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第3章

閑話 国王のケジメ・・・・7

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 一方、国王であるマクシミリアンは妻ヘレンに話をするべく私室に居た。

「あら、貴方今日の公務は、終わったのですか。随分お帰りがお早いですね?」

「あぁ・・・」

 と言いながらソファーに座る。

「マリサ・・陛下と私に、お茶を入れて頂戴。支度が済んだら退室していいわ」
「畏まりました・・・・」

 側に居たマリサと呼ばれた、メイドがお茶の支度を始めた。そしてティーカップを二人の前に置くと部屋を退室していった。

「それで?貴方何か、あったのかしら?」

 ヘレンはティーカップを、持ちながら夫に話を聞くわよと訪ねる。

「あぁ、今後の事だよ・・・」
「今後ですか?」
「そうだ、やらかしてくれただろ三男が・・・・・な」
「その話ですか。聞きたくもない・・・わ!」

 そう言って持っていた、ティーカップをガシャリと音を立ててテーブルに置き、腹が立つのか声を荒げる。

「まあ、落ち着けヘレン!聞け」
「あ、あら、私ったら・・・ですが貴方腹が立つのよ、私の後悔の種ですもの」
「私も一緒だよ、ヘレン。それで分かった事があったよ。ルーベルトはどうやらシュバン子爵に、嵌められたらしい」
「・・・・・・シュバン子爵?・・・・?」

 貴族のご婦人達の情報に、そんな貴族の話は・・・・・。

「思い出さんか?まぁ・・古い話だ。15年も前の話だからな。ご婦人達の話題には、ならなかったか?元シュバン伯爵家だよ」
「伯爵?15年・・・・・あぁ、そういえばあったわねぇ?あそこのご婦人、目立たなかったから、忘れてましたわ」

「思い出したか?」
「えぇ、確か領地の税の水増し?横領だったかしら?」
「少し違うが、まぁそんなところだな」
「あら、違ったかしら・・・まぁ良いわ、それでシュバン子爵が何を?」
「今回の主犯だ!そいつらが私達の息子を罠に嵌め、私をそしてアデスに、復讐をしたかったのだろ」
「な、何ですって!貴方!それで捕らえたのですか!」
「待て、落ち着け。ヘレン先程騎士に命じて、捕らえるように命を出した」
「そうですが・・・・な、なら、ルーベルトは刑が軽くなりますか?」
「はぁ・・・・すまぬ。ヘレンそれは無理だ」
「ど、どうして・・・・・そ、そうね貴方ごめんなさい。よく考えたらそうよね」
「先ずこれを読むと良い」

 と影が調べた報告書を渡す。

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