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第16章 

第5話 待ち構えておりましたわね?

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「さて、皆様今日の作業はこれで終わりにしますわ!屋敷に戻って其々過ごしてください」

 お腹もペコペコです。
 ルト達のもお腹が減ったと先程から騒いでます。

「そ、そうだな。パトリシアが一番疲れているだろうしな!皆様屋敷に戻りましょうか」
「承知しました」
「ああ、そうしょうか。パトリシア!ご苦労様」

「「「「「「「「「お疲れ様でした!」」」」」」」」」

 皆で馬車に乗り込むのですが…若干一名…馬車の回りをウロウロとする人が……。
 ああ……お父様でしたか。

「ぱ、パトリシア……」
「なんですの?お父様」
「わたしもお前の屋敷で……その」
「グレン、お父様を彼方の御屋敷まで送って指しあけてくれないかしら?転移の間からで良いわ」
「畏まりました。では…」
「そ、それはないではないか! 折角ここまでこっそり……」

 こっそり……?

「お父様、まさかわたしのお部屋からここまで来られたのですか?」

 可笑しいと思ったのよ!ちゃっかり私たちの所に顔を出し来れたのか。確か…部屋は鍵をちゃんと…あっ、掛けてないわね。………たぶん。
 偶にお兄様達が私の部屋から移動してくるから。

「い、いいではないか!たまには私だって娘の顔を見たい!」

 お父様…本当にがっかりてすわ、良い年をして娘の顔をとか…キモ!ですわ。

「……はぁ~。仕方ありませんわねぇ~。では屋敷でご一緒にお夕飯でも召し上がられてからお送り致しますわ。ですが、わたくしは知りませんよ? お母様に叱られても」
「だ、大丈夫だ!マリーンにはちゃんと………」

 あら?黙り混んでるわ。

「お父様まさか………」

 お父様のお顔うかがい見れば、段々とお顔から血の気が引いてきてます。

「はぁ~お父様…そんなんですからいつもの怒られるのですわよ。もう!」
「ハハハ」

 もうハハハではありませんわよ!笑って誤魔化してるけれど…わたしは知りませんよ? 






 そして、馬車で屋敷に戻るとアレクお兄様とお母様がリビングに要らしてたわ。

「貴方!何故ここに居るのかしら?貴方は隠居して居る見ですわよね? おまけに許可が無い限りパトリシアと接触してはいけない筈よね? その貴方が何故誰の許可もなく娘の屋敷に居るのかしら?貴方……」

 私に教えて貰えないかしら?と怒り、お母様が父様に向けるお顔が私たちからも伺えたのですが……そのお顔は般若の様です。
 私とアレクお兄様始め誰もお母様たちの側にはよりません。

 ところで、私の知らぬ間にそんな事が決まってたのね?
 全然…知らなかったわ!でもお兄様のお顔を見るとうんうんと頷いてる。

 ですが、あのお話は長くなりそうですわね。
 それにルクスたちはお腹がすいて我慢が出来ない様子…仕方ありません。ここは私がお母様を落ち着かせないと!

「お、お母様、お怒りなのはわかりますが…」
「あら、パトリシア何かしら?」
「お、お母様。宜しければ、今日は此方へお泊まりに為られては?」

 私の申し出にパァーーっと一気に笑顔になるお母様です。

「あ、あら良いのかしら? ルースさんお邪魔ではありませんこと?」

 ころっと態度が変わって…
 お母様何気に……いえ言いません。


「い、いえ、は、義母上その様なことはありませんよ? 是非泊まって行かれください。義父上と御一緒に是非。直ぐに部屋を用意させますし、時期に夕食ですご一緒しましょう」
「あら、そう?でしたらお言葉に甘ようかしら?ねぇ…貴方…」

 お母様のが怖いです。

「そ、そうだね。マリーン!是非そうしよう!すまんね、ルースくん」

「パトリシアもありがとう。お母様嬉しいわ」
「久しぶりにお母様たちと、御一緒にお夕食が楽しめるなんて嬉しいわ。ねぇルース様…それにアレクお兄様も」
「おや?私も一緒で良いのかい?」

 なにを言うのかしら?この兄は……お夕食ここて食べる気満々だったくせに。

「ふふふ、構いませんわよ? 折角お母様と御一緒に来られたのに、お兄様だけお帰り頂くなんて事できませんし」
「ハハハありがとう。悪いねルース殿邪魔をして」
「い、いえ…アレク殿、お気になさらず」

 よし!お母様の御機嫌がここでは直ったわね。

「あの……私達はそろそろ此方を暇させて頂いても?」

 そうだったわ!騎士達の存在を忘れて居たわ!ごめんなさいね。

「あ、そうね?貴殿方も、今日はこれで下がって頂いても構わないわ」
「ありがとうございます。では私達はこれで」
「そうでした、ガウェル!」
「はい」
「明日も護衛宜しくお願いしますわ。今日と同じ時間に門の前にいて頂戴」
「承知しました。では、我々は失礼を」

 騎士達を見送ると、私たちも一旦お部屋に戻りますます。お母様にはリビングでお待ち頂きますが。(その際、お父様の事は知りません)
 それから支度が済み直ぐに食堂へ移動します。

『ねえねえ?ご主人』
「どうしたのルクス」
『今日のご飯はなにかな?』
「なにかなぁ~。ふふふ、楽しみねぇ~」

 ルクスが夕御飯のメニューにウキウキしてます。
 若干わたしもです。
 ルトと栗鼠のカイは果物と木の実です。
 あ、それにホワイも兎なので野菜だけでしたね。ブランとリズも猫なので……わたしたちとは違う食事てすが…。



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