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第13章
閑話 ヴァンスside
しおりを挟む終身中に城の三階から侵入者を知らせる警報音が鳴り響いた。
その音で城中が、慌ただしく為る。
ヴァンスも警報を聞き慌てて起き出し、警報音が鳴る城の三階に執事のマルスと共に駆けつけた。
するとそこには、見知った子供が…手が痛いと泣き叫び転げ回っていた。
なんだ……早速遣りやがったか……。
あれ程忠告をして釘を刺した筈なのだが……。
たがまあ、為るように為ったので御の字か?
「おい!衛兵!こいつを牢にぶちこめ」
「はっ!」
バタバタと衛兵二人が、痛いと叫ぶルシスを抱えてヴァンスの側から離れて行く。
「はぁ~馬鹿者目が…マルス、伯父と叔母を城に呼べ。私は執務室にいる」
「はっ!」
暫く待つと、マルスが伯父夫婦を連れてくるが…なんとも不機嫌な顔だな。
自分の息子が何をしたのかも未だ知らないのか?
「ヴァンス!こんな夜更けに何の用だ!」
「そうよ!何故、私迄呼ばれるのかしら?」
「………まあ、私も好きで伯父上達をお呼びした訳ではありませんよ」
全く……飛んでもない人達を母上は呼んだ物だ。
「ではなんだと言うんだ!」
「五月蝿いですねぇ……。私がわざわざ貴女方を呼んだのは、貴方の所の三男ルシスが城の立入禁止区域に、侵入者しようとしたからですよ」
「な、なんだと!それで息子は何処に」
「何処にっと言われてましても、不法侵入ですから城の地か牢ですが?」
「なっ!ば、馬鹿な!私の息子に何をするんだ!」
「と、言われましてもねぇ?私は伯父上達に警告しましたよね?城には出入り禁止と?」
「そ、それは私は納得してない!」
「していようが居まいが、私の命令は絶対ですが?」
「そ、それは……。はっ!それで息子は?」
「あぁ、立入禁止区域に無理に侵入したのでしょうね?手を痛がってましたが…その後は知りませんね」
「っ!け、怪我をしたのに、息子を放っておいたのか!貴様!」
「まあ、なんと言われましても…?約束も守れない、馬鹿者の子供の事等知りませんね。しかも人目を盗んで、侵入したのですから犯罪者です。この様な者に、何故手当てをしないとならない?」
「っ!で、では我々が息子の所にいく!その牢にと案内を!」
「仕方ありませんね?一応様子を見せますが…出すことは出来ませんから!そのおつもりで」
「……あ、ああ」
「貴方それは酷いわ!ルシスは怪我をしてるのでしょ!ヴァンス貴方!私の息子をちゃんと…」
「プリメラ!黙れ」
「で、ですが貴方!」
「いいから、黙れ。早く私達を一度息子の所へ」
「……マルス、衛兵と共に案内を」
「承知しました。お二人共こちらへ」
「あぁ、そうそう、子供の怪我!酷いようですよ?御持ちなら、ポーションの御用意を為された方が良いですよ?ククク」
「「…っ!」……」
伯父達は俺を睨み付けて部屋から出ていくと、扉が閉まった。
それを確認すると、ふぅ~と溜め息を着いた。
愚か者め等が!巫山戯やがって。
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