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第3章
第2話 領地に帰る前の準備 2
しおりを挟む「あら、パトリシア、まったくですの?」
「っ、えぇ、お母様余りと言いますか…その…まったくですわ」
こ、怖いお母様…ピリッと空気が変わってる。
「まぁ……そうよねぇ?でも、パトリシアは幼き頃から利発で、何でも言って周りを驚かせたわ」
ん?空気が変わったわ。
ほっ。
でも私、何やらかした私わぁぁ~?
「ハハハ、そうだな。例えばこの馬車だ。この馬車の揺れはな、車軸にサスペンションという物を付けたら、馬車の揺れが軽減する。と言い出したのはお前だ。最初は何の事だかさっぱりわからず、困った物だったがなぁ~。ある日突然、ドワーフの鍛冶屋に一人で出かけるんだと、言い出してなぁ。お前を家族全員で止めるのも訊かずに騒ぐので、仕方なく家族全員で鍛冶屋に押し掛たのを思い出す」
「そうだったわねぇ~。それに、屋敷のトイレとお風呂も改装する。と言い出した時にはもう、勝っ手になさい!と怒ったもの」
「アハハ、その節は申し訳御座いません……」
お、覚えがない……。
「後は石鹸と、整髪剤も我が家の自慢よね」
まだあったのかい!わたし!!
あ、でも!それは覚えてるかも?
何せこの世界の整髪剤は、髪を洗うとバキバキ、ギシギシになる。前世の物を知っている私は、この世界の物を受け入れるのにも時間が掛かった。
やっぱりやってたか!何故思い出さなかった?ん~??
「後は、食べ物よ。全く天才だわ!パトリシア」
お母様のボルテージが上がり掛けてる。中々に馬車の中が騒がしくなって来たわ。
「押さえろ、マリーン」
「あ、あらやだ私ったら。ご免なさい」
静になった、お父様ファイプレーです。
「まぁ何にせよパトリシア、お前のお蔭で…我々の生活は他の者達より、贅沢に暮らせる。それはありがたいよ」
むぅ……と悩んでいたら父に誉められたわ。これは嬉しい。
だが、食べ物?何をしたか?私??
なにも思い出せないぃ~。
だって我が家の食事って普通に料理を…あっそれかぁ~!
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