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第7章

第17話 パトリシア…誤魔化す。

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「えっと……まだ全然余裕ですわよ?」
「シア、誤魔化すな!お前ステータスは?」
「い、嫌ですわ?お兄様そんなに恐い顔をして?どうしましたの?」
「どうしたも………あ!ルクスとルトを出さないと!ルト、ルクスでておいで」

 なんとか、これで誤魔化したい!私です。

 そして、チビッ子達が影から出てくる。

《《ごしゅじん》あるじ、なに?》

「フフフ。広いお家に来たから、ここでは好きに遊んで良いわよ?ほら、お兄様達もいるわよ?」

《あ!ヴァンスお兄ちゃんと、アレクだ!》

 チビッ子達が、お兄様達に突進していきます。

「お!ルトおいで」
「ルクスか、おいで。パトリシア何か食べさせられる物はあるかい?」
「有りますわよ?」

 アイテムボックスから、リンゴを出してお兄様たちに手渡す。
 そんな事をしていると、お父様達が到着したようで、皆さん揃ってサロンに入ってくる。

「パトリシア!お前は……またか?」

 お客様がいる手前で、騒げないので言葉を止めて難しい顔をしてますわね?

「お父様?ご到着が早かったですね?」
「う、うむ………」

 一言、返事をするとどかりとソファーに座る。

「あら、お父様ったらお客様をご案内して差し上げないと?」
「お!そうだったな。すまんクレマンド殿、そちらへお座り下さい」
「はは、すみませんね?では、失礼して」

 といってソファーに座る。

「しかし、ここはまた素晴らしいですね?見たこともない建物ですね?」
「私達の城ですわ。暫くご滞在されるようでしたら、迷わないようにしてくださいませね?」
「迷う?」
「ええ、城は広いので。あ!お父様、私少し席を外しますわね?失礼を。あ!クレオ!」
「は、はい?お嬢様。何で御座いましょうか?」
「ちょっと私と一緒に来てください」
「は、はい承知致しましたが……」
「良かったわ。なら、来てくださいな?」

 といって、サロンをでると厨房へ二人で歩いて行く。

「料理長!いる?」
「はい、い、居ますよ……お嬢様!と、クレオさんですか………」
「あ!料理長!ここの厨房……使い方分かる?」
「まぁ大体は?王都の屋敷の厨房と広さ以外は、変わらないのでしょう?」
「ええ、そうよ?良かったわ、イチイチ説明は面倒ですもの?クレオ」
「何でしょうか?」
「サロンのお客様と、お父様達を宜しくね?」
「あぁ、それで……私をここまで案内をしてくれたのですか?」
「フフフ。私はグレン達に話があるから行くわね。後はお願い」
「はい!分かりました。皆様に、お茶を御用意してお出しします。お嬢様、有り難う御座いました」
「フフフ。何もしてないわよ?あ!これ、この城の見取り図よ?役に立つかしら。じゃ、後でね?」

 そして、私はグレンとエルサ……使用人達を探す。
 えっと……マップで人溜まりを探して………。
 あ!居たわね……場所は、おっと!随分ここから遠いわ!
 仕方ないわね行きますかと、パタパタ走って向かいます。

 面倒ですわね広いのも!
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