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5.南海の秘宝
22.それぞれの戦い(決着)
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「しっかりするんですの」
元の本陣から少し下った場所で、レギニータが見つけたのはデーゲンハルト、レオ・レノスト、クリスティン・ジグモンディの3人であった。会話中に崩落に巻き込まれたデーゲンハルトが、咄嗟に張った障壁で3人を守ったのであろう。3人は土砂に巻き込まれ流された途中で気を失っていた。
幸い怪我などしていなかった為に、レギニータが生成した水球を顔にぶつける程度で目を覚ましてくれた。
「うぉ、こ、これはレギニータ殿。感謝するであります」
「……すまない。レギニータ殿、デーゲンハルト殿。貴殿らのお陰で、助かったようだ」
「くそっ、いったい何が起きたんだ」
三者三様の反応だったが、レギニータは彼らより離れた場所で起きた事を見ている。彼らからすれば、突然足元が崩れ落ちたとしか思えなかっただろう。
「これは推測ですの。恐らくクロエ様が地中で『地震』の魔法を使って、この丘を崩したんですの。現在戦闘可能な者は10名足らずで、それも各処に点在しているんですの」
レギニータの言葉に、絶句しているのはクリスティンだ。信じられないモノを見るような目で、レギニータを見ている。一方で、レオは当然と表情を変える事もない。
「ふふふ、あの未熟な教官が、仲間の化け物を使ってまで、私の策を打ち破るとわな。結局アイツは自分では私にかなわぬ事を知っていたということか」
俯き力なく言うクリスティンだったが、レオはかまわずクリスティンに話しかけた。
「それで、どうするんだ。恐らく、講師達はもう直ぐ此処に現われるだろう。どう対処するんだ」
「勝手にすればいいだろう。私の策は既に破れ、味方も壊滅状態だ。あとはあの化け物達に嬲られるだけさ」
吐き捨てるように言葉を紡ぐクリスティンを、呆れた顔で見たレオだったが、レギニータはそんな彼らを放置して歩き出していた。
「あなた方にはあなた方の役目があり、レギにはレギの役目もあるんですの。レギは1人でも多く戦闘に参加できるように、治療を行なうんですの」
そう言って、後をデーゲンハルトに後を任せ、周辺に倒れている人達の捜索にあたる。人体の50~75%は水分である。レギニータは、水分を探知する魔法を、比較的浅い深さで発動した。
「この辺が良いですの。《水分探知》」
(この辺が埋まっている人々の中心ですの。でも、一人ひとり掘り起こしている時間はないんですの)
レギニータは魔法杖を胸元に抱え、詠唱する。
「《ウンディーネよ、我、レギニータが命ず。この地を覆う土砂を大波で押し流せ!津波》」
発動した津波は、レギニータの命令通り、この地を覆う土砂のみを押し流し、埋もれていた人々をそのままにした。とはいえ、半数は戦闘不能状態ではあったので、何処からか飛来した矢に打ち抜かれ、エスケープさせられる。
「……はぁ、はぁ、やはり今回は蘇生や生命維持が目的の試験では無いようですの。恐らくは、符術基礎受講生の為の試験ですの。魔法医療学や戦闘実習の受講生は、彼らの駒としてフィールド上に存在するんですの」
津波で大幅な魔力の消耗をしたレギニータには、魔力の回復時間が必要だが、講師達がそれを与えてくれるとは思えなかった。
そして案の定、遠方から蒼く光る炎の針が飛来する。速度は……遅い。
「むぅ、相変わらず厳しいんですの。《ウンディーネよ、我、レギニータが命ず。霊水となりて皆の傷を癒せ癒しの霊泉》」
レギニータを中心として半径10mの海水が、負傷者を包み癒しの効果を発揮する。範囲内に取り込まれた負傷者は8人。徐々にその傷が癒され、海水に取り込まれたことで気を取り戻していった。
範囲回復魔法である癒しの霊泉は、回復に必要な時間を、個別に回復させるより短縮できるが、結果として術者が移動できない時間をうむ。遅めに調整された炎針が、レギニータを襲ったのは、最後の負傷者の傷が癒えた直後の事であった。
倒れ逝くレギニータの姿は、魔力の欠乏から人魚の姿へと戻り、フィールドからエスケープさせられたのであった。
*****
『パーン』と小気味良い音を鳴らし、右頬を打たれたクリスティンは地面に倒れ伏した。レギニータと分かれた直後、投げやりになっているクリスティンの頬を、レオが叩いたのである。レオは倒れたクリスティンを見下ろして言った。
「貴方が諦めるのは勝手ですが、冒険者は生きてる限り諦める事はしないんですよ。相手がドラゴンであろうが、接敵したからには背中を見せられません。
貴方は冒険者ではないが、仮にも我々のリーダーとしてこの場に立ったのであれば、この不利な状況を少しでも有利に導くのが、軍師と呼ばれる存在であり、戦う味方を支援してこその符術士でしょう」
淡々と語ったレオの眼前、数メートル先の地面が盛り上がり始めている。
「ぼんやりしていると、死にますよ」
レオは腰に佩いた長剣を抜いて構えた。ゆっくりと地中から姿を現した光球の中に、4人の少女の姿がみえていた。
そして……
「ウゥッ、い、痛い……」
聞こえてきた第一声がそれであった。
*****
「ありゃ~、イリスさんの受講生は頑張りすぎだよ。2人にかわされちゃったじゃない」
「貴女が手を抜きすぎたんでしょ」
素っ気無くイリスさんはいいますが、僕やユイには通じませんよ。微妙に表情が和らいでいます。
「追加で、20人弱が着そうだけど、ここに数名だから何とかなるかな?」
僕達が話している間も、数名の戦闘可能者は囲むだけで攻撃はしてきません。周囲から来る援軍を待っているのでしょうね。いまなら人数比は1:1に近いのですからね。
「さて、どうしようか? 我等の軍師殿?」
僕はユイをチラリとみて言いました。ユイは周囲を見て、僕達に話します。
「これより掃討戦に移行します。クロエさんは近接攻撃を仕掛けてきた者を対象に攻撃してください。ユーリアちゃんは遠距離からの攻撃をしてきた者をお願いします。私とイリスさんは、防御と補助を担当します」
「「は~い」」
僕とユーリアちゃんが笑いながら返答します。
「相手は近接戦闘可能なものが1人だ。圧し包め! 符術士は補助対象を確定しろ」
クリスティンの声が聞こえますね、この状況で折れてないならまだ見所はあるでしょう。彼はユーリアちゃんの相手ですから放置して、長剣をひっさげてこちらに向ってきた男子の相手をしますか。
次々と押し寄せる受講生に対し、僕とユーリアちゃんで倒しきるまで10分強かかりました。もちろん、頑張っていた魔法医療学の受講生も倒します。
結局、今回の戦いで一番成果があったのは、イリスさんの受講生の様な気がしますね。個人戦闘?
一応Lv.D以下の冒険者さんですからね。一部の人以外は無事瞬殺しましたよ♪
元の本陣から少し下った場所で、レギニータが見つけたのはデーゲンハルト、レオ・レノスト、クリスティン・ジグモンディの3人であった。会話中に崩落に巻き込まれたデーゲンハルトが、咄嗟に張った障壁で3人を守ったのであろう。3人は土砂に巻き込まれ流された途中で気を失っていた。
幸い怪我などしていなかった為に、レギニータが生成した水球を顔にぶつける程度で目を覚ましてくれた。
「うぉ、こ、これはレギニータ殿。感謝するであります」
「……すまない。レギニータ殿、デーゲンハルト殿。貴殿らのお陰で、助かったようだ」
「くそっ、いったい何が起きたんだ」
三者三様の反応だったが、レギニータは彼らより離れた場所で起きた事を見ている。彼らからすれば、突然足元が崩れ落ちたとしか思えなかっただろう。
「これは推測ですの。恐らくクロエ様が地中で『地震』の魔法を使って、この丘を崩したんですの。現在戦闘可能な者は10名足らずで、それも各処に点在しているんですの」
レギニータの言葉に、絶句しているのはクリスティンだ。信じられないモノを見るような目で、レギニータを見ている。一方で、レオは当然と表情を変える事もない。
「ふふふ、あの未熟な教官が、仲間の化け物を使ってまで、私の策を打ち破るとわな。結局アイツは自分では私にかなわぬ事を知っていたということか」
俯き力なく言うクリスティンだったが、レオはかまわずクリスティンに話しかけた。
「それで、どうするんだ。恐らく、講師達はもう直ぐ此処に現われるだろう。どう対処するんだ」
「勝手にすればいいだろう。私の策は既に破れ、味方も壊滅状態だ。あとはあの化け物達に嬲られるだけさ」
吐き捨てるように言葉を紡ぐクリスティンを、呆れた顔で見たレオだったが、レギニータはそんな彼らを放置して歩き出していた。
「あなた方にはあなた方の役目があり、レギにはレギの役目もあるんですの。レギは1人でも多く戦闘に参加できるように、治療を行なうんですの」
そう言って、後をデーゲンハルトに後を任せ、周辺に倒れている人達の捜索にあたる。人体の50~75%は水分である。レギニータは、水分を探知する魔法を、比較的浅い深さで発動した。
「この辺が良いですの。《水分探知》」
(この辺が埋まっている人々の中心ですの。でも、一人ひとり掘り起こしている時間はないんですの)
レギニータは魔法杖を胸元に抱え、詠唱する。
「《ウンディーネよ、我、レギニータが命ず。この地を覆う土砂を大波で押し流せ!津波》」
発動した津波は、レギニータの命令通り、この地を覆う土砂のみを押し流し、埋もれていた人々をそのままにした。とはいえ、半数は戦闘不能状態ではあったので、何処からか飛来した矢に打ち抜かれ、エスケープさせられる。
「……はぁ、はぁ、やはり今回は蘇生や生命維持が目的の試験では無いようですの。恐らくは、符術基礎受講生の為の試験ですの。魔法医療学や戦闘実習の受講生は、彼らの駒としてフィールド上に存在するんですの」
津波で大幅な魔力の消耗をしたレギニータには、魔力の回復時間が必要だが、講師達がそれを与えてくれるとは思えなかった。
そして案の定、遠方から蒼く光る炎の針が飛来する。速度は……遅い。
「むぅ、相変わらず厳しいんですの。《ウンディーネよ、我、レギニータが命ず。霊水となりて皆の傷を癒せ癒しの霊泉》」
レギニータを中心として半径10mの海水が、負傷者を包み癒しの効果を発揮する。範囲内に取り込まれた負傷者は8人。徐々にその傷が癒され、海水に取り込まれたことで気を取り戻していった。
範囲回復魔法である癒しの霊泉は、回復に必要な時間を、個別に回復させるより短縮できるが、結果として術者が移動できない時間をうむ。遅めに調整された炎針が、レギニータを襲ったのは、最後の負傷者の傷が癒えた直後の事であった。
倒れ逝くレギニータの姿は、魔力の欠乏から人魚の姿へと戻り、フィールドからエスケープさせられたのであった。
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『パーン』と小気味良い音を鳴らし、右頬を打たれたクリスティンは地面に倒れ伏した。レギニータと分かれた直後、投げやりになっているクリスティンの頬を、レオが叩いたのである。レオは倒れたクリスティンを見下ろして言った。
「貴方が諦めるのは勝手ですが、冒険者は生きてる限り諦める事はしないんですよ。相手がドラゴンであろうが、接敵したからには背中を見せられません。
貴方は冒険者ではないが、仮にも我々のリーダーとしてこの場に立ったのであれば、この不利な状況を少しでも有利に導くのが、軍師と呼ばれる存在であり、戦う味方を支援してこその符術士でしょう」
淡々と語ったレオの眼前、数メートル先の地面が盛り上がり始めている。
「ぼんやりしていると、死にますよ」
レオは腰に佩いた長剣を抜いて構えた。ゆっくりと地中から姿を現した光球の中に、4人の少女の姿がみえていた。
そして……
「ウゥッ、い、痛い……」
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「ありゃ~、イリスさんの受講生は頑張りすぎだよ。2人にかわされちゃったじゃない」
「貴女が手を抜きすぎたんでしょ」
素っ気無くイリスさんはいいますが、僕やユイには通じませんよ。微妙に表情が和らいでいます。
「追加で、20人弱が着そうだけど、ここに数名だから何とかなるかな?」
僕達が話している間も、数名の戦闘可能者は囲むだけで攻撃はしてきません。周囲から来る援軍を待っているのでしょうね。いまなら人数比は1:1に近いのですからね。
「さて、どうしようか? 我等の軍師殿?」
僕はユイをチラリとみて言いました。ユイは周囲を見て、僕達に話します。
「これより掃討戦に移行します。クロエさんは近接攻撃を仕掛けてきた者を対象に攻撃してください。ユーリアちゃんは遠距離からの攻撃をしてきた者をお願いします。私とイリスさんは、防御と補助を担当します」
「「は~い」」
僕とユーリアちゃんが笑いながら返答します。
「相手は近接戦闘可能なものが1人だ。圧し包め! 符術士は補助対象を確定しろ」
クリスティンの声が聞こえますね、この状況で折れてないならまだ見所はあるでしょう。彼はユーリアちゃんの相手ですから放置して、長剣をひっさげてこちらに向ってきた男子の相手をしますか。
次々と押し寄せる受講生に対し、僕とユーリアちゃんで倒しきるまで10分強かかりました。もちろん、頑張っていた魔法医療学の受講生も倒します。
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