158 / 349
5.南海の秘宝
26.VS???
しおりを挟む
被害を受けたPTを、再びイリスさん経由で呼び出したアレキにベースまで運んでもらい、僕はそのまま丘の上を目指します。
『クロエ:イリスさん、周りにラビの変種とか亜種に詳しい人っていない?』
『イリス:ん~、クラリスが北方の国だから詳しいかもしれないわね。どんな事が知りたいの?』
『クロエ:ん~とね、目つきが悪くて、防御を貫いてダメージを与えてくるようなラビっている?』
『イリス:……冗談で言ってるんじゃないわよね? 目付きが悪い? 防御を貫いてダメージを与える? 正気??』
イリスさんが聞き返してくるのも理解できますね。自分で見なければ僕だって信じていませんよ。
『クロエ:一応正気のつもり。アレキが連れ帰る人達からも聞いてみて』
僕は回答を返答を待ちながら歩き続けます。やがて、軽快な音がして、イリスさんから回答が来ました。
『イリス:クラリスも特に聞いたことないそうよ。ただ……伝説として貴女のあだ名の#殺人兎__ボーパルバニー#がいるくらいよ』
むぅ、きっとイリスさんは笑っていますね。とりあえず、お礼を言っておきましょう。
『クロエ:ありがと~』
さて、実在しない未知の存在ですか。なかなか厄介な相手かもしれませんね。
丘の上で、後足だけで立っている、目つきの悪い兎を見て僕は溜め息をつきます。先ほどのPTからの情報では、魔法は追尾性があるのにあっさり避けるとか、弓の弦を切るとか言ってましたしね。弦は首を狙った攻撃がたまたまそれたのかも知れませんが、それでも首をきっちり狙ってきて、防御無効というのは厄介ですね。
「さて、リアル『ボーパルバニー』と、その名を賭けてバトルと行きましょうか? 僕はそんなあだ名返上しても構わないのですが……」
僕の発言が気に入らなかったのか、『ダンッ!』と大きな音が聞こえます。なるほど、後ろ足で地面を叩いているから、あんな音が出るのですね。
左右の『ガンブレード』をホルスターから貫きました。相手の手がわからない時に攻撃するのは、良い手ではありませんが、何度か見せてもらいましたからね。何も出来ずに倒れてしまう事はないでしょう。
「《光弾》」
右手の『ガンブレード』から放たれた魔法弾は、光の速さで目つきの悪い兎へと進みます。命中し……た?
「ブー」
馬の様に鼻を鳴らされましたね。放たれた光弾は何処に言ったのでしょう? 首を傾げて考えた僕に、角をこちらに向けてラビが真っ直ぐ突っ込んできます。
「うわっと、いけません。戦闘中でしたね」
慌てて左右の『ガンブレード』に魔力による刃を生成します。とはいえ、普通の刀剣とは使い方が異なります。まともに振ったら、当たった衝撃で手首を傷めてしまいますからね。交わしざまに、突き入れる感じで左のガンブレードを突き出しますが、背中の毛を数本切っただけですね。ラビは僕の後方、数メートルの所でこちらを振り向いて、再び突撃の体勢です。
「かなり避けたはずなのに、こうなりますか……」
僕の右肩は、服が裂けて、右腕を血が伝わるのを感じます。見た目の攻撃だけをかわすのは危険なようですね。あの角だけであれば、目つきの悪いラビの攻撃は『点』でしかありません。そして、角の軌道上に僕の右肩は存在していませんでした。
雪の中に沈んでしまわないように、自分自身に浮上の魔法をかけていましたが、これですと足場をしっかりと踏みしめられずに、動きが遅くなってしまいます。
「《風の精霊よ、我が足元に足場を作れ! 空気の塊り》」
魔法の発動と同時に、ラビに向って《光弾》を左右のガンブレードで連射し、何度かラビと交差します。
こちらも、あちこちが切り裂かれ、血がにじみますが、ラビも僕の攻撃を全て回避できたわけではなく、白い毛に所々赤く血がにじんでいます。
こうして目つきの悪いラビの攻撃を受けてみると、違和感がかなりありますね。雪上なのに『ダン!』と音が立つこと、不可視の刃? それに僕の光弾も微妙に軽減されていますね。威力はLv.1の魔石ですから、元々余り高くありませんが、通常のラビはしとめることが出来ているのです。
そもそも、ラビは基本角の生えた兎で、生態もあまり変わらないときいています。魔物といっても、本来は捕食される側ですので、角は自衛の為の武器のはず。
でも、この目つきの悪いラビは、伝説の首狩り兎の様に、切り裂く攻撃、しかもその門歯に頼らない攻撃手段を持っています。
そこまで考えて、ふと気付きました。このラビは、風魔法を使う変異種ではないかという事に。そう考えれば、足ダンが出来るのも、盾などの防御を貫いて首を狩れることも、納得できます。先ほどの攻撃で僕の怪我が小さかったのは、僕が寒さ避けの風壁を展開していた事で、魔法の効果範囲が狭まったからでしょう。
僕は、ラビの変異種に向って話しかけます。
「できれば、君を倒したくないんだよね。君が仲間をキツネやコボルトから守って、いたんだよね? でも、その所為で元々君達が住んでいた場所は、樹や草がまるでなくなってしまうことになったんだ。
増えすぎれば、こんどは食べるものが無くなって餓死してしまう。仲間全てを助ける事は僕には出来ないけれど、君だけでも助けさせてくれない?」
ラビの目つきは変わりませんね。あいも変わらず睨みつけるような目つきですが、足ダンはしなくなりましたね。左右のガンブレードを僕はホルスターに収納して、片膝をついてラビの動くのを待って見ます。
むぅ、こちらが攻撃の意思を示さなければ、仲良くなれるかと思っていましたが、そう簡単にはいきませんか……
寒さの中(僕は寒くありませんが)、ラビとの我慢比べが続きましたが、最後はあっけなく決着が付きました。そう、動物ならば餌で釣ろうと、お鍋には入れなかった具材、人参を目の前に差し出すと、呆気なくラビは僕の側により、人参を齧りだしたのです。
「うぅ、最初からこの手を使っていれば、こんなにボロボロにならずに済んだのに……」
その後、ラビを抱きかかえてベースまで戻った僕の目に映ったのは、既に丘の上との雪中行軍が終了し、ベースに戻っていた受講生と、すっかり空になった大鍋でした。
ガクリと膝を落とす僕を尻目に、イリスさんは満足そうにお腹をなでています。
「僕の坦々餃子鍋~」
僕の悲痛な叫び声に、腕の中のラビは頭をブルッと振って答えてくれました……
『クロエ:イリスさん、周りにラビの変種とか亜種に詳しい人っていない?』
『イリス:ん~、クラリスが北方の国だから詳しいかもしれないわね。どんな事が知りたいの?』
『クロエ:ん~とね、目つきが悪くて、防御を貫いてダメージを与えてくるようなラビっている?』
『イリス:……冗談で言ってるんじゃないわよね? 目付きが悪い? 防御を貫いてダメージを与える? 正気??』
イリスさんが聞き返してくるのも理解できますね。自分で見なければ僕だって信じていませんよ。
『クロエ:一応正気のつもり。アレキが連れ帰る人達からも聞いてみて』
僕は回答を返答を待ちながら歩き続けます。やがて、軽快な音がして、イリスさんから回答が来ました。
『イリス:クラリスも特に聞いたことないそうよ。ただ……伝説として貴女のあだ名の#殺人兎__ボーパルバニー#がいるくらいよ』
むぅ、きっとイリスさんは笑っていますね。とりあえず、お礼を言っておきましょう。
『クロエ:ありがと~』
さて、実在しない未知の存在ですか。なかなか厄介な相手かもしれませんね。
丘の上で、後足だけで立っている、目つきの悪い兎を見て僕は溜め息をつきます。先ほどのPTからの情報では、魔法は追尾性があるのにあっさり避けるとか、弓の弦を切るとか言ってましたしね。弦は首を狙った攻撃がたまたまそれたのかも知れませんが、それでも首をきっちり狙ってきて、防御無効というのは厄介ですね。
「さて、リアル『ボーパルバニー』と、その名を賭けてバトルと行きましょうか? 僕はそんなあだ名返上しても構わないのですが……」
僕の発言が気に入らなかったのか、『ダンッ!』と大きな音が聞こえます。なるほど、後ろ足で地面を叩いているから、あんな音が出るのですね。
左右の『ガンブレード』をホルスターから貫きました。相手の手がわからない時に攻撃するのは、良い手ではありませんが、何度か見せてもらいましたからね。何も出来ずに倒れてしまう事はないでしょう。
「《光弾》」
右手の『ガンブレード』から放たれた魔法弾は、光の速さで目つきの悪い兎へと進みます。命中し……た?
「ブー」
馬の様に鼻を鳴らされましたね。放たれた光弾は何処に言ったのでしょう? 首を傾げて考えた僕に、角をこちらに向けてラビが真っ直ぐ突っ込んできます。
「うわっと、いけません。戦闘中でしたね」
慌てて左右の『ガンブレード』に魔力による刃を生成します。とはいえ、普通の刀剣とは使い方が異なります。まともに振ったら、当たった衝撃で手首を傷めてしまいますからね。交わしざまに、突き入れる感じで左のガンブレードを突き出しますが、背中の毛を数本切っただけですね。ラビは僕の後方、数メートルの所でこちらを振り向いて、再び突撃の体勢です。
「かなり避けたはずなのに、こうなりますか……」
僕の右肩は、服が裂けて、右腕を血が伝わるのを感じます。見た目の攻撃だけをかわすのは危険なようですね。あの角だけであれば、目つきの悪いラビの攻撃は『点』でしかありません。そして、角の軌道上に僕の右肩は存在していませんでした。
雪の中に沈んでしまわないように、自分自身に浮上の魔法をかけていましたが、これですと足場をしっかりと踏みしめられずに、動きが遅くなってしまいます。
「《風の精霊よ、我が足元に足場を作れ! 空気の塊り》」
魔法の発動と同時に、ラビに向って《光弾》を左右のガンブレードで連射し、何度かラビと交差します。
こちらも、あちこちが切り裂かれ、血がにじみますが、ラビも僕の攻撃を全て回避できたわけではなく、白い毛に所々赤く血がにじんでいます。
こうして目つきの悪いラビの攻撃を受けてみると、違和感がかなりありますね。雪上なのに『ダン!』と音が立つこと、不可視の刃? それに僕の光弾も微妙に軽減されていますね。威力はLv.1の魔石ですから、元々余り高くありませんが、通常のラビはしとめることが出来ているのです。
そもそも、ラビは基本角の生えた兎で、生態もあまり変わらないときいています。魔物といっても、本来は捕食される側ですので、角は自衛の為の武器のはず。
でも、この目つきの悪いラビは、伝説の首狩り兎の様に、切り裂く攻撃、しかもその門歯に頼らない攻撃手段を持っています。
そこまで考えて、ふと気付きました。このラビは、風魔法を使う変異種ではないかという事に。そう考えれば、足ダンが出来るのも、盾などの防御を貫いて首を狩れることも、納得できます。先ほどの攻撃で僕の怪我が小さかったのは、僕が寒さ避けの風壁を展開していた事で、魔法の効果範囲が狭まったからでしょう。
僕は、ラビの変異種に向って話しかけます。
「できれば、君を倒したくないんだよね。君が仲間をキツネやコボルトから守って、いたんだよね? でも、その所為で元々君達が住んでいた場所は、樹や草がまるでなくなってしまうことになったんだ。
増えすぎれば、こんどは食べるものが無くなって餓死してしまう。仲間全てを助ける事は僕には出来ないけれど、君だけでも助けさせてくれない?」
ラビの目つきは変わりませんね。あいも変わらず睨みつけるような目つきですが、足ダンはしなくなりましたね。左右のガンブレードを僕はホルスターに収納して、片膝をついてラビの動くのを待って見ます。
むぅ、こちらが攻撃の意思を示さなければ、仲良くなれるかと思っていましたが、そう簡単にはいきませんか……
寒さの中(僕は寒くありませんが)、ラビとの我慢比べが続きましたが、最後はあっけなく決着が付きました。そう、動物ならば餌で釣ろうと、お鍋には入れなかった具材、人参を目の前に差し出すと、呆気なくラビは僕の側により、人参を齧りだしたのです。
「うぅ、最初からこの手を使っていれば、こんなにボロボロにならずに済んだのに……」
その後、ラビを抱きかかえてベースまで戻った僕の目に映ったのは、既に丘の上との雪中行軍が終了し、ベースに戻っていた受講生と、すっかり空になった大鍋でした。
ガクリと膝を落とす僕を尻目に、イリスさんは満足そうにお腹をなでています。
「僕の坦々餃子鍋~」
僕の悲痛な叫び声に、腕の中のラビは頭をブルッと振って答えてくれました……
0
あなたにおすすめの小説
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ホームレスは転生したら7歳児!?気弱でコミュ障だった僕が、気づいたら異種族の王になっていました
たぬきち
ファンタジー
1部が12/6に完結して、2部に入ります。
「俺だけ不幸なこんな世界…認めない…認めないぞ!!」
どこにでもいる、さえないおじさん。特技なし。彼女いない。仕事ない。お金ない。外見も悪い。頭もよくない。とにかくなんにもない。そんな主人公、アレン・ロザークが死の間際に涙ながらに訴えたのが人生のやりなおしー。
彼は30年という短い生涯を閉じると、記憶を引き継いだままその意識は幼少期へ飛ばされた。
幼少期に戻ったアレンは前世の記憶と、飼い猫と喋れるオリジナルスキルを頼りに、不都合な未来、出来事を改変していく。
記憶にない事象、改変後に新たに発生したトラブルと戦いながら、2度目の人生での仲間らとアレンは新たな人生を歩んでいく。
新しい世界では『魔宝殿』と呼ばれるダンジョンがあり、前世の世界ではいなかった魔獣、魔族、亜人などが存在し、ただの日雇い店員だった前世とは違い、ダンジョンへ仲間たちと挑んでいきます。
この物語は、記憶を引き継ぎ幼少期にタイムリープした主人公アレンが、自分の人生を都合のいい方へ改変しながら、最低最悪な未来を避け、全く新しい人生を手に入れていきます。
主人公最強系の魔法やスキルはありません。あくまでも前世の記憶と経験を頼りにアレンにとって都合のいい人生を手に入れる物語です。
※ ネタバレのため、2部が完結したらまた少し書きます。タイトルも2部の始まりに合わせて変えました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる