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第10章
第14話 久しぶりに
しおりを挟むマクシミリアン様の挨拶に続いて、マリエール夫妻もお兄様に挨拶をします。
「ごきげんよう。ヴァンス様。私は、マリエール・ノアリバーンと申します」
「お初にお目に掛かります。私はルベルト・ノアリバーンと申します。お見知りおきを」
「よく来られました。ユンデス公のご令嬢も、カルバイラ公のご令嬢も、ご結婚なさっていらしたのですね。おめでとうございます。ここへは新婚旅行がてら、こられたのですか?お二方の領地からでは、少し遠かったのでは?」
「ええ、少し苦労しましたが、主人と初めての旅でしたから。楽しくは、ありましたわ」
「ええ、私達も楽しく旅行が出来てましてよ」
「ハハハ。それは良かった。パトリシアが貴女方と話したいらしく、先程から落ち着かない様てす。ですから、そろそろ話を切り上げましょう」
「もう、お兄様!意地悪しないで!」
「ハハ。お客様達とは一通り御挨拶は終わったかな?なら、ここからは無礼講ですかね。伯父上私達とパウロウ公や、カルバイラ公と、親睦を深めませんか。あちらに美味しそうな、料理もございますよ?」
「そうだね?ヴァンス。それも良いな?どうですか?お二方、あちらで、旨い物を食べながら話でも?」
「それは良いですね」
「ええ、是非!」
あら私達を残して、ヴァンスお兄様と伯父様が、行ってしまったわ………。
残されたのはアレクお兄様に、クロノス君に、ライアン君。
イリアご夫妻に、マリエールご夫妻ですが……。
「シア」
「はい?お兄様なんですの?」
「お客様を、お願いするよ?私はクロノス達とあちらで、食事でもしてるよ」
「分かりましたわ。お兄様ありがとうございます」
お兄様達を見送り。イリア達に微笑み話しかける。
「イリア、マリエール!お久しぶりね?それと、ご結婚おめでとう。いつお式を挙げたの?」
「フフフ。お久しぶりね?パトリシア」
「ええ、本当に。久しぶりね?まったく貴女が手紙だけ残して、領地に引っ込んで行った時には驚いたわよ?」
「そうよ?水臭いわよね?でもあの届いたお菓子。あれ美味しかったから、許したけど。フフフ」
「そ、それはよかったわ。マリエール」
相変わらず、マイペースですわね?
良かったわ、二人とも変わってなくて。
あ!殿方にも、御挨拶ですわね?
「マクシミリアン様に、ルベルト様。お二方ともこの度は、ご結婚おめでとうございます。お祝いも出来ず、遅くなり申し訳ありません」
「いえ文を送るにも、時間が掛かりますからね?王都に居れば別ですが。どうか、お気になさらずに。それにしても、ここに並ぶ料理は豪華ですね?」
見たこと無いものが多くて迷いますねと、ビックリしてるわ。フフフ、そのお料理は我が家の自慢ですもの。
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