々を確認する。
 屋敷のなかに用意させているメリアの部屋は、ほぼ整ったようだ。この書斎の隣に作っている寝室に入れる予定の天蓋付きのベッドが、まだ完成していないらしい。
 発注する際、従者のハマルが「なんで天蓋つきなんです?」と聞いてきた。
 当然沈黙で答えたが、これだけは譲れないのだ。
 夫婦のベッドは、天蓋付きでなければならない。

(メリアのドレスは……ふむ、これは実物を確認せねばな)

 メリアを手に入れたいと決めてから、考え続けてきたデザインの数々がカタチになる日がくるとは、まさに感無量である。
 ゲオルグは結婚式の準備の進み具合を確認したあと、夫婦の寝室になる予定の部屋とは別の、己がこれまで使ってきた寝室のベッドにもぐりこんだ。
 バルバロッサの愚痴を聞いたせいか、夢にミーティアが出てきた。
 どんな夢だったのか起きたときには覚えていなかったが、おそらく、メリアを全力で愛してほしいと懇願していたに違いない。
 この世に、ゲオルグほどメリアを愛している男はいないのだから――。


 ◇◇◇


 ゲオルグが王都へやってきたのは、十三歳の頃。
 出世の野心を抱き、騎士見習いとして騎士団へ仮入隊した先で、バルバロッサの妹であるミーティアと出会った。
 珍しい女騎士だった彼女に対して差別的な目を向ける者も多く、当時知識はあるが腕力がなかったゲオルグと、あぶれた者同士一緒に過ごす時間が多かった。
 嫌でも顔見知りになり、割とすぐに仲良くなった。
 騎士団は、実力重視の世界だ。
 勿論身分も考慮されるが、実力がなくてはある程度で出世も打ち止めとなる。
 逆に言えば、実力があれば、ド田舎の伯爵家の出であるゲオルグにも、出世の機会があるということだった。
 ゲオルグは真剣に訓練に打ち込み、体力をつけて剣の腕を磨いた。
 ミーティアもまた、腕力こそ劣るものの素早さと持久力があり、見習い期間にも関わらず、ゲオルグとミーティアの活躍で、所属していた隊が当時の国王から表彰されるという名誉を受けたこともある。
 着々と出世の布石を敷くゲオルグは、見習い期間を終えると同時に、騎士団へ本入隊した。
 だが、ミーティアは見習いのまま本入隊はせず、騎士団を辞めた。
 のちにバルバロッサより聞いたことだが、ミーティアは見習い期間を終えると同時に、決められた婚約者と結婚し、家庭に入る予定だったという。
 当時のゲオルグはそんなことは知らず、実力のあるミーティアがあっさり騎士団を辞めたことに憤慨したものだ。自ら才能を生かす場を捨てるなど愚かしい行為でしかないと、考えた。
 人づてに、ミーティアが騎士団を辞めた直後に、宮廷使用人の男と結婚したと聞いたが、もはや同期でなくなった者のことなどどうでもよかった。
 ただ、肩身の狭い故郷に帰りたくない一心で、確固たる地位を築くのだと、懸命に騎士として人生を捧げた。
 酒や女に溺れる趣味もなく、生まれながらに決められた階級社会に不満を抱いていたゲオルグは、順調に出世をしていく――。
 ミーティアのことなど忘れて数年が経ったある日、当時中隊長だったバルバロッサの補佐になった。
 その頃に初めてバルバロッサと面識を持ち、バルバロッサの妹愛を毎日のように聞かされることになる。ゲオルグは不本意ながら、ミーティアの一家について無駄に詳しくなってしまったのだ。
 そんなある日、見習いだった頃に出向いた遠征先での情報が必要になり、当時参戦していたミーティアが見聞きした内容についての聞き取りを命じられる。
 バルバロッサは実家から、絶縁した妹と関わることを禁じられていたため、正式に情報収集を命じられたのは、ミーティアと面識のあるゲオルグだった。
 


 ゲオルグは住所の紙を片手に、ミーティアが暮らしているという家を訪れた。
 それが今から七年前のことだ。
 ミーティアの家は、庭付きの、本当に小さな家だった。
 馬小屋と変わらないほどの木造りの家で、庭には小さな家庭菜園とハクモクレンの木があり、これが将来を有望視された女騎士の末路だと思うと、幻滅したものだ。
 十六年ぶりに会うかつての同期は、老けた以外に変わりはなかった。懐かしさに表情を綻ばせて歓迎するミーティアと違い、ゲオルグの対応は冷やかで「早く仕事を終えて戻りたい」というと、変わってないね、と笑われた。
 ゲオルグの実家は名前だけの伯爵家だったが、身内や親族に女が多く、女の腹黒い本性を見て育ったせいか、女というものが苦手だった。そんなゲオルグにとって、ミーティアは初めて、嫌悪せずに関わることのできる女の友人だったのだ。
 だからこそ、やはり女なのだという一面を見せられて、辟易してしまったのだろう。
 甘ったるい生活感溢れる家に眉をひそめたゲオルグに対して、ミーティアは「書類を作る間、その辺散歩してきたら?」と促した。
 言い終えるなり書類作業に取り掛かる彼女の有能さは健在で、それが口惜しく思えたものだ。
 ゲオルグは書類が出来上がるまで、ミーティアの言うように散歩へ行こうとした。
 そんなゲオルグの足を止めさせたのは、ハクモクレンの咲く庭に佇む、一人の少女だった。
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