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第7章
閑話 隔離?
しおりを挟む一方、一足早く屋敷に通され貴賓室に案内をされたクレマンド殿下含めた側近達が、テーブルにつくとそそくさと、メイド達が飲みものを出して退出していき、貴賓室が4人だけの空間になる。
「ふぅ~」
クレマンドが吐息を漏らす。
「殿下………大丈夫ですか?」
「大丈夫……だ!多分な?これ程緊張することはここ最近余りなかったから、この感覚は久しぶりだな?」
「ええ、まったくです」
「しかし、立派な屋敷ですね?」
「ああ、町に入った途端、これ程整備された町はないのでは?と思いましたよ」
「ああ、異国に居る気分だ」
出されたお茶を飲みながら、呑気に雑談をする4人だが………、何処で誰が聞き耳を立ててるかわからない状況なのでこの程度の会話で留めている。
「さて……この領地から出るには、そう時間が掛からないかもしれませんね?殿下………」
「ああ、そのようだな?(まったく、もう少しパトリシア嬢と距離を縮めたかったが……)」
そう言ってまた黙り混むクレマンド殿下を心配してトリマンが声を掛ける。
「殿下、どうかされましたか?」
「いや、何でもないよ?少しこで、ゆっくりさせてもらうか?」
「ですが……帰りの足を確保しませんと?」
「その、問題があったね………。後でここの御当主とその話をしないとな」
厄介だな…………とボソッと呟く。
「まぁ、成るようになるだろ?」
「「「………ですかね」」」
そんな、話をしていると執事なのか?
が部屋に入ってきて部屋が用意出来たと言い4人其々にゲストルームが割当てられ案内された。
そして、クレマンドの部屋では、何かあれば遠慮なくと言い残して、退出していく執事を見送った。
一人部屋に案内をされた、クレマンドは部屋を確認してソファーに座り一息付くと。
部屋の窓から外を眺めて呟く。
「隔離されたな、これは………。パトリシア君の顔が見たいよ………」
念のためにと付けた、毒消しの指輪を触りながらそう呟いた。
一方、クレマンドの側近3人は……….?
さて、このお屋敷では客人扱いがあるのか?と一抹の不安がよぎる側近達であった。
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