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第6章
閑話 大国の危機 Ⅰ
しおりを挟むここはリシュタール国の王都。
その中心である王宮の中の一室に、この国の国王と新しい宰相に、大臣達が頭を抱える姿があった。
" 国王の息子である三男がやらかした………。"
その騒動の中心人物で、一番手放してはならなかった貴族一家を失った。
それは、非常に不味い事であった。
何処から広まったのか、……宰相であったベルガモット家がこの国から独立をした。
その事が他の貴族に知れ渡り、一騒動になっているのだ。
ベルガモット家を寄り親にしていた、貴族達が自分達の領地へと戻って行き、貴族同士で結託をしたのか?その領地を通る時の、通行税が跳ね上がったとの報告があった。
そして農業ギルドからは、農作物の生育が悪く収穫の量が減っている。と言う報告が数日前にあり。更には冒険者ギルドから、魔獣が頻繁に出没するとの事だった。
「一体、どうしてしまったのだ。誰か、原因を突き止めろ!」
「お言葉ですが。陛下これは陛下のご子息、ルーベルト様が原因では?」
「そうです。あのベルガモット家の才女!パトリシア嬢と婚約破棄されたのが原因では?」
大臣達が次々に、ルーベルトとパトリシアとの婚約破棄が原因だと言う。
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