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新たな町へ
374話 オークションに出品
しおりを挟む「ええっと……狩って来ちゃった、としか…言えないんだがなぁ~。ノルンさん、そんなのどうでも良くないか?」
「ま、まぁ……そうだがよ!お前、オーガにキングとかは、未だ良いがな。なんだあれは!さっきのあれ!ビックサラマンダー、にマジョルドヴァイパァー。あれの!魔石はお宝だぜ?オークションに出したら、いくらの値が付くやら。……それに皮も貴重だし、全てがお宝だ……。なぁ~兄ちゃん、あれ本当に売りたいか?」
「ま、そうですね。出来れば……屋敷なんて買って使用人も居ますからね。資金はあれば有っただけ有りがたいのですよ」
「そうか……なら、どうするか。……大物二頭以外の、今出したワイバーンやらは普通に買い取るぜ。後の二頭はばらして、オークションに出すか……」
「なんだかよく分からないですが、お任せしても?」
「分かったなら、オークションに出すぞ?」
「でも、本当に良いのですか?さっきの魔物をノルンさんは、仕舞えって言いませんでしたか?」
「良いんだよ気が変わったんだよ!な、オークション出すぞ」
気が変わったって、なにさそれ?……そう、コロコロと気が変わって振り回されるのは、勘弁して欲しいのだが?
「本当にいいんですか?」
「おお、任せろ!」
「でも、それって物を出したら。……どれくらいで、手元に金が来るんですか?」
「ん~そうだな……10日も待てばオークションが始まるぜ、だからその後になるな。それと手数料が売上から引かれるからな」
「手数料ですか?それって、どれぐらい引かれるのですか?」
「まぁ、せいぜい売上から3%程度だな」
そ、そうなんだ……なんとも微妙だな。
「分かりました、構いませんよ。ですが一番高値が付くのはどれなんですか?」
「そりゃ~魔石だよ。白金貨200枚は下らないだろうぜ。兄ちゃん本当に出すんでいいのか?」
「ええ、構いませんよ?未だ、有りますからね」
「は?未だある?」
「ええ、後5頭づつもってます。貴重な魔物だったら、色々と出来そうですね?あ!あれって蛇の方は、食用なのですか?内蔵は薬ですか?」
「…………兄ちゃん、あんた……何者んだよ?」
「へっ? 冒険ですが、なにか?」
「ランクは、今はどれくらいになる」
「ギルマスから聞いてませんか?」
「聞いてねぇよ。興味も、無かったからな」
「はぁ……?なら、別に興味が無いままでもいいのでは?」
「そうだがよ!そうなんだが……よ。ったく興味が出ちまったんだよ教えろよ?」
「………全く面倒な。今はAランクですよ、それがなにか?」
「低いだろそれはよ!ちょっと待ってろ!」
それを言ってバタバタと走って倉庫を出て行ってしまった……どうした?
この流れって……もしかしてギルマス……呼んで来るとかか?勘弁してくれよ。
少し待てと言われて、待ってると……今回はお早いご登場でしたよ!珍しい……。
「なんだよ!ノルン痛てぇ。腕を引っ張るんじゃねぇ!一体なんだってんだよ!」
「煩せぇ!おいアキヒコ!さっきのあれ!だせ!それから話しをする」
「ええ、また出すの?」
「良いからだせ!蛇に蜥蜴を、早く!」
「……ハイハイ……全く忙しいですね?」
まぁ、オークションに出してくれると言うからな、ここは素直に出すけどね。
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