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新たな町へ
514話 案内。
しおりを挟む食事が終わり双子の兄弟はカナル達に任せた。
ニングスには、マリーさんとケイルスを任せて後は皆其々の仕事に戻って貰う。
俺の方は今はガインさんを庭に案内中だ。
「おお、すげぇなぁ~見たこともない庭木が何本も植わってるじゃねぇの。旦那あんた…この屋敷に、あの部屋に食事といいなに者だ?」
「アハハ、俺は唯の冒険者だよ。で、ガインさん庭木の手入れは出来そう?」
「そうだなぁ~、これなら直ぐに出来るぜ?」
「そう?ならよった!それとあの一角……分かる?彼処だけど」
「ん…彼処?って、何処だ?」
仕方ない側に行くか……。
ガインを連れて、庭の小道を歩き妖精達が暮らす中庭近付く。
「ここから向こうには、行けないから気をつけて下さい。ここは俺以外は………ブハ」
[主ぃ~久しぶりだ!腹がへったぞ!]
「ブ、ブルー!テメー出てくんな!」
ガインに、結界が張ってある場所の説明中にブルーが結界を抜けて俺の顔面に張り付いて来た。
図々しくも、腹が減ったと言いながら俺の顔にへばり付いて来たので、ブルーを顔から剥がして文句を言ってるとガインから声を掛けられた。
「あ、あの旦那?それは……?それに、ここから今……出てきたが…」
結界と認識阻害が張ってあり、見辛く為ってる場所から…ちびドラが出てくれば驚くはな。
「ガインさん、すみません。こいつが、この奥に住んでるんですよ。申し訳ありませんが、ここから奥には俺以外は立ち入禁止に為ってます。なので、ここから奥には行かないで下さいね?というか通れないので、中に入ろうとはしないで下さい」
「………は、はぁ………?」
あっ驚き過ぎてるなぁそれもそうだよね。
[主!腹がへったぞ!なに話してるんだ!]
「わかった、分かったから少し待て!」
[ぬぅ……]
「ガ、ガインさん?」
「な、なんだ?旦那……」
「驚いたろうが……慣れてくれ。害は無いから、こいつはここから出てる時は大概俺と一緒だし。飯食って寝てるだけだしな」
「そ、そうか。なら、ここには近付かない事にするよ」
「ええ、そうしてください、この花壇の先からですから」
「お、おう……(聞いちゃ、行けねぇ感じだなぁ…)」
「あっそれと、温室があって…」
「温室か?!」
「ええ、興味あります?」
「そうだなぁ…どんなもんが植わってるんだ?」
「なら、行ってみますか?」
「おう、案内頼むぜ旦那!」
良かった、大人の対応してくれた!
それから俺は、頭の上にブルーを乗せたままガインに温室を案内をしたら、ガインさんの目が死んでた。
えっ……なんで?
[主!我の飯は……]
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