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第3章
第14話 領地に帰る前の準備 14(改訂)
しおりを挟むマスクを外して深呼吸する。
風魔法で、臭いを散らしても凄い臭いだったわ。
「ふぅ~~!苦しかったですわ!お兄様達、大丈夫ですか?」
兄達を見ると同じ様に、マスクを外して深呼吸していた。
「あぁ、大丈夫だ。さて、パトリシア。ゴブリンを、さっきの穴に全て入れてくれ!始末するぞ」
あそこに、入れてくれと穴を指さす。
「分かりましたわ。お待ちになってください」
穴が見える側迄行き、アイテムボックスに入っているゴブリンを出した。
「お兄様。出しました。後、お願いしますわ」
「分かった、少しここから離れるぞ、行くぞファイアーストーム」
気が付いたらお兄様が、私の隣にいてビックリしたが声を出さずに済んだので、これはこれでよし!
………だけど………。
「お、お兄様?ストーム系使うと威力が……」
止めてる最中に、穴から火柱が上がる。
ああ………止めるのに、間に合わなかった!!
「キャー!」
こっちの火の勢いに、ビックリして声を上げてしまった。
「どうした!!シア!何があった!」
魔物を入れた穴から、火柱が立つのを見て慌てたアレクがパトリシアの腕を引っ張り抱き抱えた。
「兄上、危ないだろう!シアが怪我でもしたらどうする!」
「す、すまん距離を取ったので、大丈夫かと思ったが、威力が大き過ぎたな。パトリシア怪我は無いか?」
「大丈夫てすが、ヴァンスお兄様。ストーム系の魔術は、威力が大きいので、ご注意下さいませ」
「そうだったな、すまん………」
兄弟三人で、色々やらかしてると護衛の三人が戻って来た。
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