304 / 349
7.女王の奏でるラプソディー
73.借りは高くつくものです
しおりを挟む
『ニャルラ・トテップ』が消えた後、大量のドロップ品をすべて亜空間収納にしまったり、イリスさんに魔力譲渡してなぜか殴られたりといろいろありましたが、僕たちは無事地上に戻りました。
時間にして約二時間というところですが、イリスさんとユイが早く艦内に戻りたいらしく、パトリシアさんに帰還の報告だけすませると、詳しい話を聞きたがる冒険者の皆さんとパトリシアさんを放置して、艦に転移で戻ります。
戻った僕たちは、ワイアット航空指令が倒れた件や、アレキサンドリア本国への『ニャルラ・トテップ』との戦闘記録とこの遺跡についての情報をまとめて提出したりと、慌ただしく一日が過ぎました。
夕方になって、遺跡から戻ってきたパトリシアさんには、遺跡の最深部で大型の何者かと戦闘したことを告げます。
『うねうねのぐにぐに』は、なかなか信じてもらえませんでしたが、破格のドロップ品の目録を見せると、問答無用でS級の魔物『這いよる混沌』が登録されたようです。
遺跡の探索も、当初より少し長めの翌日夕刻までに延長しましたので、多少の不満はあっても納得はされたようですね。なにせ、この艦がここを離れれば、探索をしたいと残った人も、補給なし・帰る手段無しになるのはわかっていますからね。
翌朝はなぜかカレンさんに叩き起こされ、イリスさんやユイが見守る中で魔力譲渡をさせられるわ、なぜかカレンさんが気を失い、目が覚めたカレンさんに長時間説教をくらう羽目になったのは謎ですが、緊急時以外の魔力譲渡は禁止を言い渡されました。
そして士官会議では、僕からの宿題の回答を士官の皆さんに報告してもらいましたが……
「……四連装パルス魔道機関銃ですか…… リアンにしては地味で堅実なモノを出してきましたね。配置箇所もほぼ問題ないと思いますが、砲雷科の人員では賄いきれないのではないですか?」
僕の言葉に、なぜかリアンはふくれっ面になり、隣のアーシャが満面に笑みを浮かべていますね。
あ~、これはリアンのデタラメな案を、アーシャが無難にまとめあげたとみる方が良さそうです。配備するための資材や消費魔力量、耐久力なども十分許可が出る範囲内に収まっていますしね。
そして、アンソニー砲雷長が、砲雷科の編成を二班編成にして対応すれば、当面は問題が無い事も報告されています。
実際、戦闘時には総員起こしとなりますので、被害対策班などのダメコンに割く人員以外を除けば、自分の担当火器に詰めているので、良いようですね。
「……それで、飛行科はなぜ白紙提出なのでしょうか? 説明してもらえますか? ワイアット航空指令?」
疑問符を沢山つけてジト目でワイアットを睨んだ僕ですが、ハリー航海長やアンソニー砲雷長、アーシャ副機関長からもなぜか僕を責める様な視線を感じるのですが……
「艦長、昨日航空指令が魔力切れで寝込んだのを知っているでしょう? あれって、艦長が召喚したんでしょ? ぶっ倒れて帰ってきた航空指令の治療やらなんやらで昨日はてんてこ舞いだったんですよ。
聞いたら得体のしれない何かと戦ってる艦長たちに呼び出されてとかいうんですから、報告書を作る時間なんてある訳ないじゃないですか」
むぅ、そういえばそんなことがありましたね。あえて忘れていたのに、周囲から指摘されるとは思っていませんでしたよ。
イリスさんやユイまで呆れた顔で僕を見ていますし……
「報告書にまとめる事は出来なかったが、案ならある。量産型ヴァルキリーと翼下攻撃用ポッドの装備だ」
そう言ってワイアットが一枚の図をパネルに投影します。その図は、僕専用機のヴァルキリーVF-1を複座にして小型化した形状をした感じですね。まるっきり、僕の知っている戦闘機ですよ、これ?
「……これで飛ぶには操縦者の魔力量が圧倒的に足りませんよ。アレキサンドリアでも、この手の飛行体を飛ばせるのは僕とアレクシアさんしかいないんですから。
ワイアットにしては、実現不可能な案を……」
「……貸しといったはずですが?」
却下しようとした僕をみて、ワイアットはポツリと呟きます。
むぅ、まさか見破られてる?
ヴァルキリーVF-1は、DM2などと違って、ヘリウムガスの浮力とプロペラを回して方向を変える訳ではなく、普通のジェット機と一緒で揚力という力を使って飛びます。
そして、エンジンの代わりにあるのは多段式の魔法陣がセットされた魔道推進器です。搭乗者が魔力を使うのは一段目の魔法陣を駆動するだけで、二段目以降の魔法陣はオンオフの制御をするだけなので、スロットルレバーと同調する魔道具を作れば負担はかなり軽減されます。
「……長時間の飛行は無理ですよ。それに、今までの物とちがって、操縦特製がちがいますから、本気で人を選ぶ機体になります。それと、資材の問題がありますから、試作機だけしか作れませんよ」
僕の言葉に、ワイアットがニヤリと笑みを浮かべます。
「短距離迎撃型にすれば問題ないでしょう。飛行時間は三十分もあれば、当面問題はないはずです。
パイロットは自分、砲術士はライラで設定をしてもらえばいいでしょう。訓練時間も必要ですから、二日くらいで作ってくれますよね、艦長?
よもや、自分を丸一日眠らせることになったんですから、艦長もそのくらいしてくれると信じていますよ?」
くぅ、『這いよる混沌』を倒すのに力を借りたことがこんなことで裏目にでるとは……
「魔道機関砲もあるんですよ? 一人で作るんですから時間が……」
「じゃあ、俺が…「私がお手伝いしますね、班長は艦橋をお願いします」…、おう……」
リアンが何かを言いかけましたが、アーシャが言葉を被せます。うん、リアン、見事に尻に敷かれてますね、良い事です。
仕方なく僕は肩をすくめます。まあ、良いでしょう。いつまでも借りがあると、利息が高く付きそうですしね。
了承しようとしたその時、イリスさんから『待った!』がかかります。
「クロエ? 第一優先は、私とユイの魔道具の再構築ですわよ?
特にユイはいろいろと変わってしまったのだから、再調整しないと魔道具がつかえないのでしょう?」
へっ? いや確かにそうですが、それをここで言いますか?
救いを求めて周りを見ますが…… リアンすら目を合わせてくれないですよ!!
思わず Orz してしまいますが、誰も同情してくれません。はいはい、分かりましたよ、作りますよ!
この日の会議は、僕の一人負けに終始したのでした。
時間にして約二時間というところですが、イリスさんとユイが早く艦内に戻りたいらしく、パトリシアさんに帰還の報告だけすませると、詳しい話を聞きたがる冒険者の皆さんとパトリシアさんを放置して、艦に転移で戻ります。
戻った僕たちは、ワイアット航空指令が倒れた件や、アレキサンドリア本国への『ニャルラ・トテップ』との戦闘記録とこの遺跡についての情報をまとめて提出したりと、慌ただしく一日が過ぎました。
夕方になって、遺跡から戻ってきたパトリシアさんには、遺跡の最深部で大型の何者かと戦闘したことを告げます。
『うねうねのぐにぐに』は、なかなか信じてもらえませんでしたが、破格のドロップ品の目録を見せると、問答無用でS級の魔物『這いよる混沌』が登録されたようです。
遺跡の探索も、当初より少し長めの翌日夕刻までに延長しましたので、多少の不満はあっても納得はされたようですね。なにせ、この艦がここを離れれば、探索をしたいと残った人も、補給なし・帰る手段無しになるのはわかっていますからね。
翌朝はなぜかカレンさんに叩き起こされ、イリスさんやユイが見守る中で魔力譲渡をさせられるわ、なぜかカレンさんが気を失い、目が覚めたカレンさんに長時間説教をくらう羽目になったのは謎ですが、緊急時以外の魔力譲渡は禁止を言い渡されました。
そして士官会議では、僕からの宿題の回答を士官の皆さんに報告してもらいましたが……
「……四連装パルス魔道機関銃ですか…… リアンにしては地味で堅実なモノを出してきましたね。配置箇所もほぼ問題ないと思いますが、砲雷科の人員では賄いきれないのではないですか?」
僕の言葉に、なぜかリアンはふくれっ面になり、隣のアーシャが満面に笑みを浮かべていますね。
あ~、これはリアンのデタラメな案を、アーシャが無難にまとめあげたとみる方が良さそうです。配備するための資材や消費魔力量、耐久力なども十分許可が出る範囲内に収まっていますしね。
そして、アンソニー砲雷長が、砲雷科の編成を二班編成にして対応すれば、当面は問題が無い事も報告されています。
実際、戦闘時には総員起こしとなりますので、被害対策班などのダメコンに割く人員以外を除けば、自分の担当火器に詰めているので、良いようですね。
「……それで、飛行科はなぜ白紙提出なのでしょうか? 説明してもらえますか? ワイアット航空指令?」
疑問符を沢山つけてジト目でワイアットを睨んだ僕ですが、ハリー航海長やアンソニー砲雷長、アーシャ副機関長からもなぜか僕を責める様な視線を感じるのですが……
「艦長、昨日航空指令が魔力切れで寝込んだのを知っているでしょう? あれって、艦長が召喚したんでしょ? ぶっ倒れて帰ってきた航空指令の治療やらなんやらで昨日はてんてこ舞いだったんですよ。
聞いたら得体のしれない何かと戦ってる艦長たちに呼び出されてとかいうんですから、報告書を作る時間なんてある訳ないじゃないですか」
むぅ、そういえばそんなことがありましたね。あえて忘れていたのに、周囲から指摘されるとは思っていませんでしたよ。
イリスさんやユイまで呆れた顔で僕を見ていますし……
「報告書にまとめる事は出来なかったが、案ならある。量産型ヴァルキリーと翼下攻撃用ポッドの装備だ」
そう言ってワイアットが一枚の図をパネルに投影します。その図は、僕専用機のヴァルキリーVF-1を複座にして小型化した形状をした感じですね。まるっきり、僕の知っている戦闘機ですよ、これ?
「……これで飛ぶには操縦者の魔力量が圧倒的に足りませんよ。アレキサンドリアでも、この手の飛行体を飛ばせるのは僕とアレクシアさんしかいないんですから。
ワイアットにしては、実現不可能な案を……」
「……貸しといったはずですが?」
却下しようとした僕をみて、ワイアットはポツリと呟きます。
むぅ、まさか見破られてる?
ヴァルキリーVF-1は、DM2などと違って、ヘリウムガスの浮力とプロペラを回して方向を変える訳ではなく、普通のジェット機と一緒で揚力という力を使って飛びます。
そして、エンジンの代わりにあるのは多段式の魔法陣がセットされた魔道推進器です。搭乗者が魔力を使うのは一段目の魔法陣を駆動するだけで、二段目以降の魔法陣はオンオフの制御をするだけなので、スロットルレバーと同調する魔道具を作れば負担はかなり軽減されます。
「……長時間の飛行は無理ですよ。それに、今までの物とちがって、操縦特製がちがいますから、本気で人を選ぶ機体になります。それと、資材の問題がありますから、試作機だけしか作れませんよ」
僕の言葉に、ワイアットがニヤリと笑みを浮かべます。
「短距離迎撃型にすれば問題ないでしょう。飛行時間は三十分もあれば、当面問題はないはずです。
パイロットは自分、砲術士はライラで設定をしてもらえばいいでしょう。訓練時間も必要ですから、二日くらいで作ってくれますよね、艦長?
よもや、自分を丸一日眠らせることになったんですから、艦長もそのくらいしてくれると信じていますよ?」
くぅ、『這いよる混沌』を倒すのに力を借りたことがこんなことで裏目にでるとは……
「魔道機関砲もあるんですよ? 一人で作るんですから時間が……」
「じゃあ、俺が…「私がお手伝いしますね、班長は艦橋をお願いします」…、おう……」
リアンが何かを言いかけましたが、アーシャが言葉を被せます。うん、リアン、見事に尻に敷かれてますね、良い事です。
仕方なく僕は肩をすくめます。まあ、良いでしょう。いつまでも借りがあると、利息が高く付きそうですしね。
了承しようとしたその時、イリスさんから『待った!』がかかります。
「クロエ? 第一優先は、私とユイの魔道具の再構築ですわよ?
特にユイはいろいろと変わってしまったのだから、再調整しないと魔道具がつかえないのでしょう?」
へっ? いや確かにそうですが、それをここで言いますか?
救いを求めて周りを見ますが…… リアンすら目を合わせてくれないですよ!!
思わず Orz してしまいますが、誰も同情してくれません。はいはい、分かりましたよ、作りますよ!
この日の会議は、僕の一人負けに終始したのでした。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
まったく知らない世界に転生したようです
吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし?
まったく知らない世界に転生したようです。
何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?!
頼れるのは己のみ、みたいです……?
※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。
私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。
111話までは毎日更新。
それ以降は毎週金曜日20時に更新します。
カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる