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3.帝政エリクシア偵察録
13.エリーゼ
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「それで、なんで僕をつけてるんです? 僕からお昼ご飯をせしめる為ですか?」
僕の質問に、満面の笑みでスープパスタを食べていた、金髪のお姉さんの表情が固まります。うん、この人は面白い人ですね。
「あぁ、すまなかったね。それが目的ではなかったのだが、まずは名乗らせて貰おう。私はヘルガ、こちらの金髪の方がエリーゼだ。君を追っていたのは……」
ヘルガさんは、縛られた男達を親指で指しいいました。
「あいつらが君を追っていったのと、この界隈で見かけない武器を持っていたのでね。君の剣技に興味があったからだよ」
ヘルガさんの言葉が終ると、スープパスタを完食したエリーゼさんが僕に向って言い放ちます。
「それで、あなたの名前は? この地に着た目的はなに?」
……お昼ご飯たかっておいて、いい性格ですね。僕は呆気にとられましたが、確かに名乗ってもいないので答えておきましょうか。
「僕はクロエです。旅の目的は修行ということでお願いします。あと、彼らの対応はお任せしても良いですか?」
僕が男達を指差して言うと、エリーゼさんは綺麗な顔をしかめて言います。
「私達はハンターじゃないわ。貴女が衛士に突き出せばいいじゃない」
「俺達を突き出したって無駄だ。なにせ俺達には伯「馬鹿止めろ!」……」
うんうん、悪役としても三流以下のようですね。僕は2人に肩をすくめて見せます。
「と言う事なので、僕が突き出してもすぐ釈放どころか、僕が捕まりそうなんですよね。お偉方の悪事の証人位にはなるんじゃないですか?」
「はぁ。やはり此方の身分も、ある程度想像がついているようだな」
ヘルガさんは予想していたようですし、立ち居振る舞いというか、動作が違うんですよね。日頃から訓練している人の動作は、歩く・食べるなどの基本的な動作から違います。それにしても、男達が煩いですね。少し黙ってもらいましょう。
(《風よ、彼の者の発する言葉を封じよ》)
急に静かになった男達を訝しげにみたヘルガさんですが、気にしない事にしたようですね。僕を真っ直ぐ見て質問して来ました。
「それで? 何故君は貯木場や造船所と言った所を、巡っていたんだい? この地のそれらの施設は、帝国の軍事機密となっているのでね。怪しくかぎまわる君を野放しにも出来ないんだよ」
「……毒でも盛っておけば良かったですね。御二人同時にきますか?」
僕は、のんびり敷物や食器を収納に仕舞いながら、質問します。
「高貴為る者、その様な恥ずべき行為はいたしませんわ。私がお相手します」
スラリと音が刷るような感じで、エリーゼさんが細剣を抜き構えます。なるほど、金属の輪を組み合わせたような鞘なので、抜く動作に遅滞がありませんね。そして、剣身が長い……1m近くありますね。エリーゼさんの体格だと腕の長さも含めて、1.5m以上は彼女の攻撃範囲でしょう。左手にはダガーを握った二刀流の様に思えます。
僕が使う天羽々斬の刀身は95cm程度で、武器としての長さは余り変わりませんが、体格の差は大きいですね。そして、細剣は突き重視の戦い方ですので、避けにくい事は間違いありません。
エリーゼさんは細剣の切っ先を真っ直ぐ僕に向けたまま、右に動いて突いてきましたが、慌てて抜いた天羽々斬で右に逸らせます。
「片刃の剣ですか。やはりこの辺では見ない武器ですわね。しかも鞘は消えているという事は魔法の物ということでしょうか」
エリーゼさんは間合いを取りつつ油断無く構えていますが、僕としては余り付き合うつもりもありませんので、魔法を使わせてもらいますよ。
(《調査 XXXX》)
エリーゼさんが高速の刺突3連撃を繰り出すのを、剣先でいなしながら何とか回避して次の詠唱を行います。
(目標確認、目標1,2共に《水よ満たせ、器の中を》)
僕の詠唱が終ると、途端にエリーゼさんの動きが止まります。ヘルガさんの方を見てみると、俯いて何故かプルプルしているようですね。
「どうかしましたか?」
白々しいとは思いますが、あえてにっこり微笑んでエリーゼさんに問いかけます。エリーゼさんの顔は、顔が真っ赤になってますよ? 心なしか脚もモジモジしているようです。
「……な、何をし……たの」
そろそろ限界が近いようですね。僕はそ知らぬ顔でのんびり答えます。
「ちょっと魔法を嗜んでいるので。戦闘を回避してみようかと……」
僕の言葉に、エリーゼさんは叫びました。
「卑怯な……手を、使う……わね、ヘルガ!」
残念ですが、ヘルガさんも同様の処置をさせて貰っています。僕は貴族でもありませんので、名誉を賭けた戦いなどに付き合う心算もありませんしね。
返答できないヘルガさんを見て、どうやら諦めたようですね。表情は凄く苦しそうにですが、エリーゼさんは僕に漸く負けを認めます。
「くっ、私達の……負けだ。さっさ……と魔法を解け」
「? 別に継続する魔法ではありませんよ。それ以上水が満たされる事はありませんし」
そして、僕はあることに気付いてテヘペロしました。
「すいません。この魔法は溜めた水の消失は出来ないんですよね~。その辺でおし「「言うな~!!」」……」
*****
「い、痛い……」
僕の呟きを無視して、ぷんすか激怒状態のエリーゼさんをヘルガさんが宥めています。
「私、生まれて初めてこのような恥辱を味わいましたわ。」
「まぁまぁ、エリーゼ様。確かに彼女の言う通り、お互い怪我をせずに住んだのですから、そこは認めてあげましょう。まあ、私も許す気はありませんが……」
いや、お二人ともそう言いますけど、遮蔽や防音などいろんな魔法を駆使させられたんですけど? しかも、漫画とかなら絶対三段瘤になってますよ? 一応僕が勝者のはずなんですが。
「……それで、こいつ等から情報をとるということで良いんですか? たいしたことは知らないと思いますけど」
僕は縄で一括りにされている男達を指で示します。あぁ、今は先程の騒動から男達は視覚も聴覚も封じてありますが、これ以上放置すると発狂しますね。とりあえずかけた魔法を解除しておきます。
(《視覚・聴覚阻害解除 解除》)
煩いから、口は塞いだままですが、情報をとるために1人だけ口をきける様にしておかないとですね。僕は男達の中でリーダー格らしい男の魔法を解除しました。
(《発声阻害解除 解除》)
「さて、貴女には選択の余地がありますよ? この場ですぐ話すか、痛い目を散々見てから話すのか。どちらがいいです?」
「……」
無言ですか、そうですか。僕は天羽々斬を再び抜くと、投げ出されている彼の脚に振り下ろし、彼の足の指に沿って靴先に切れ込みを入れて見せます。
「綺麗な足ではありませんが、どうせなら足の指をもう少し長くしてみましょうか?少しくらいなら歩くのに支障は無いと思いますよ……多分」
震えだす男を見ながら、エリーゼさんが一言呟きました。
「やっぱり、この娘はえげつないですわね」
うんうん頷くヘルガさんを見て僕は小首を傾げます。まだ何もしてないのにこの言われようは酷いですよね?
この後、とても素直になってくれた冒険者リーダーさんからいろいろ情報を聞き出したところ、どうやらこの領の領主様の一存で事は引き起こされているらしいですね。色々情報をとった後の捕虜は、どうせ衛士に突き出しても意味がなさそうなので、彼らの武器防具を全て回収して、3cm位の球に圧縮してみせます。震え上がった彼らの目の前で、出来た球を川にぽいして、僕は歩き出しました。なぜかエリーゼさん達の後ろを……
僕の質問に、満面の笑みでスープパスタを食べていた、金髪のお姉さんの表情が固まります。うん、この人は面白い人ですね。
「あぁ、すまなかったね。それが目的ではなかったのだが、まずは名乗らせて貰おう。私はヘルガ、こちらの金髪の方がエリーゼだ。君を追っていたのは……」
ヘルガさんは、縛られた男達を親指で指しいいました。
「あいつらが君を追っていったのと、この界隈で見かけない武器を持っていたのでね。君の剣技に興味があったからだよ」
ヘルガさんの言葉が終ると、スープパスタを完食したエリーゼさんが僕に向って言い放ちます。
「それで、あなたの名前は? この地に着た目的はなに?」
……お昼ご飯たかっておいて、いい性格ですね。僕は呆気にとられましたが、確かに名乗ってもいないので答えておきましょうか。
「僕はクロエです。旅の目的は修行ということでお願いします。あと、彼らの対応はお任せしても良いですか?」
僕が男達を指差して言うと、エリーゼさんは綺麗な顔をしかめて言います。
「私達はハンターじゃないわ。貴女が衛士に突き出せばいいじゃない」
「俺達を突き出したって無駄だ。なにせ俺達には伯「馬鹿止めろ!」……」
うんうん、悪役としても三流以下のようですね。僕は2人に肩をすくめて見せます。
「と言う事なので、僕が突き出してもすぐ釈放どころか、僕が捕まりそうなんですよね。お偉方の悪事の証人位にはなるんじゃないですか?」
「はぁ。やはり此方の身分も、ある程度想像がついているようだな」
ヘルガさんは予想していたようですし、立ち居振る舞いというか、動作が違うんですよね。日頃から訓練している人の動作は、歩く・食べるなどの基本的な動作から違います。それにしても、男達が煩いですね。少し黙ってもらいましょう。
(《風よ、彼の者の発する言葉を封じよ》)
急に静かになった男達を訝しげにみたヘルガさんですが、気にしない事にしたようですね。僕を真っ直ぐ見て質問して来ました。
「それで? 何故君は貯木場や造船所と言った所を、巡っていたんだい? この地のそれらの施設は、帝国の軍事機密となっているのでね。怪しくかぎまわる君を野放しにも出来ないんだよ」
「……毒でも盛っておけば良かったですね。御二人同時にきますか?」
僕は、のんびり敷物や食器を収納に仕舞いながら、質問します。
「高貴為る者、その様な恥ずべき行為はいたしませんわ。私がお相手します」
スラリと音が刷るような感じで、エリーゼさんが細剣を抜き構えます。なるほど、金属の輪を組み合わせたような鞘なので、抜く動作に遅滞がありませんね。そして、剣身が長い……1m近くありますね。エリーゼさんの体格だと腕の長さも含めて、1.5m以上は彼女の攻撃範囲でしょう。左手にはダガーを握った二刀流の様に思えます。
僕が使う天羽々斬の刀身は95cm程度で、武器としての長さは余り変わりませんが、体格の差は大きいですね。そして、細剣は突き重視の戦い方ですので、避けにくい事は間違いありません。
エリーゼさんは細剣の切っ先を真っ直ぐ僕に向けたまま、右に動いて突いてきましたが、慌てて抜いた天羽々斬で右に逸らせます。
「片刃の剣ですか。やはりこの辺では見ない武器ですわね。しかも鞘は消えているという事は魔法の物ということでしょうか」
エリーゼさんは間合いを取りつつ油断無く構えていますが、僕としては余り付き合うつもりもありませんので、魔法を使わせてもらいますよ。
(《調査 XXXX》)
エリーゼさんが高速の刺突3連撃を繰り出すのを、剣先でいなしながら何とか回避して次の詠唱を行います。
(目標確認、目標1,2共に《水よ満たせ、器の中を》)
僕の詠唱が終ると、途端にエリーゼさんの動きが止まります。ヘルガさんの方を見てみると、俯いて何故かプルプルしているようですね。
「どうかしましたか?」
白々しいとは思いますが、あえてにっこり微笑んでエリーゼさんに問いかけます。エリーゼさんの顔は、顔が真っ赤になってますよ? 心なしか脚もモジモジしているようです。
「……な、何をし……たの」
そろそろ限界が近いようですね。僕はそ知らぬ顔でのんびり答えます。
「ちょっと魔法を嗜んでいるので。戦闘を回避してみようかと……」
僕の言葉に、エリーゼさんは叫びました。
「卑怯な……手を、使う……わね、ヘルガ!」
残念ですが、ヘルガさんも同様の処置をさせて貰っています。僕は貴族でもありませんので、名誉を賭けた戦いなどに付き合う心算もありませんしね。
返答できないヘルガさんを見て、どうやら諦めたようですね。表情は凄く苦しそうにですが、エリーゼさんは僕に漸く負けを認めます。
「くっ、私達の……負けだ。さっさ……と魔法を解け」
「? 別に継続する魔法ではありませんよ。それ以上水が満たされる事はありませんし」
そして、僕はあることに気付いてテヘペロしました。
「すいません。この魔法は溜めた水の消失は出来ないんですよね~。その辺でおし「「言うな~!!」」……」
*****
「い、痛い……」
僕の呟きを無視して、ぷんすか激怒状態のエリーゼさんをヘルガさんが宥めています。
「私、生まれて初めてこのような恥辱を味わいましたわ。」
「まぁまぁ、エリーゼ様。確かに彼女の言う通り、お互い怪我をせずに住んだのですから、そこは認めてあげましょう。まあ、私も許す気はありませんが……」
いや、お二人ともそう言いますけど、遮蔽や防音などいろんな魔法を駆使させられたんですけど? しかも、漫画とかなら絶対三段瘤になってますよ? 一応僕が勝者のはずなんですが。
「……それで、こいつ等から情報をとるということで良いんですか? たいしたことは知らないと思いますけど」
僕は縄で一括りにされている男達を指で示します。あぁ、今は先程の騒動から男達は視覚も聴覚も封じてありますが、これ以上放置すると発狂しますね。とりあえずかけた魔法を解除しておきます。
(《視覚・聴覚阻害解除 解除》)
煩いから、口は塞いだままですが、情報をとるために1人だけ口をきける様にしておかないとですね。僕は男達の中でリーダー格らしい男の魔法を解除しました。
(《発声阻害解除 解除》)
「さて、貴女には選択の余地がありますよ? この場ですぐ話すか、痛い目を散々見てから話すのか。どちらがいいです?」
「……」
無言ですか、そうですか。僕は天羽々斬を再び抜くと、投げ出されている彼の脚に振り下ろし、彼の足の指に沿って靴先に切れ込みを入れて見せます。
「綺麗な足ではありませんが、どうせなら足の指をもう少し長くしてみましょうか?少しくらいなら歩くのに支障は無いと思いますよ……多分」
震えだす男を見ながら、エリーゼさんが一言呟きました。
「やっぱり、この娘はえげつないですわね」
うんうん頷くヘルガさんを見て僕は小首を傾げます。まだ何もしてないのにこの言われようは酷いですよね?
この後、とても素直になってくれた冒険者リーダーさんからいろいろ情報を聞き出したところ、どうやらこの領の領主様の一存で事は引き起こされているらしいですね。色々情報をとった後の捕虜は、どうせ衛士に突き出しても意味がなさそうなので、彼らの武器防具を全て回収して、3cm位の球に圧縮してみせます。震え上がった彼らの目の前で、出来た球を川にぽいして、僕は歩き出しました。なぜかエリーゼさん達の後ろを……
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