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第3章
閑話 国王side 9 王子ざまぁ カウントダウン 9
しおりを挟むだが先ずはこいつ!ルーベルトの処分だ、それとあの令嬢の処分もだ。
とりあえず調べるのが先だが、ルーベルトが逃走するかも知れない・・・・?
野放しは不味いぞ!
かといって普通に王宮に居させる事は、もう出来ない。
罰も与えないと、本人が付け上がるだけだ。
「ダラス!」
「如何致しましたか?陛下」
側に来たダラスに小声で、ルーベルトの耳に入らないように話す。
「ルーベルトを城の別棟の牢に幽閉しろ」
「少々お待ちを、只今騎士を連れて参ります」
「頼む」
こそこそとなにやら、父がダラスと話しているな?
あぁ、そう言う事か!
(兄上)
後ろを向いてハインツを小声で呼ぶ。
(何だ?)
(どうやら父上が、覚悟したようですよ)
(ん?覚悟?あぁ)
ハインツがちらりと、父とダラスの行動を見て覚ったみたいだ。
(楽しみだな)
(本当にですね)
上の兄上達は、ルーベルトの事を煩わしく思って居た。まぁ日頃の行いを見聞きしていれば、当たり前ではあるのだが。
◇◇◇◇◇
暫くすると、騎士団長が隊員を数名連れて執務室に入って来た。
「失礼致します。陛下、お呼びと伺いましたので、参上致しました」
「待っておったぞ騎士団長、そこの罪人を牢へ幽閉しろ」
罪人と聞き何処に居るのか、が分からず聞き返す。
「は?罪人で・・・ございますか?陛下?」
「そうだ、そこにいるだろう?ルーベルトという罪人が。あとこやつの側近の護衛騎士数名も、引っ捕らえ牢にぶち込め」
「罪状はそうだな・・・国家予算の横領だ!後は先程こやつに脅迫されたな、脅迫罪もだな」
(何を言ってるのだ?父上私は悪くないぞ?なにもしていない!)
「父上?」
「なんだハインツ?」
「後、無銭飲食ですよクックッ」
(そ、それは食べるのに金が懸かると、聞いて王家に請求しろと言っただけだ!)
「ルーベルト、国王陛下を脅したんだ罪は軽くないぞ?覚悟しろよバーカ」
(脅すなんてしてない!)
「だ、そうだ!あ・・後!不義罪だ!」(笑)「ふ、不義罪?何ですかそれは父上?」
「今の思い付いた!ワハハハ。みっともなくて良いだろう?馬鹿に持って来いだ!なぁ妃よ」
「全くお似合いですわね、ルーベルトさようなら」
「後程、お前の真実の愛の相手も、牢にぶちこんでやるぞ喜べよ?お前は、王族から除籍する」
(王族から除籍?なんだそれは?)
「ち、父上、母上?な何を言ってらしゃるのか?私には分からないのですが・・・何故私が罪人などになるのですか?」
「今罪状を述べたろ?さっバルカン罪人を引っ立てろ!」
「は!おい、立て!」
騎士二人でルーベルトを抱えて、引きずるようにして執務室室から出て行こうとするが、ルーベルトが暴れる。
「ええい!私に触るな!父上!これは何かの間違いです。私は何もしていない!何故こんな無体を受けなければ行けないのだ!ふざけるな!触るな!!」
必死に抵抗力をするが、日々鍛練を続けている騎士がヒョロガリの男に、負ける訳もなく両脇をがっしりと、捕まれたら抵抗は虚しく連れていかれた。
とりあえずこれで一旦終いにするが、これからだな。
「ダラス」
「はい陛下?」
「影に、ルーベルトが申していた子爵令嬢を、調べる様に伝えろ。そして分かり次第報告しろ、早急にだ分かったな!」
「畏まりました」
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