48 / 574
第3章
第13話 領地に帰る前の準備 13
しおりを挟むライトで洞窟の中を、照らして中に入ると何とも言えない異臭が鼻を突いた。
「す、すごい臭いですわ?……ちょっとお待ちになって下さいませ」
「何をするつもりだ?シア!!」
アレクお兄様が、なにかを言おうとしていますが……こっちが先ですわ。
風魔法で臭いを、散らせて見る?
試しに風魔法とクリーンを、一緒に掛けてみたら…………消臭の魔法が出来てしまいました!
何これ……と、取り敢えず誤魔化すためには、そう初級の魔法を使ってみたよと言って……誤魔化……せるかな?
「エアー(消臭もね)……」
すると洞窟の中の、嫌ない臭いが少し良くなった気がする。(汗)ま、不味いわ。
「「「「「………」」」」」
マスク越しで表情が見えないが、皆さん呆れてますわね……。
「お、お兄様!ほ、ほら……少し中の臭いが、緩和されたと思うのですが……オホホ」(汗)
「し、シア!!何をした?今言ってみろ!」
「アレク今は……それ処ではないぞ!さぁ皆!気を引き締めて、中の捜索だ行くぞ!」
「わかった、シア後でじっくりな!」
こ、怖いですよ兄様達!!
「はい……」取り敢えず大人しくしてます。
そんな事をやらかしながら、全員で進んで行くと分かれ道にぶつかった。
「さて、どうするか……」
暫くヴァンスが、考え込んで居たが判断した様だ。
「護衛の三人は左手へ、私は右に行く何かあれば合図しろ!では行くぞ!」
「「「は!」」」
二手に別れて、洞窟を歩くと広い部屋が見えてきた。
「お兄様達、あそこ!少し広い場所がありますわ」
「パトリシア警戒しろよ?サーチを切らすなよ?」
「はい、大丈夫です。気を付けて下さいませ」
ゆっくりと気を張りながら三人で歩く。
「お兄様、この先に魔物がいますわ」
「またか?……数はわかるか?」
「5体ほど確認出来ますが……どうやらオーガですわね」
「全く!何体いるのだ!キリがない」
「ですが……お兄様?魔物でしたら、私のアイテムボックスに入れてしまえば、そう手間は掛かりませんよ?」
「そうだったな!なんだか、楽なのか手間なのか……わからなくなりそうだ」
「ハハハ、全くだな?パトリシアこれからも頼むよ?これからは、狩りだけじゃ無くなるからな」
そうだった……これからが大変なんだったわ、少し魔法創作しないと不味いかしら?魔法の整理もしないと……。
歩いて行くと、横穴があり部屋になっていた。
その中に入って行くと、オーガが転がって居た。
「お兄様、寝てるだけなので起こさない様に注意してくださいね?しっかりトドメを刺さないと、私のアイテムボックスに入りません!」
「分かった!任せろ」
二人の兄が、次々に魔物もの首に剣を刺す。
「よし!ここはこれで良いぞ!パトリシア頼む」
「分かりました、収納っ!」
パッと魔物の遺体が消えた。
「さぁ、次に行くぞ!」
サーチを再び展開させる。
「アレクお兄様?右に行くと“子供のオーク”がいますわ」
「わかった右だな?」
ここもやはり、横穴があり部屋になっていた。
今居る場所を一旦出て、右に歩くと部屋があり中を覗けば、オークの子供が20体が転がっていた。
可愛そうだが、子供もやがて人の脅威になる。 魔法を使い全て処理して、アイテムボックスに入れた。
他の場所からまた、オーガとオークに、ゴブリンが見つかったので全て同じ様に始末した。
その他三ヶ所の穴があったが、なにも見つからなかったので洞窟から一旦外に出た。
17
あなたにおすすめの小説
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる